http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/551.html
Tweet |
白木−丹生断層の状況を調査する原子力規制委の調査団=福井県美浜町で2013年7月17日午前9時36分、金澤稔撮影
http://mainichi.jp/select/news/20130717k0000e020181000c.html
毎日新聞 2013年07月17日 10時43分(最終更新 07月17日 13時57分)
原子力規制委員会は17日、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の原子炉施設直下にある断層(破砕帯)の活動性を把握するための現地調査を始めた。破砕帯が活断層と認定されると、廃炉に追い込まれる可能性が高い。もんじゅは、国の核燃料サイクル計画の中核だけに、廃炉になれば計画が実質的に破綻することになる。調査は18日まで。
調査に先立ち、もんじゅの広井博所長は「自主的に調査しているが、その方法に助言をいただき、反映したい」と語った。調査団は、規制委の島崎邦彦委員長代理を団長に5人で構成。宮内崇裕・千葉大教授は今回は参加せず、別の日に調査する。
17日午前は、もんじゅの西側約500メートルを南北に走る活断層「白木(しらき)−丹生(にゅう)断層」が地表に現れている場所などを視察。旧経済産業省原子力安全・保安院は昨年8月、白木−丹生断層が動くと、敷地内につながる破砕帯も連動してずれる可能性を指摘している。
焦点は、原子炉施設直下に存在が確認されている8本の破砕帯の活動状況だ。もんじゅのような核燃施設は、原発と同様の規制基準が適用される予定で、活断層の真上に重要施設を造ることを認めていない。8本のうち最も長い「a破砕帯」(長さ250メートル)は、原子炉を冷やすナトリウム冷却材の交換機がある「原子炉補助建物」の直下を走る。調査団は17日午後、その付近で露出させた破砕帯の延長部分の地層を調べる。このほか、2日間で一帯の活動度を把握するため、敷地北側の海岸や南側に分布する「線状地形」と呼ばれる場所を視察する。
原子力機構は4月、一般的に活断層で見られる構造がa破砕帯で確認されなかったことなどを根拠に「破砕帯が活動的であることを示す痕跡は認められない」と主張。音波探査からも、白木−丹生断層と敷地内の破砕帯のつながりを示す構造はなかったとしている。
規制委の現地調査は、関西電力大飯、日本原子力発電敦賀の両原発(ともに福井県)、東北電力東通原発(青森県)に続き4件目。規制委が敷地内に活断層があると認定したのは、現時点で敦賀原発のみ。今後、北陸電力志賀(石川県)と関西電力美浜(福井県)の2原発も現地調査する方針。
【鳥井真平】
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。