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『ぼくは満員電車で原爆を浴びた〜11歳の少年が生きぬいたヒロシマ』出版
http://www.labornetjp.org/news/2013/bokugamanin
米澤鐡志さんは、広島に原爆が投下されたとき小学校の5年生だった。爆心地から750メートルの地で被爆、いわゆる激しい原爆症に苦しんだ。また、祖母や叔母を一瞬のうちに失い、まもなく母と小さな妹を奪われた。
1945年8月6日、広島に原爆が落とされました。米澤鐡志さんは、母親と一緒に電車に乗っていて、11歳で被爆。爆心地付近で被爆した人たちは、その後ほとんど亡くなってしまったのですが、米澤さんは生き残った数少ない人のひとりです。この本は、当時の米澤少年の視点で、地獄のようだった当日のようすや、その後、米澤少年の身に起こったこと、感じたことがつづられます。
「ぼくは歴史の専門家ではない」からという理由で、これまで体験を本にすることはなかった米澤さんだが、専門家ではないからこそ、11歳の目と心に焼きついた、あってはならない原爆の真実が伝わってくる。被爆体験を持つ人々が年々いなくなっていく現在、米澤さんは語り継ぎ、私たちは聞いていかなければならない。そうでなければ、戦争も、原爆もなかったことにされそうな気がするから。
「被爆したことは、思い出になることは絶対にない、苦しい記憶です。だからこそ、語り続け、本にして残していくのです」(あとがきより)。小学4年生以上で習う漢字にはふりがなをつけました。この夏、原爆についてお子さまと考えるときに最適の1冊です。(編者 由井りょう子)
京都大学原子炉実験所 小出裕章さんの推薦文
「どんなにつらい記憶でも、知らないよりは知ったほうがいいと私は思います。本書は読むのも苦しい内容ですが、きっと未来のための知恵を与えてくれるでしょう」(「はじめに」より)。- タイトル:『ぼくは満員電車で原爆を浴びた〜11歳の少年が生きぬいたヒロシマ』
- 著者:米澤鐡志(語り)、由井りょう子(文)
- 判型:四六判上製
- ページ数:128ページ
- 定価:998円(本体価格950円)
- 発売:2013年7月13日
- 読者対象:小学校中学年以上〜一般
- コード:ISBN978-4-09-227166-1
- 発行:小学館(WEBサイト)
- http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784092271661
米澤さんの被爆講話申し込み先
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