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福島第1原発事故をネタにしたデマ、韓国社会に拡散[朝鮮日報]
韓国政府「ほとんどがうそ」
最近、インターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ、福島原子力発電所から流出した放射能の危険について警告する文が急速に広がり、韓国では不安が膨らんでいる。東京電力は22日に記者会見を開き「事故を起こした原発にあった放射能に汚染された地下水が一部、海に流出したものとみられる」と認めた。これをきっかけに「放射能をめぐるうわさ」はさらに急速に拡散している。隣国である韓国としては日本の放射能漏れ問題に対し警戒心を持ち、注意するのは当然のことだが、韓国内で飛び交っている話のほとんどはひどく誇張されたものだとの指摘もある。「放射能をめぐるうわさ」の真偽を検証してみた。
■日本人も離れていくほど日本は危険?
(1)「日本の領土の70%以上がセシウムによって汚染されている。日本列島の半分が既に高濃度放射能に汚染されている」
−汚染されているなら当然、統制区域に設定されているはずだ。2011年の原発事故直後は半径20キロまでが統制区域だったが、今年5月に韓国の原子力安全委員長が事故地域を訪れた際は統制区域が半径10キロにまでに縮小されていた(原子力安全委員会)。
(2)「日本政府は法的に放射線に関する数値の測定を禁止するなど、放射能関連情報を厳しく統制している」
−そのような報道があったが事実ではない。現在、そうした法律がないというのが日本政府の見解だ(未来創造科学部〈省に相当〉)。
(3)「日本の原発事故による放射能流出量はチェルノブイリ原発事故時の11倍以上だ」
−福島原発事故で大気中に放出された放射性物質の量は、チェルノブイリ原発事故の10−20%程度と推定されている(原子力安全委員会)。
(4)「駐日本オーストラリア・カナダ大使館は日本人に対するビザの発給を中止した」
−カナダ移民局は2012年4月、日本・ドイツ・マレーシア・バングラデシュのビザ発給業務を同時に中止している。カナダ大使館関係者は「日本に対してだけの措置ではなく、ビザの申請が多くない国でのコストを削減するための決定」と話している。観光ビザの場合、日本も韓国と同様、カナダのビザは必要ない。オーストラリアの場合、今年5月に日本でのビザ業務を電子メール申請方式に変更している。コスト削減のためであって、オーストラリアに行こうとしている日本人を入国させないための措置ではないと説明されている。
(5)「『日本にはもう住めない』と言って米国に移民した日本人教授がいる」
−インターネット上に「その教授に会ってインタビューした」という文章が広がっているが、その人物がいつ、どこで誰と会ったのか、具体的なソースや身元情報は出ていない。インタビュー自体が事実かどうかを確認するのも困難だ。
■日本産の魚がロシア産に?
(6)「日本でも食べられない放射能汚染食品が韓国に輸入されている」
−事実ではない。福島原発一帯の8県で生産された日本産の水産物49品目は今も輸入が禁止されている。他地域産についても放射能が微量でも検出されれば事実上、輸入が禁止される。日本産の水産物(セシウム100㏃/kg)については他国の水産物(セシウム370㏃/ kg)よりもはるかに厳しい放射能基準が適用され、税関で一つ一つチェックしている。福島原発事故からこれまでに放射能基準値を上回る日本産輸入食品は摘発されていない(食品医薬品安全処〈省庁の一つ〉)。
(7)「韓国で売られているスケトウダラの90%以上が日本産だ」
−2012年末現在、韓国はスケトウダラの全てを外国から輸入している。輸入スケトウダラ(21万4138トン)の98%(20万9069トン)がロシア産で、日本産スケトウダラ(3443トン)は2%以内だ(海洋水産部)。
(8)「日本産サバ・タラなどがロシアを経由してロシア産として韓国内に入っている」
−日本産の水産物はロシア産の水産物よりもはるかに高い。だから日本産をわざわざロシア産に変える理由がない。ロシアから輸入される水産物はロシアとの衛生安全・品質管理了解覚書に基づき、ロシア政府が発行する証明書が必要なので、産地偽装はほぼ不可能だ(海洋水産部)。
(9)「政府が先月中旬、1兆2000億ウォン(約1053億円)を投じてサバの価格を下げたのは、日本政府を支援するために放射線被ばくした魚を購入しようというものだ」
−日本産水産物の輸入が減少したために、国内の鮮魚価格は上昇した。政府は消費者のために水産物の価格を下げようと、国内の水産物流通構造を改善する対策を打ち出した。日本産の魚の輸入とは無関係だ(海洋水産部)。
(10)「サバ・タラなどは海の中を泳ぎ回っているので、○○産というのは意味がない」
−タラは韓国では捕れず、日本産・ロシア産スケトウダラは生息海流が違うので入り交じることはない。サバも韓国産・日本産・ロシア産でそれぞれ生息海流が違う。サバには東シナ海産と太平洋産があり、韓国は放射線被ばくの懸念がある太平洋産のサバの漁はしてない(国立水産科学院)。
(11)インターネット上に出回っているドイツのドキュメンタリーの真偽は?
−ドイツ公営放送ZDFが制作したドキュメンタリー『福島のうそ』は事故から1年後の昨年2012年3月に放映されたものだ。地震専門家らの話として、福島で再び津波を伴う地震が起これば残りの原発も安全ではないと警告する内容がある。
キム・ミンチョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
キム・ミンチョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/31/2013073101509.html
- 韓国政府、日本産食品の厳格な放射線検査を常時実施へ あっしら 2013/7/31 16:57:55
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