http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/498.html
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関東では福島県住人と同等またはそれ以上の割合で甲状腺がんが発生する恐れ
http://inventsolitude.sblo.jp/article/70829902.html
2013年07月12日 ずくなしの冷や水
「六号通り診療所所長のブログ」2012-05-08の記事に、「何故チェルノブイリ後の甲状腺癌は放射性ヨードが原因なのか? [科学検証]」と題して次のように述べられている。
「現在でも完全に否定されてはいない仮説は、ヨード131より半減期の短い放射性ヨードである、テルル132(半減期78時間)と、ヨード132(半減期2.3時間)の関与です。」
「放射性ヨード131が甲状腺癌を誘発した、という仮説が、現在では支配的ですが、放射性ヨード131は医療用に使用されていて、その範囲で特に甲状腺の発癌誘発が、それも数年という短い期間で生じた、という報告はなく、お子さんの放射性感受性の違いや、体質的な因子など、色々と説明はありますが、それでもどうも釈然としないものが残るのは事実です。その意味で、実はテルル132が要因なのだ、と言う説は実証は困難ですが、その可能性が否定された訳ではありません。」
「放射性ヨード131が、発癌を起こすというメカニズムは、現時点でもはっきりと解明はされていないと思います。勿論多くの文献がありますが、仮説の域を出ないものです。それでは何故メカニズムが明確でないのに、その被曝と発癌との関連性が、事実として認識されているのか、と言うと、放射性ヨード131の推定される被曝量と、甲状腺癌の発症率との間に、一定の相関が認められているからです。」
・・・引用終わり・・・
ヨウ素131の半減期は 8.02日、テルル132は 3.204日、テルル132からできるヨウ素132の半減期は 2.295時間。半減期が短いほど単位時間当たりの崩壊数は多く、放射線がたくさん出る。
次は、「関東は放射能複合汚染 こんなところでヒトは生息できるか」に掲げた図。赤丸は土壌ではなく、大気を調べたもの。セシウム137のベクレル数を1として他の核種のベクレル数が何倍かを示す。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/14996.jpg
土壌調査でもテルル132が検出されているが、大気調査での割合が格段に高い。そして、東京都産業技術研究センターが世田谷区深沢で測定した結果(5)と小出裕章氏が台東区で測定した結果(8)を見ると、セシウム137に対するヨウ素131、ヨウ素132、テルル132の割合がよく似ている。大気調査の時点で、ヨウ素131と同じくらいのテルル132があり、またそれと同じくらいのヨウ素132が検出されている。これに比べて、つくば市南の気象研究所のデータや東海村の核燃料サイクル工学研究所で測定した値は、テルル132がヨウ素131と同じくらいだが、ヨウ素132は少ない。
テルル132の半減期は 3.204日、テルル132からできるヨウ素132の半減期は 2.295時間。プルームが東京に達した頃には、すでにテルル132の崩壊が進み、その結果生じたヨウ素132が猛烈なスピードで放射線を出しながら崩壊する真っ最中だったということになる。
ヨウ素131が甲状腺がんの原因になるという説は維持されているようだが、加えてテルル132とヨウ素132が同様に原因になるとすれば、この大気に含まれる放射性物質の構成から判断すると、東京における甲状腺異常発症の原因物質は、私がこれまで考えていたよりも何倍も多いことになる。
そして興味深いことに、テルル132とヨウ素132の比を見ると、つくばや東海村に届いたプルームに含まれるテルル132とヨウ素132の比は東京に比べて大幅に低く、テルル132からヨウ素132への変換が進んで゛いないことが分かる。福島第一原発から放出されたのち、測定地点に到達するまでの時間の差によるものか、テルル132が生成された時点が違うことによるものか分からないが、ヨウ素132が甲状腺異常に大きく影響しているとすれば、この違いは大きい。
土壌調査の結果では、セシウム137に対するテルル132とヨウ素132の比はごく低いが、異常値と見られる福島市は別にして、水戸市、つくば市谷田部、武蔵村山市、新宿区市谷、横須賀市稲岡町いずれでも検出されている。郡山市、須賀川市、磐梯町、丸森町ではほとんど検出されていない。
福島県の各地をプルームが襲った際に、大気中にどれだけテルル132やヨウ素132が含まれていたのかはデータに接していないから分からない。私にできることは、土壌調査の結果をより詳しく調べること以外にないが、上に見たところから判断すれば、関東の住人に福島県の住人と同等またはそれ以上の割合で甲状腺異常、さらには甲状腺がんが発生する危険性が高いといわざるを得ない。
大変、残念なことだが、これが福島第一原発事故による健康被害の現実なのだろう。
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