01. 2013年7月09日 13:55:05
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特命リサーチ200X 忍び寄る放射線の恐怖! http://www.dailymotion.com/video/xs7xn7_yyyyyy200x-yyyyyyyyyy_techかきおろし http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-927.html 放射能事故ファイル1 ブラジル デバイル・アウベス・フェヘイラ(廃品回収業者)さん 1987年9月、ブラジル・ゴイアニア市 悲劇は廃品回収者デバイルのもとに若者たちがある廃品を持ち込んだことから始まった 「100クルザード払おう」 「それじゃ少ないよ」 「しょうがないな、それじゃ120だ。どうした、二人とも顔色悪いぞ」 こうして若者たちから廃品を買い取ったデバイル そしてその日の夜、仕事を終えた彼がガレージの傍を通ると 奇妙なものが目に入った。 それは、白いシーツに反射する青白い光だった。 その神秘的な光は昼間買い取った金属カプセルから漏れていたのだ。 「これはすごいお宝かもしれない・・」 そこで彼は、さっそく、その金属カプセルを解体してみることにした すると、カプセルの中から、これまで見たこともない青白く光る粉が出てきたのだ。 その粉がとてもきれいだったことに感動したデバイルは、 この光る粉をいくつにも分け、親せきや近所の人々にも配った。 彼の弟もその一つをもらって家に帰り、娘にプレゼントした。 すると、娘はとても喜び、その後も粉をお守り代わりに持ち歩いて遊んでいたという。 ところがその数日後、 デバイルの家族に不可解な症状が現れ始めた 夜、家に帰る途中、デバイルが雨にぬれた髪にふと手をやると、何と、何本もの毛が抜けていくではないか。 同じ頃彼の妻もここ数日、髪の毛の抜ける量が増えているとに気付いた。 それだけではない。 身体もけだるく、時折気分が悪くなる。 得体のしれない病魔が、少しずつ彼らの体をむしばんでいたのである。 それらはすべて、デバイルがあの金属カプセルを手に入れてからの出来事 そう、それこそが、ブラジル史上最大の放射能事故の始まりだったのだ。
その事に気付いた妻は金属カプセルを抱え家を飛び出した それは、金属カプセルが持ち込まれてから、わずか9日後のことだった。 カプセルを抱え、意識が遠のきそうになるのをこらえながら、デバイルの妻が駆け込んだ先は 州政府の医療センター
「ドクター」 「誰が通したんだ」 「これが、私の家族を殺そうとしているんです」 こうして病気の正体がついに明らかにされた。 何と、彼らの病状は放射能汚染が原因だったのだ。 実な、金属カプセルの中にあった、あの青白く光る粉の正体こそ セシウム137と呼ばれる放射性物質だったのである。 セシウム137 それは、わずか100グラムを数日間持っているだけで、死に至ることもある強力な放射能を放つ物質なのだ
そのセシウム137が、あの金属カプセルの中に93グラムも入っていたのだ。 この恐るべき放射能事故が発覚したことによって、州政府当局はすぐさま事態の解決と調査に乗り出した。 その結果、放射能汚染が想像以上に広範囲に及んでいたことが判明したのだ。 デバイルがあの粉を放射線物質とは知らず知り合いに分けていたため その被ばく者の数はわずか9日間の間に249人にも上っていたのだ。 彼らの多くは一時的に競技場へと隔離され、 放射能に汚染されたデバイルの家等11カ所の区域が立ち入り禁止になった。 そして、特に汚染のひどい家屋は解体され、そのまでも取り除かれたのである。 その後この放射能事故により、デバイルの妻と弟の娘、 そしてデバイルのもとで働いていた従業員2人など、4人が命を失った。 彼らの遺体は厚さ1メートルものコンクリートで厳重に覆われて埋葬されたのである。。 では、なぜこれほどにまでも恐ろしい放射性物質 セシウム137が入った金属カプセルが廃品回収業者のもとに持ち込まれたのか? 実は二人の若者が、あの金属カプセルを手に入れた場所は 廃墟となった病院だったのである。 彼らはそこに忍び込み、あの金属カプセルを発見。 その金属カプセルは病院関係者のミスによって放置されたままになっていた ガン治療用の放射線機器だったのだ。 そうとは知らない二人はそれを価値あるものと思い込み、 廃品回収業者デバイルのもとに持ち込んだのである。 ブラジルでは本来不要になった放射性物質の処理は 政府機関が回収して保管管理することが法律で定められている。 そのため今回のように放射性物質を一般の人が手にするような事は通常はありえない。 しかし事例の場合、病院関係者のミスで放射線治療機器が放置され、 それが何も知らない廃品業者によって解体されたために引き起こされた事故だったのだ。 つまりこの事件はずさんな管理が発端となった放射能事故なのである。 では、放射線を浴びてしまうと、人体にどのような恐ろしい影響があるのか? ご存知のように、人体には無数の細胞があり形成されている。 そして放射線はこれらの細胞に対してある恐るべき作用を引き起こすのだ。
それは電離作用である 電離作用とは 物質を構成している原子から、その周りをまわっている電子を放射線がはじき飛ばしてしまう事である。 そして、電子を失った原子は不安定な状態になり、細胞の性質を変えてしまうのだ。 さらに、細胞を構成している物質の60〜70パーセントは水であるが、 この水に電離作用が起こるとOHラジカルなどの活性酸素が作り出される。 OHラジカルは酸化分解力が強く、人体に有害な作用をもたらすのだ。 その結果、 酵素機能の低下 細胞分裂の遅れ 遺伝子損傷等が引き起こされる しかし、この放射線も浴びる量が少なければ、細胞自体の修復機能が働き元の状態に戻る。 たとえば、レントゲンなどの僅かな放射線を浴びただけではなんの問題も無い。 ところが、大量の強い放射線を浴びてしまうと 細胞は修復が間に合わず、やがて細胞自体が死滅してしまう。 そしてこれを臓器レベルで見てみると、 放射線が弱く死滅した細胞が少ない場合には、 周囲の細胞分裂によって、新たな細胞が生まれ修復されるため特に障害は怒らない。 しかし、死滅した細胞の数が多くなると、修復が行われなくなり臓器の機能に障害が生じる そして、この臓器の障害が極端な場合死に至ることがあるのだ。 ブラジルの事例で死亡してしまった人々の場合 大量に強い放射線を浴びたことにより、骨髄の中にある造血細胞が大量に死滅。 その結果白血球が生産されず、細菌感染が引き起こされ、 また、血小板の減少により、出血が止まらなくなり、亡くなってしまったのである。 17:51 さらに調査を進めるとブラジルの事例のような安易に放置された放射性物質の事故が 世界各国で発生していたことが判明した。 中国河北省では、廃棄物として放射性物質が降る井戸に捨てられたことが発端となって、 90人以上の被ばく者を出して、うち3名が死亡している。 また、アフリカのアルジェリアでは 輸送中のトラックから放射性物質が転がり落ち、それを拾ってしまった子どもが被ばくし、命を落とした。 被ばく者2名、死亡者1名。 これらの事例のように放射能事故は原子力発電所等のような特殊な場所だけで起こるのではなく、 このように人為的なミスで放置された放射性物質に、そうとは知らずに近づき、 触れてしまったことが原因となっていることもあるのだ。 そして、さらに調査を進めた結果、 思いもよらないところで被曝してしまっていた放射能事故が発生していたことがわかった。
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