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福島の県庁食堂ではキロ1ベクレル、小学校給食はキロ10ベクレルが規制値。一般食品は100ベクレル
実を言うと、自分は福島県庁食堂での規制値がキロ1ベクレルということを知らなかった。たまたま、本日知ったのだが、これはひどいと思う。福島医大の食堂の規制値も知りたいものだと思った。
もし、福島県庁食堂でキロ1ベクレルという規制値が可能になっているのであれば、小学校の給食でも当然実施すべきだろう。若い人たち、特に12歳以下であるなら、大人に比べてかなり放射能への感受性が高い。
しかし、この日本の食材でキロ1ベクレル以下のものがあるのだろうかと言う疑問もある。
2012年3月に、乳児用の食品、牛乳、飲料水を除いて、それまではキロ500ベクレルであったものをキロ100ベクレル以下へ規制値をより厳しいものにしている。乳児用の食品などはより厳しい値になっているのだが、日本で一般的に流通している食品はみなキロ100ベクレル以下という規制しか受けていないし、そもそも多くの場合、検出下限値がキロ15とか20、またはそれ以上である場合が多いのだ。
例えば、新宿区では「東京都における学校給食用食材放射性物質検査の実施について」(http://www.city.shinjuku.lg.jp/anzen/gakko03_001004.html)という文書で区内の学校給食が安全だと述べているが、検出下限値はキロ25ベクレルとなっている。
また、生活クラブのお知らせ(http://www.seikatsuclub.coop/radiation/result_02.html)でもお米の検出下限値はほとんどがキロ2ベクレルとか3ベクレルだ。
どうも、このキロ1ベクレルに抑えているというのはかなり無理な話に思えるのだ。しかし、検出器は大変にいいものを使っている様子だ。オルテック社製Ge半導体検出器 SEG-EMS を使っていて、これは原子力発電所や保健所などでも使うことができるものだという。だから、現実にキロ1ベクレル以下という規制値をクリアしているのかも知れない。
なぜ、福島県庁がこういった大変に厳しい規制値を守ろうとするかと言えば、一日の摂取量合計が10ベクレルに抑えられていても、300日で全身ベクレル量が1200ベクレル、600日で1400ベクレルに達し、その後は減りも増えもしない平衡状態になるからだろう。( http://blog-imgs-43-origin.fc2.com/p/r/o/protectchildren311/Cs137_1000days.jpg )
福島県庁食堂の規制値よりも10倍緩い規制値が課せられている福島県での小学校での規制値キロ10ベクレルは、より危険なものになる。
「放射性セシウム137連続摂取による体内蓄積」(茨城大学有志の会作成)というサイト(http://yakkaihousyasen.web.fc2.com/cs_accumlation.pdf)では、キロ10ベクレルの食品をとり続けた場合、次のようになると書いている。
>3か月(乳児):50日程度で、セシウム137体内蓄積量は約38ベクレル/kgに達する
これは全身ベクレル量では体重6キロとして228ベクレルとなる。同様に、成人では1年程度で体重1キロ当たり33ベクレル程度にまで増加してしまうとしている。体重65キロとして全身ベクレル量は2145ベクレルにもなる。
今現在、ベラルーシやウクライナでは甲状せんがんではない、それ以外の健康被害が非常に多く観察されている。つまり、体重1キロ当たり10ベクレル程度でも何らかの症状が現れる場合があり、それが50ベクレルを超えると心筋梗塞などの突然死もあり得るということだ。
福島県庁食堂の規制値を上げろと言う主張をするつもりはない。しかし、ただでさえ環境からの被曝が日常的にある福島県下の学校での規制値もキロ1ベクレルにまで下げるのが行政としての常識ではないだろうか。まして、学童に対する疎開を必要ないと言っているのだから、県庁食堂の規制値の10倍もゆるい規制値を学校給食に課しているのはおかしいはずだ。
同時に全国の学校でも給食のベクレル数の検査をし、それを発表するべきではないだろうか。600日程度で生理的な平衡状態になるということは、今まで影響がなかったから安全ということではなく、今後、だんだんと影響が現れるということのはずだ。
- 上の記事はタイトル間違えと一部誤解を与える表現があります。 taked4700 2013/7/18 20:15:05
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