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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130806/dst13080603060001-n1.htm
2013.8.6 03:06
政府はいつまで傍観を続けるつもりなのか。
東京電力福島第1原子力発電所の放射能汚染水の問題だ。量は運転時の放出基準内だが、敷地から海への漏れが確認される事態となっている。
早急に漏出防止と汚染水減量に、実効的な手を打つべきだ。
第1原発では2年半前の事故以来、溶融した炉心を注水冷却する作業が続けられている。大破した原子炉の安定維持は、水との絶えざる闘いだ。1〜4号機のタービン建屋の地階などには大量の汚染水がたまっている。
炉心に注ぐ水は濾過(ろか)、循環させて再利用しているが、原発の山側から流れてくる地下水が建屋の地階で汚染水と混ざって総量を増加させている。流入する地下水量は1日平均400トンだ。
東電は第1原発の敷地内にタンク群を設置して回収した汚染水を貯蔵することで対応しているが、タンクの増設にも限度がある。汚染水の増加を抑えるための抜本策が必要だ。
その有力手段の一つとして期待できるのが、地下水のくみ上げだ。建屋の手前に井戸を掘り、山側からの地下水が建屋に入って汚染水となる前に、バイパスさせて海に流せば汚染水の増加にブレーキがかかるはずである。
東電の見積もりでは、1日当たりの流入量を300トンまで減らせそうだ。くみ上げ井戸は4月中に12本が完成しているが、バイパス用には使われていない。
汚染前の地下水であるにもかかわらず、漁業関係者から風評被害を懸念する声が上がったためだ。5月中旬のことだった。
そうして足踏みしているうちに今回、海への汚染水流出が確認されるに至った。後手に回った感がある。漁民が不安を感じた段階で、政府が前面に出てバイパス計画の安全性と必要性について、しっかり説明すべきだった。
事故を起こした負い目のある東電のみの努力では、いくら誠意を尽くしても漁業関係者の同意は容易に得られない。安定政権の基盤を確保した安倍晋三首相には、汚染水問題の解決に指導力を発揮してもらいたい。
原子力規制委員会の動きも鈍い。処理で基準濃度以下となった汚染水の海洋放出は、第1原発の現実に照らして不可避である。国内外への説明に急いで取り組まなければ間に合わない。
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