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【原発】家族とはどういうものか?
http://takedanet.com/2013/07/post_4cd0.html
平成25年7月20日 武田邦彦(中部大学)
2011年、福島原発の爆発によって汚染された農作物をすべて買い上げた場合、事故後、私が急いで試算したところ、700億円だった。
これに対して2011年の事故前に決まっていた原子力関係予算は約4500億円で、事故が3月11日だから、直ちに国会でその一部を福島の農家支援に充てれば、汚染された食材を日本人が食べなくても、福島の農家は苦しむことはなかった。
原発は「安全だ」という「詐欺商法」で地元を説得したものだから、爆発事故のような大規模な事故が起こったら、詐欺の補償は必須である。福島の農家は補償を求めるべきだったが、更に政府に騙されて、汚染された農作物を出荷してしまった。
福島では、浜通ばかりではなく、福島市、二本松市、郡山市を中心にした中通りの人も「原発事故による膨大な損害」を被った。それは単に金銭的なものもあるし、家族離散、結婚進学などをあきらめるなど、人生全般に及んだ。
一方、日本人のお金だけれど海外の人が使っているもの(対外純資産)は約300兆円で世界でダントツの一位、日銀の黒田総裁が決定できる通貨発行量が135兆円。
これに対して日本の原発の残存簿価4兆6000億円。福島被災地の人たちが他の日本の人たちと同じような生活ができる支援、5兆円を加えて僅か10兆円だ。
これを節約して何とか福島の人が詐欺で騙されたことがなかったような錯覚をさせるために、「絆」、「業」等と言う言葉が持ち出された。
「家族」とか、「同胞」とは何だろう。普段は互いに切磋琢磨しても、家族の一員が病気や窮地に陥ったら、我がことのように支援し、治療費を惜しげも無く出すのが「家族」というものである。
原発の運転は第一責任が電力会社だから、まず電力は全財産を提出する。次に政府は「安全」とウソをついて詐欺行為をしたのだから、対外純資産と黒田バズーカ砲の資金を取り崩して福島を助ける、第三に電力10社と重工関係会社は常時1万人規模の福島除染部隊を出す、この3つは「家族」としてしなければならないことだ。
福島にいって「絆」と言って感情に訴え、日本人が福島を助けることを妨げてきた人は去って欲しい。私たちは共に日本人であり、家族である。福島以外の人が、福島が苦しんでいるのに、アベノミクスだ、グルメ騒ぎ、オリンピック招致活動をしているのは日本人の品位に劣る。
ここは全力で福島の生活と被曝を防ぎ、それが終わったら日本が本当に再生するだろうけれど、福島を切り捨てて日本の繁栄はない。それは「家族」、「誠意」、「愛情」のない国民と国家には繁栄はもたらされないからだ。
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