農薬と放射線との相乗効果でしょう。
生物の細胞は共通の作用機構をもつ化学物質と、放射線との相乗効果は
市川定夫氏によってすでに証明されてます。

ーーーーー引用開始ーーーーーー
少なくとも部分的に共通の作用機構を持つものを同時に処理しますと、
両方足しただけの効果よりも、ずっとたくさんの統計学的にはっきり
差がある相乗効果をどんどん見つけるのに成功しました。
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/kuroha/ichikawa_report5.htm

ーーーーー引用ーーーーーー
安全と思われがちなゴルフだが、じつはプレー中の突然死率が最も高い危険なスポーツでもある。
国内の年間の死亡者数は200人前後と推計されており、うち8割以上は心筋梗塞によるもの。
ーーーーー引用終わりーーーーーー

吉原氏の計算では、2010年で既に「年間の死亡者数は200人前後」とのことですから、ゴルフ場での突然死とセシウムには因果関係は無いですね。

◎年間200人前後（吉原紳氏・2010年）
◎13年間に373人（元は東京都監察医務院の調査）
と、震災前のゴルフ場に於ける突然死について二つの数字が存在するのは、簡単に言えば両者の「ゴルフ場での突然死」の判断基準、調査方法、そして算出方法が違うからですよ。

どちらの方法が正当かは一概に言えませんが、もし吉原氏の「震災後に111人」を採用するなら、同じ基準に拠る吉原氏の数字、即ち「震災前は年間200人前後」と比較するのが正しく、逆に「震災以前の13年間に373人」を採用するなら、同じ東京都監察医務院の基準に拠る震災後の数値と比較しなければなりません。

まあ何にせよ、別調査に拠る数値を「襷掛け」で比較するのはナンセンスです。

どうしてもゴルフ場での突然死数と放射線渦の因果関係を「有り」としたいなら、正しく前後を比較検討可能な、そのようなデータを持ってきてください。
それもなしに、やれ「工作員」とか、やれ「２-３年もすれば…」みたいな「予言」を先走らせるようでは、あなた、お里が知れてしまいますよ。

＃元のライブドアブログの方は、指摘を受けて素直に誤りに気づいたのでしょう、記事を削除されたようですね。

あなたは「統計学」をご存知でしょうか？　「出口調査」に拠る推定値が、「実得票数」に拠る確定値を量るものとして、広く採用されていることも。

つまり、然るべき手法に基づいた「標本（サンプル）調査」が導く「推定値」と、「全数調査」が導く「確定値」、それらは近似値ですので比較材料として問題ないのです。例え震災前の推定値「年間200人前後」に幾分の誤差があっても、それが「111人」を下回ることは統計学上有り得ませんし、よしんばそこまでの誤差があるとしたら、そのような統計を行った吉原氏が、他方で独自に集計した数値「111人」も、信用を得るのが難しい数値となります。つまり、「確定値＝ 111人」を支持するならば、それの比較材料として「推定値＝200人前後」を用いることは、学問上正しいことなのです。

また、吉原氏の確定値と東監医の確定値を「同じ確定値」として並列に語っておられますが、それは無理というものです。例えばチェルノブイリ事故の死者数も、ソ連の報告では33人ですが、調査団体によっては全く違う数値が出てきますよね。「放射線量」だって、公的機関と市民団体では、全く違う確定値が出てくるでしょう？　詰まる所、同じ確定値と言っても、立場や思惑の異なる組織の調査が導いたそれらは、いわば「別々の確定値」として定義付けられるものであり、並列で比較検討する材料にはなりません。

然るに、いくら貴方が頑張っても、別調査団体により独自集計された「13年間に373人」と「111人」を並列に語るのは無理であり、同調査団体（もしくは開示された同じ調査方法）による「震災後、ゴルフ場での突然死が増加した」というデータのみが、あなたの主張の根拠となり得るのです。

しかし、そのようなデータは何処にもありませんね。残念ながら既に根拠が無いのは明白なのに、当該ライブドアブログ記事すら誤りを指摘されて削除されたのに、なぜか貴方だけが、ムキになってゴルフ場での突然死とセシウム汚染を関係ありと断じている、それが現状です。

ついでに、国別の人口比較について。

国連の「世界人口白書」に於ける世界各国の人口は、きちんと国連監修下の人口センサスによって算出されています。各国別個の基準による「申告値」をチャンポンにした統計で、各国人口を襷掛けで比較しているような実体はありませんよ。