http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/658.html
Tweet |
http://gendai.net/articles/view/syakai/143587
2013年7月23日 日刊ゲンダイ
<都は検査せず…>
東京23区で50年ぶりの海開き――。15日にオープンした葛西海浜公園の「海水浴場」が注目されている。NPO「ふるさと東京を考える実行委員会」と東京都の外郭団体が、来月末まで運営している。
この日曜(21日)、浜辺は4000人を超える海水浴客で賑わった。中心は家族連れやカップル。パンツ一枚で走り回る幼児や、素もぐりする小学生たちの姿があったが、ちょっと待ってもらいたい。公園に接する海には、旧江戸川と荒川の2つの河川が流れ込み、放射能のホットスポットが点在しているとされる。
実際、先月には、江戸川の中流から下流にあたる千葉県市川市で取れたウナギから、国の基準の1キログラムあたり100ベクレルを上回る140ベクレルの放射性セシウムが検出された。近畿大の調査によると、湾や河口付近の海底にはセシウム泥が堆積しているという。都の外郭団体の葛西海浜公園サービスセンターは、「海水浴イベントのための調査はしていない。放射能汚染は、水遊びを許可する基準には入っていません」(担当者)という。安全の保証はないのだ。
一方、NPO「ふるさと東京を考える実行委員会」の関口雄三理事長は、「二枚貝や海藻を育てることで、8年間食物連鎖を利用し、水質の浄化をしてきました。海藻のセシウム濃度も問題ありませんでした」と強調した。
そこで、日刊ゲンダイ本紙がガイガーカウンター計測してみると、砂浜から高さ30センチで、毎時0.11〜0.14マイクロシーベルト。機械や条件が異なるため、単純比較はできないが、新宿区のモニタリングポストの測定値が毎時0.05マイクロシーベルト前後(21日)だ。元立教大学理学部教授の佐々木研一氏(放射能に関わる無機・放射化学)が言う。
「サンプルが少ないし、線量だけでは分かりませんが、気になる数値ではあります。土を採取し、セシウム調査をした方がいいでしょう。実際、東京湾の魚からはセシウムが検出されている。許可した都は、放射能による影響があるかどうか、調査するのが望ましいですね」
水そのものも安心できない。
「江戸川河口に隣接しているため、前日に雨が降れば下水が流れ込む。完全に安全とはいえません。つかるのは膝までにして、水遊び程度にとどめてください」(同センター担当者)
東京の海で自由に泳げるようになるのはまだ先のようだ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。