http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/686.html
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以下の情報は、決して新しいものではないが、現時点における被曝による健康被害の拡大という状況から見て、ひとりでも多くの人の目に留まるほうがよいので、コピーして掲載する。
これは、竹野内真理氏がまとめたものである。
ミッシェル・フェルネックス医学博士の内部被曝についての見解が、要領よくまとめてある。
長いものだか、じっくりと目を通す価値あり。
フェルネックスの研究における医学的な貢献は、放射能の被害におけるゲノムの不安定性!!!、遺伝!!!の問題を明らかにした点にもある。そのあたりに注目して情報に目を通すと、有益な情報が目につく。
以下の情報にも注目。
「橋本病!!! と I型糖尿病!!! とはともに原子力事故後に増え、病原論的にも類似する」という指摘は、正しい。
確かにバセドウ病、橋本病はそもそも日本人には多い病気だが、原子炉事故後には、免疫系の疾患の増大に伴い、甲状腺疾患がさらにいっそう増えると推定される。
しかし、体制側は、このような甲状腺疾患は日本人の「国民病」だと宣伝することで、その放射能による健康被害の実態を覆い隠すであろう。
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*******元WHOフェルネックス医学博士に聞く内部被曝の真実******
―知られていない内部被曝による真のリスクとは
ミッシェル・フェルネックス医学博士(Michel Fernex MD)
1929年生まれのスイス人。臨床医学、熱帯医学専門医で元スイスバーゼル大学医学部教授。NPO「チェルノブイリ・ベラルーシの子供たち」(ETB)を夫人と創設。邦訳書に『終わりのない惨劇』(緑風出版、2012年)
―2011年5月20日の肥田先生との講演会より
* 放射線は細胞核や染色体に作用するのみならず、原形質の中にあるたんぱく質や酵素などにも作用するため、細胞分裂の後に、形態的に正常でない細胞が生成されてしまう。
* このゲノム不安定性は、細胞レベルでも個体レベルでも次世代に受け継がれてしまうという。しかもネズミの22世代にわたる実験で原発周辺30km〜300kmの範囲で世代を追うごとにこのゲノム不安定性の程度が増していく
* 細胞レベルでの変性は、近隣の細胞にも伝搬してしまう、バイスタンダー効果が見られるということでした。
* 酵素などが放射線の標的によりその機能が阻害されてしまうことにより、自発的な細胞死であるアポトーシスというメカニズムが起きず、がんの発生につながってしまう
―Fernex博士による遺伝子損傷に対抗する3つのヒント
1.ベラルーシのGoncharova遺伝学博士は、1Ci/km2の汚染地域にすむ鯉のえさに、比較的簡単に作れる化合物であるDiludinを追加することで突然変異が消えた実験を行った。
2.ロシアのBur*lakova博士はリクビダートルに対して、数カ月から1年抗酸化物のカクテル(ビタミンA,E,カロチノイドを含む)を与えることで、遺伝子が修正されたという実験を行った
3.フランスのマリーキュリー研究所と共同研究をしている神戸の研究所が、イチョウの木からの抽出物で、被曝してから何年も経った人であっても、染色体損傷が修復できるという研究が行われている。
―論考:福島の失われた時間より
* 1986年にソ連の保健相はチェルノブイリの犠牲者を扱った国際研究計画と援助とを、WHOに要求した。解答には18ヵ月もかかった。WHOにはもはや介入の権利がなかった。答えたのは、IAEAだった。
* IAEAの研究計画案には遺伝のイの字もなく、最も緊急性のある課題とされたのは歯のカリエスであった。
* ゲノムの不安定性の原因となる遺伝子周辺の損傷は、親よりも子孫たちに、より重い状態で出現する
* RJ.ベイカのグループは、田鼠類(Arvicolinae)の一つの遺伝子のDNAを研究していて、変異の出現総数が、動物界で今日まで知られていたよりも、100倍以上もの水準に逹する。
* セシウムが雨水に運び去られたり、地中深く染みこんだりして、表面線量が低下しても、地中の放射能は、植物によって回収される
* ベラルーシのハタネズミの調査では、原子炉から30kmないし300kmにまで至る地域で変異とゲノム不安定性が22世代にわたってすべて増していた。
* テキサス大学のヒリスHillis教授の言「原子力事故が変異を引き起す力は、これまで疑われていたよりも遙に重大であることを、今や私たちは認識している。真核生物のゲノムには、これまでは決して起りえないと考えられていた水準の件数で、変異が起ることを認識しているのである」Nature1996年4月25日号の編集後記
* 出生時の体重、死産児、新生児死亡、先天性畸形(心臓の畸形はもっと後になってから判明する)、また遺伝病の中では特に、ダウン症を研究するべきである。
* 腫瘍を伴なう脳の損傷や発達遅滞、知能指数の低下は、就学年齢には明瞭になる。
* チェルノブイリの後、近隣の諸国では数万人という規模で、女児の不足が生じている。この不足はドイツに至るまでも観察される。
* 血液や免疫の専門家は、様々に種類の異なるリンパ球や免疫グロブリンを追尾して、自己抗体を、中でも、甲状腺や膵臓のランゲルハンス島などの内分泌腺に対抗できるものを、探求しなければならない。これらの腺は沃素131を、次いで放射性セシウムを蓄積する傾向があり、変質してしまっているのだ
* IAEAは、経済的な考慮を優先し、虚偽の推計により強い線量を浴びている町や村からの避難は遅滞する。
* 福島では、これから放射能に曝されようという住民たちへの安定沃素剤の配布はなかった。理解し難いことである。
* 原子力の大事故の犠牲者は、まずは子どもであり、これから先も子どもである。アレルギー疾患が増加し、感染症は重くなって慢性化に向かい、重篤な症状が複合する場合も多くなる。
* チトフ教授の研究によれば、ベラルーシでは事故後、免疫系はたいへん深く損傷している。白血球もγグロブリンも、ともに変質。長期間にわたり、経過を見ていく必要がある。
* 膵臓のランゲルハンス島のβ細胞に立ち向かう自己抗体、あるいは甲状腺の細胞に立ち向かう自己抗体を探求する必要がある。橋本病とI型糖尿病とはともに原子力事故後に増え、病原論的にも類似する。
* チェルノブイリではI型が小児に見られ、発症年齢は年々低下している。放射線が原因で発症している。
* 内分泌系の疾患としてはこの他にも、性腺関係のものがあり、思春期の女性に認められる障害や、男性の不妊があげられる。
* 外部被曝は、放射性核種を主に経口で取り入れた場合の、同じ線量の慢性的内部被曝に比べて、疾病を引き起す力は10〜100分の1しかない。体に入った放射性核種は、胸腺、内分泌腺、脾臓、骨の表面、心臓などに蓄積される。
* チェルノブイリ後に解剖によってバンダジェフスキは、セシウム137の臓器への蓄積は、子どもの場合、同じ地域に住む成人と比べて2倍の高い値になることを、示している。組織中の蓄積がもっとも高くなるのは新生児や乳児の膵臓と胸腺である(Bandazhevsky, SMW 133: p.488-490, 2003).
* 子どもたちを守るには、まず、妊婦を完全に守る必要がある。子どもたちには、飲食物経由で放射性核種を吸収することのないようにすることである。放射能汚染のない飲食物を供給しなければならない。家庭にも、また学校給食にも。汚染されていない地区で休暇を過すのも効果がある。
* ペクチン類はストロンチウム90、放射性セシウムそしてウラニウム派生物の吸収を減らす。ペクチンによって、放射性核種の糞と尿の双方による排出が促進される。大腸内の細菌は、こうした多糖類の長い鎖を部分的に変形し、そうしてできる断片が吸収される。それが臓器内の放射性核種を運び出すことになる。この食品添加物はイスプラ(イタリア)にあるヨーロッパ連合の研究センターの専門家たちによって、副作用のないものと認められている。
* 汚染された臓器を守るには、ビタミンAやE、あるいはカロチン類も有効である。抗酸化物質として働くのである。人参や甜菜(ビート)、赤い果実類などに多量に含まれている。ジャージ種の牛は世界中に広まっているが、乳にカロチン類やビタミンAが豊富で、子どものいる食卓には貴重である。
* 子どもたちに線量計を与えているが、全身の測れる移動式スペクトルメータを使う方が良い。そういうものを定期的に学校に運んで検査するようにするべきである。これによって体組織内のセシウム137の蓄積の度合いが分る。体重1kgあたり20ベクレルを超えているようなら、家庭と連絡を取って、汚染源を断たなければいけない。
* 疫学的、医学的な諸問題は、被曝した市町村では、生誕から青年期に至るまで継続して、小児科医、遺伝学者、免疫学者によって、研究と治療が行なわれるべきである。福島の現状を、汚染されていない対照地域で取られたデータと比較することになる。
* 汚染が繰り返されることによって遺伝的な損傷がさらに強化されるのを、遺伝学者の指導によって食い止めなければならない。汚染された地域の住民たちが曝されている危険の80%以上にあたる内部被曝を軽減するために、汚染に責任のある会社あるいは当局は放射能のない食品を供給するべきである。
* 福島での放射性核種による体組織の汚染については、子どもたちには定期的に検査を受けさせ、蓄積した放射性核種の排出を加速するキレート錯体による療法を受けさせたらよい。つまり多糖類であり、たとえば海藻や野菜や果物からとったペクチンである。
* 長期的展望としては、変異を抑制する性質をもった分子を捜し、選別し、開発する、ということになるだろう。
―ミッシェル・フェルネックス教授からの緊急提言 人々が被曝から身を守るために 2011年11月30日
ー福島の即時の影響と後発性の影響を予測することー http://acsir.org/FERNEX_2apJAP.pdf
* 細胞分裂の早い成長期の子供は、成人に比べて千倍も放射能の影響を受けやすい。
* 妊娠八週以内の胎芽が死亡するリスクあり=早期流産
* チェルノブイリでは死産、周産期死亡、及び先天性異常の増加(心臓の先天異常も後に現れた)も見られた
* チェルノブイリ事故後、女児新生児の5%が死亡。ベラルーシとロシアでは新生児の男女比が最大となっている。(通常の性比は男1045に対し、女1000前後)
* インドのケララ地方では、自然放射線レベルが通常の6倍で、通常みられない性比、ダウン症などの先天性異常が多くみられる。(Padmanabham)
* 50年代に行われたアリススチュワートの研究では、体内で被曝した胎児は後に白血病やガンを発病するリスクが高いことが分かっている。
* チェルノブイリでは、特に小さい子供や幼児にI型糖尿病が増加し、昏睡の症状が確認される。I型糖尿病は通常遺伝病であるので、チェルノブイリで起きていることは新種の病気であると考えられる。
* 橋本甲状腺炎はI型糖尿病と同様に遺伝子が関与すると考えられる
* ベラルーシでは免疫系に多大な影響があったため、福島でも、今後長期にわたり、白血球や抗体グロブリンの長期的な調査が必要である。
* 膵臓ランゲルハウス島のベータ細胞、甲状腺細胞に対する自己抗体に注意
* 細胞の過敏性(リンパ球培養)の調査を福島で行う必要がある
* 食品による内部被曝で免疫が低下した子どもは、事故から何年もたってから、頻繁に感染症にかかったり、合併症や慢性化により悪化する率が高い。
* 被曝によって引き起こされるゲノム不安定性は遺伝的に引き継がれるため、何世代にもわたる調査が必要である。
* 甲状腺ガンは5歳児で百万人に1人という稀な病気だが、今後福島で増大するだろう。
* 年齢が低いほど潜伏期間が短く、また浸潤性の早い甲状腺乳頭がんの恐れがある。
* ガンのほかにも、甲状腺腫、甲状腺炎、および甲状腺機能不全などの甲状腺の病気が増加した。
* チェルノブイリから10年後にさまざまなガンが増加するという傾向があり、20年後には統計的に顕著に上昇している(Cronberg, Okeanov)
* 被曝は若くしてガンを発症するなどの若年性老化を引き起こす。
* Okeanovは、被曝総量よりも被曝した期間のほうがよりリスクを高める要因であることを示した。
* 若いリクビダートルの失明は、年配者より頻繁に見られた。(失明は、微小循環障害を伴う網膜の変性疾患)
* チェルノブイリ事故後、最初の死因はガンではなく、脳と心臓の合併症を伴う心臓血管病と高血圧だった。
* 上記の健康障害に関する調査を福島で行うこと、さらに比較対象として汚染されていない地域でも行うことが必須である。
* 子どもたちの放射能からの防御はなによりも優先順位が高い。すべての子供たちの食物は、家庭であっても学校であっても確保されるべきである。
* 汚染のない地域での子供たちの保養も効果がある。
* ペクチンはストロンチウム90、セシウム137、その他ウラン崩壊物の体内摂取を減らし、排出を促進する。
* 抗酸化物質として作用するビタミンA、E、カロチンも有効であり、ニンジン、赤カブ、赤い果物は効果的である。
* バンダジェフスキーによれば、子供の臓器への放射性物質の濃度は、同じ地域に住む成人に比べ、2倍も高かった。最も高い濃度は新生児や幼児における胸腺と膵臓で検出された。(2003年)
* 現在福島の子供たちに与えられている線量計ではなく、ホールボディーカウンターによるセシウム137の測定をすべきである。20Bq/kgを超えた子供は、ペクチン製剤を与えたり、汚染のない食料や水の摂取に切り替えなければならない。
―『終わりのない惨劇 チェルノブイリの教訓から』2008年の原稿より
Michel Fernex
* IAEAとUNSCEARは2000年と2005年の報告書の中で、放射線によって死亡した人数が54人、重い被曝で治療を受けているものが2000人、子供たちの甲状腺ガンが4000件、以上ですべてであるとした。
* しかし、1995年、DHA(国連人道問題局)のマーティン・グリフィスは、被曝者は700万ないし900万であると語っている。
* 1995年のWHO国際会議の議事録WHOとIAEAの間の協定で検閲され、出版できなくなった。(当時WHO事務局長で会った中嶋宏博士がスイスイタリア放送に対して証言した)
* 2000年、国連事務総長コフィ・アナンは300万人の子供たちに(心理的ではなく)身体的治療が必要であり、決定的な数値が出てくるのは2016年以降になると述べた。
* 汚染の激しい地域に住んでいる人々の87.75%が病気である。
* 2004年、リクビダートルのうち94.2%が病気だった。
* フランス政府はいまだに公式な汚染数値を明らかにしていない。(NGOのCRIIRADの測定値はあるのだが)
* 米国のF.Mettler教授はIAEAのスポークスマンであり、UNSCEARのいくつかの委員会の責任者であり、ICRPの有力メンバーであったが96年まで甲状腺がんの増加を否定していた。2004年のWHOフォーラムで、Fernex博士がI型糖尿病の増加について触れた時も、否定している。
* 被爆5年間の研究データがないこと、5年後に生き残った人は放射線への抵抗力が並み以上であることから、原爆をモデルにしてチェルノブイリを論じるのは誤りである。
* ベータ線やアルファ線の変性毒性や遺伝子変異性や発がん性はガンマ線をしのぎ、遺伝子変性は近隣の細胞へも伝搬する。また弱体化したゲノムがその状態で増殖する。
* C.Spixの研究によればドイツの通常稼働の原発16の周辺で、5歳未満の子供で白血病は120%、それ以外のガンでは60%多いことが分かった。(1980〜2003年)同様の研究は、ミュンヘン環境研究所の医学者Aケルブラインも行っている。(半径10km以内で増加、20~50kmでは増加は見られず)
* トリチウムはミトコンドリアに変異を引き起こし、ガンを促進する。
* ドイツでは新生児死亡率がチェルノブイリ後4%上昇した。汚染のより多いベルリン、旧東ドイツ、ベルンなどでは8%であった。
* 米国疾病管理センター(CDC)によれば、ハンフォード核兵器工場の風下住民の45%に甲状腺の障害があり、橋本病も19.6%見られ、甲状腺ガンは0.58%見られた。
* WHOは受動喫煙問題においても、西側の権威ある学者たちが煙草ロビーに買収されていたため、正しい対策をとるのが20年遅れた。
* 2005年、パリ在住のウクライナ大使は、ウクライナのチェルノブイリ犠牲者は264万6106人にのぼると発表した。汚染地域に住み続けている人たちの87.75%が病気であり、その3人に1人は子供である。
* ベラルーシの保健相も、2000年の時点で汚染地帯にすむ子どもたちの85%が病気であり、慢性症状のもので特に多いのが、呼吸器、泌尿器、心臓の病気だという。
* チェルノブイリから真西に200kmのストリン地区ではフランスのチームが農業や暮らし方の教育を始め多大な援助をしているが、子供たちの健康状態は悪化の一途であり、15年間の間に入院する人の数は10倍になった。このエトス計画の生みの親は、フランス電力、原子力委員会、AREVAが母体となっているNGOのCEPNである。CEPNはペクチン製剤も拒否している。
* 子どもの場合、セシウムの体内濃度は成人に比べ、同じ地域でも2~3倍高くなる。
* セシウム137が食品から日常的に摂取されると、内分泌腺や今日線の内部、あるいは免疫系の中枢や心臓内での線量が格段に高くなる。
* 小児の内分泌腺には、体内濃度の40倍もの負荷がかかっている可能性がある。
* Fernex博士は、1995年ベラルーシの小児科医たちと内分泌医が、小児時には乳児におけるI型糖尿病が増えていると聞かされた。小児の場合、血糖値の低下によって意識を失うところから明らかになる病気である。
* 汚染地域ではインシュリンホルモンを製造するベータ細胞に立ち向かう自己抗体の総量が明らかに増加していた。
* 自己免疫による内分泌疾患については、広島原爆の生存者たちの追跡調査からも明らかになっている。(”Non cancer diseases incidence in the atomic bomb survivors, 1993” by Wong F. *.)
* バンダジェフスキ教授によると、セシウム137は新生児ではまず甲状腺にもっとも多く蓄積し、続いて小児では内分泌腺に蓄積し、中でもいちばん高い値は膵臓で計測されたという。
―その他『終わりのない惨劇 チェルノブイリの教訓から』より
ミシェル・フェルネックス
* 1956年、WHOは遺伝学者たちを集め、「被曝は人体にどんな遺伝的な影響を与えうるか」という設問をしたところ、「原子力産業は放射能を増大させ、結果として一般の人々の間に変異を引き起こす。ここの人にとって有害なだけでなく、子孫にも害は及んでいく」という報告書の結論が出た。
* わずか1年後の1957年、IAEAが設立。憲章によると「全世界の平和と健康と繁栄への、原子力の貢献を加速し、増大する」1959年に国連内の下部組織であるWHOと合意協定。
* ベラルーシでは犠牲者の数は200万人でうち50万人は子どもであり、国家予算の4分の1が割かれている。
* ウクライナ保健相のコロレンコKoro*enko博士は、3000万人分の飲み水が汚染されており、糖尿病が25%増加したと言及
* モスクワ保健医療産業省のネチャエフNetchaev教授は、ロシア連邦内で250万人の被爆者が出て、うち17万5千人がいまだ汚染地域に生活し続けていると指摘。
* Okeanovによれば、放射能にさらされた時間は重要なファクターであるとのこと。白血病、膀胱がん、腎臓がん、肺がん、脊髄、結腸、肺、乳房、尿道のガン、免疫不全、染色体異常、視覚障害、白内障などの増加がみられた。また避難した女性たちの間でガンが大変増加しているとのこと(96年の発表、この直後Okeanovの疫学研究室は解体される)
* IAEAも胎児の精神神経系の障害が存在することは認めたが、成人にも同様の障害が存在することは広く知られた事実であるのに、否認している。
* 1000km離れたギリシャでも、Petridouによればこどもの白血病罹患率が増加
* 96年、IAEAは「ガンの死亡率の際立った増加は見られない」と結論。
* セシウム137は母体よりも胎盤により濃厚に集積し、ホルモン製造に異常が出たり、形態変異を誘発するため、胎児は酸欠に苦しんだり、流産の危険性が高まる。
* ペクチン、ビタミン、カリウム、オリゴ糖類を炭化したものを使った24日間の治療を2カ月おきに年に3回か4回するとセシウムが35〜85%軽減される
* ゴメリ医科大学では汚染地域から来た医学生の多くが入学直後の心電図検査で異常を示していた。4年間の勉学がおわりになることには、体の変調も重いものなっていることがあった。
* 甲状腺ホルモンの分泌が足りないと、子どもは知能が発達しないが、こうした機能障害は、がんより何倍も頻度が高く、肉体的知的発達を阻害する。
* それ以外の内分泌腺も損傷していて、思春期にはホルモン障害がおこる。
* 免疫防護系は外部被ばくにも内部被ばくにも敏感だが、この系が乱れるとぜんそくなどのアレルギー疾患が現れる。ゴメリの子供たちの5割が牛乳や果物にアレルギー反応をする。
* ミンスクのタチアナ・ボイトビチによれば、わずか3歳の子供が昏睡状態で病院に連れられてくる糖尿病が出現しているという。インシュリン依存型の糖尿病は、広島の後に観察されている。
* 免疫防護系の損傷はより若い人にガンの発生をもたらす。
* 遺伝的な異常は世代を経るに従って増大している。また、(核事故においては)多様な突然変異が観察され、動物界でこれまでに知られていた変異の発生確率の数100倍に当たる。
* 1997年のWHO年次報告書では、食べ過ぎによるII型の糖尿病に加え、若者のインシュリン依存型糖尿病の増加がいっさいの説明なしに指摘されている。(95年のコロレンコ氏の報告を思い出す)また、遺伝性疾患もまた増加の一途という。(ただし予防に募金が使われることはない)
* ベラルーシでは事故の4年前よりGuennady Lazjukがベラルーシ遺伝疾患研究所で10種類の先天性奇形の統計が取られていた。
* ベラルーシには汚染を免れている地域は存在しない。食品や飲料を通して吸収するのが汚染の9割を占めているからである。
* ゴメリの小児科医Valentina Smolnikowa医師は、死産と出生直後の死亡が際立って増加していること、尋常でない奇形の数を観察している。
* 96年9月刊のIAEA年報では、オケアノフの発表と討論経過が変えられてしまっている。
* リクビダートルの中で、作業のためでなく、実験目的で1カ月以上動員された人々がいた。日に何度も静脈から採血されたという。(Sergeii Minrnyi博士の言)
* IAEAの専門家によっても心筋梗塞による死が頻繁だとは言及されているのだが、月日を経たものに関してはすべて自然死ということになっている。
* 「敗血症や結核が若い人たちに襲いかかっている様はまるでエイズのようだ」と感染症の専門家として、Fernex博士は考えている。
* I型糖尿病が小児の間で増えており、意識を失った状態で病院に担ぎ込まれる。血糖値を安定させるのは困難で一生インシュリンに依存することになり、失明、壊疽、腎不全、高血圧に複合的に襲われる可能性もある悪性の病気。
* 日本の原爆の後、橋本病が若い人の間で出現したが、一種の自己免疫疾患であり、その点でインシュリン型の糖尿病と似ている。Titov、Pelevina,Blurkovaらが被曝による免疫障害を明らかにしている。
* 汚染地域では、感染症が重くなる傾向がある。風邪や気管支炎に副鼻腔炎が複合し、脳に腫瘍ができたり、肺炎から壊死性肺炎へと進行するという通常は見られない経過がみられる。
* IAEAなどのやり方として、1。発病率ではなく死亡率を使う、2。不適切な指標を使う(糖尿病ではなく肝硬変など)、3.子供や妊婦はデータからはずす
* 小児の甲状腺ガンでは80%の症例で最初の診断のときにリンパ節や肺などにすでに転移がある。仮に手術がうまくいっても、内分泌系では代替物質を注入する処置を一生続けていくほかはない。また、予後がどうなっていくのかは、まだ時間があまりたっていないので検証されていない。(IAEAの報告では善良なガンとされている)
* バンダジェフスキー博士の業績にはけた外れの重要性がある。細胞湿潤物も延焼もなく、冠状動脈の閉塞もないのに心筋繊維が変質するこの病気は、将来「バンダジェフスキ病」と名がつくのではないか。
* セシウム137が蓄積しやすいのは内分泌腺で、特に甲状腺や膵臓で次に心臓、その次に脾臓(免疫系)。それから妊婦は胎盤。代謝全般が侵され、脳に至るまで無事でいる器官はなく、慢性になると神経系も冒される。
―ロザリー・バーテル博士
* 1968年より放射線の健康影響を研究。きちんとした細部に踏み込んだ研究のほとんどは1951年よりも前の日付のもの
* 1951年よりネバダ核実験。このときより低線量の被ばく影響は見出すことが不可能とされた
* どれだけの人数が直ちに死亡するか、戦闘能力を失うかという研究ばかりで流産、死産、病気の子供たち、長期にわたる影響は無視された
* 被曝によるこれまでの犠牲者は控えめに見ても3200万人いる。
* 1954年水爆実験成功。原子力プログラム始動。ICRP組織(13人の男性からなる。90年以降重松逸造も加わる)
* 精子と卵子が傷を負っても目に見えるのは何世代か後になったりする。遺伝的な影響は時間とともに重大になる
* 「重大な遺伝性疾患や「放射線起源の死に至るがん」しか認められていない。
* 通常、科学者は政府や産業界から直接、または大学を通して間接的に金銭を受け取っているため、自立性がほとんどない。
―ソランジュ・フェルネックス
* リクビダートルの生体組織から放射性物質の巨大な粒子が観察される。特にプルトニウム。
* 心臓に欠陥があったり、血管腫で紅斑のある赤ん坊、流産が増えている。
* ベラルーシ国営の養魚場(チェルノブイリから400km)で稚魚の7割が吹かせず、7割に奇形。
* フランス放射線防護安全局(IPSN)の元最高責任者でICRPの食品関連部門の責任者を務めていたHenri Metivier氏「健康面でのいかなる異常も放射線による被曝に原因を帰することはできない・・チェルノブイリの事故を参照基準としてあれこれ議論をすべきでない」92年に叙せられている。
* 2000年9月ベラルーシのルカシェンコ大統領は、国土の4分の1が汚染されている、国民は病んでいる、国際援助が必要と訴えた。同年6月UNSCEARのラルス・エリク・ホルムはチェルノブイリ事故後の健康悪化についての報告は科学的な裏付けないと発言していた。2001年UNSCEARのNorman Gentner博士(ぺトカウの後釜?カナダ原子力公社(AECL)生命科学プログラム責任者89~93年、学術顧問93~2001年)を経て国連入り、現在はUNSCEARの学術部門責任者もロスアラモスやフランス原子力委員会の研究を引用して説明。
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