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2013年7月4日 日刊ゲンダイ
今年は、全国的な水不足が叫ばれ、宅配水ブームも起きている。しかし、信じていた“名水”が放射能で汚染されていたら……。
<水田も利用>
先月上旬、田植えを終えた福島県では、地震による地割れや水源埋没などの影響で深刻な水不足に陥っていた。多くの農家は、山肌から集まる沢水をせき止め、動力ポンプで水田に汲(く)み上げたという。だが、その“沢水”にこそ、放射性物質が濃縮されている。草にくっつきやすい放射性物質は、今でも山に堆積していて、それが雨に流され、川底の泥などにたまるからだ。
福島県在住で食問題に詳しいジャーナリストの吾妻博勝氏が言う。
「県内の稲作農家130軒以上に聞き取り調査を行いましたが、県や市町村が水田に引き込む沢水の汚染濃度を測定したという事実は出てこない。生産者の自主検査の話も聞きません」
もちろん、JAやライスセンターを介する場合、出荷米は全袋検査が義務付けられる。問題は自家保有米を米業者がトラックで買い取る“軒下商売”のケースだ。
「JAなどに比べ、1俵(60キロ)当たり500〜1000円高く売れるし、検査の手間が省けるから、米業者に売る農家が後を絶ちません。東京ナンバーの車も買いに来ています。これらのコメは他県産と混ぜて外食用やせんべい、焼酎になっていく。古米を欲しがる寿司屋もやって来ます」(吾妻氏)
深刻なのは、沢水の利用が水田だけではないことだ。じかに口にする飲料水にまで及んでいる。
特に、「原発通り」の浜通り地方。大半が農業を営む山間部だ。沢水の利用は、地域によって80%以上もあり、原発事故後も頼らざるを得ない状況という。さらに、浜通りの標高約500メートルの杉林に“名水”で知られる水汲み場ができている。前出の吾妻氏が言う。
「現場を調べると、湧き水ではなく沢水でした。堆積した杉の葉のなかに水の取り口を差し込んだだけ。いびつな形をした杉の葉は、植物の中でもセシウムがたまりやすい。専門家も指摘しています。検査されていないから地元民は飲まないそうですが、この“名水”を求め、水戸などから業者や店の経営者が汲みに来ている。関東圏まで運ぶ名水ブローカーは何人もいます。ワゴン車に18リットルのポリタンクを一度に30〜40個ギッシリ詰めている。相場は、ポリタンク1個分が500円。500リットルのペットボトルに小分けすると、1本50円で飛ぶように売れると聞きます。和食料理や喫茶、ラーメン屋などこだわりの有名飲食店や個人の店に渡っている。有名ブランドの名水に“化けて”出回っている可能性もあります」
口にするものすべてを疑ってかかるべきかも知れない。
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