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「秋場龍一のねごと」ブログ
http://akiba1.blogspot.jp/2013/07/blog-post_20.html
体育館に避難した若い作業員たちを現場に連れ戻す男たちがやって来た。「まるで作業員狩りだな」
【引用開始】
2階では原発から逃げてきた若い作業員たちが隠れるようにして毛布をかぶっていた。その毛布を男たちが一人ひとりめくっていく。
……(中略)……
逃げ出した作業員を見つけると、男たちは現場に戻るよう説得した。男たちが去った後、作業員の妻が「行っちゃだめだ」と夫に泣きながら訴えていた。
(朝日新聞「プロメテウスの罠」2013年7月20日朝刊)
【引用終了】
本日(20日)朝日新聞連載「プロメテウスの罠・原発城下町2」の見出しは「まるで作業員狩り」。
きのうは津波が来る前に地震で原発内部の配管がムチャクチャになり、作業員が逃げ出したという大熊町住民の声が記事になっていた。
きょうはその後、住民と原発作業員が避難した田村市総合体育館に、男たちがやって来たもようが綴られている。
そんな男たちに、「まるで作業員狩り」だと周りから声がもれた、という。
原発を稼働すると、こういう事態が起こるのだ。これが原発というものの実相なのだ。
まるで戦時だ。若い命を非常に高い放射線に満ちた「現場」へと無理やり連れ戻すというのだから。そう「現場」は「戦場」なのだ。いや、戦争より、まだひどい。
第二次世界大戦は約6年で終結した。だが、福島第一原発事故の収束はまるで見通しが立っていない。これからすくなくても何十年と「現場」に従事する作業員を必要とするのだから。
まだこの世に生まれていない人間が、この「現場」に従事する可能性が極めて高い。原発は、そんな生命までも「現場」という名の「戦場」に従事させるのである。
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