http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/696.html
Tweet |
「原発なくそう!九州玄海訴訟」弁護団 大橋法律事務所ブログより
http://blog.ohashilo.jp/
相馬市の原釜漁港。水ダコ、ツブ貝の操漁。放射線検査をして100ベクレル以下のものだけを出荷していますが、実際には、セシウムとヨウ素しか調べていないそうです。ストロンチウムその他は測っていません。検査機械は8ベクレル以上しか測れず7ベクレル以下は未検出となります。
漁師たちは漁でしか生きていけないから漁をしていますが、事故後、漁獲は激減し、しかも買取価格も低いため、借金を重ねています。
鮮魚を扱うスーパーも福島産の魚介類を消費者に提供して良いのか葛藤し苦しんでいます。
相馬市から伊達市へ。
相馬市の海沿いの空間線量は0.1μSv/h台ですが、山側に入った途端に2〜3倍に跳ね上がりました。
途中に立ち寄った霊山町(りょうぜんまち)では空間線量が0.96μSv/h、地面が1.28μSv/h。
伊達市霊山町の椎茸栽培農家。震災以降一度も出荷できていません。椎茸栽培には阿武隈山系の原木が適していましたが、それが使えなくなったので、現在は秋田の原木を使っているとのこと。50ベクレル以下の原木でないと使えない。昨年は出荷できなかったそうです。秋田の原木は10ベクレル程度ですが、砂埃を浴びたりすると40ベクレル程度になる。50ベクレル以下の原木で100ベクレル以下の椎茸を作ろうと努力している。しかし、厚労省の栽培マニュアル通りに作るのは大変。椎茸原木は、これまでは桑畑の中で作っていたが、今は新設のハウスの中でしか作れない。
栽培マニュアル通りに作っても100ベクレルを超えてしまった場合、東電が補償してくれるかどうかは決まっていない。もう椎茸はダメだとも言われるが、俺のせいじゃないのに何でやめなければならないのか。農地を汚染して、どうしてくれるんだという気持ち。放射線を測って出なかったから大丈夫というのではなく、汚染された農地を元に戻せと言いたい。
汚染された原木は家の周りに置いているが、近所からは線量が高くなるから処分してくれと言われる。しかし、汚染物質なので処分ができず、どこにも持っていけない。
県北農民連では、太陽光発電に取り組みはじめ、第一発電所として100kw、市民出資型50kwをはじめるそうです。
本日から建設開始し9/3に運用開始。全量、東北電力に売電。総工費5千数百万円。市民出資者には年利1.2%で配当。14年でペイする。原発に頼らない発電を示したい。
午後は、福島地裁で、生業を返せ!地域を返せ!福島原発訴訟の第1回口頭弁論。福島県庁そばのあぶくま法律事務所から裁判所までパレードします。
この辺の空間は0.16μSv/hですが(これでも年間許容量を超えています)、足元の苔があるあたりにガイガーカウンターを向けると9.99μsv/hを示し計測上限を超えてしまいました。
徹底的に除染がされているはずの県庁のすぐそばですらこの有様です。県庁の裏の住宅地の空間線量は0.52μSv/h。
子ども達の遊び場である「ちびっこひろば」の真横で除染作業が行われています。ここの空間線量は0.6μSv/hを超えていました。
どれも福島県庁から数百mの範囲です。
口頭弁論と同じ時刻に福島県文化センターで模擬法廷。
この裁判では国も東電も原発事故の責任を否定しています。あろうことか東電は、今回の震災は想定外のものであり東電には原発事故の責任がないと主張しています。
原告からは、原発事故後父親が自殺をした樽川さん、主婦の新関さん、スーパーを経営する中島さんが意見陳述を行いました。原発事故が単に経済的被害に留まらず、父親の命を奪い、家族を引き裂き、これから子を生む女性たちの未来すらも奪う甚大な被害をもたらしていることを自分の言葉で切々と語り、胸を打ちました。
弁護団からは、福島在住の渡邊弁護士、玄海原発訴訟の馬奈木、板井弁護士、生業弁護団共同代表の安田弁護士が意見を述べました。
幼い子を持つ親としての渡邊弁護士の言葉、水俣病以来繰り返され、福島でも繰り返される国と企業の加害構造に対する馬奈木弁護士の厳しい追求、水俣病もカネミ油症も国の基準を満たしていた、安全基準をクリアしたからと言って安全だということにはならないとの板井弁護士の訴えに私達は心を強くしました。
板井弁護士の意見陳述に対して国から、福島の事故とは無関係であるから不適切との意見が出ましたが、弁護団は国に対して原発の廃炉を求める要求は福島でも九州でも同じであると反論しました。
帰路。
福島駅前の空間線量は0.18〜0.2μSv/h。福島駅新幹線ホームは0.18μSv/h。
「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
URL:http://no-genpatsu.main.jp/
〒840-0825 佐賀市中央本町1-10ニュー寺元ビル3階
佐賀中央法律事務所気付
TEL0952-25-3121/FAX0952-25-3123
Facebook:https://www.facebook.com/nogenkaigenpatu twitter もあります。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。