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プルサーマル概念図
http://mainichi.jp/select/news/20130627k0000e040208000c.html
2013年06月27日 11時31分(最終更新 06月27日 13時39分)
原発の規制基準が施行される来月8日以降、まず4電力会社が12基(すべて加圧水型)の再稼働を申請する方針。そのうちウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電を実施する可能性があるのは、最大で4基となる見通しだ。
政府は2015年度までに16〜18基で導入する計画だったが、規制基準では福島第1原発と同じ26基ある沸騰水型の審査のハードルは高く、計画の実現は困難とみられている。内閣府原子力委員会によると、11年末時点のプルトニウム保有量は、国内と英仏での保管分を合わせて計44・3トン。プルサーマル発電によるプルトニウムの消費量は1基当たり年0・4トン程度に過ぎない。核兵器にも転用できるため、政府は「利用目的のない分は所有しない」ことを国際公約にしているが、履行できない状況が続きそうだ。
再稼働申請が見込まれる12基は、北海道電力泊1〜3号機▽関西電力高浜3、4号機と大飯3、4号機▽四国電力伊方3号機▽九州電力玄海3、4号機と川内1、2号機。このうち、プルサーマル発電が可能なのは、高浜3、4号機と伊方3号機、玄海3号機だ。
泊3号機や大飯原発(計4基のうち1〜2基)でも予定されていたが、泊原発をめぐっては、プルサーマル計画のシンポジウムでの「やらせ問題」が11年夏に発覚。フランスで予定していたMOX燃料の加工を延期したため、今回は見送られる見通し。大飯は地元了解が得られておらず、今回は導入しない模様だ。
福島事故以前は、建設中のJパワー(電源開発)大間原発など10基について地元了解が得られ、このうち、福島第1原発3号機など4基で実施していた。
プルサーマルは国の核燃料サイクル政策の要。「プルトニウムを有効活用できる」(電気事業連合会)とのメリットの一方、原子炉の運転をコントロールする制御棒の利きが悪くなるといった問題点が指摘されている。かつては、プルトニウムを核分裂させて発電し、消費した量よりも多いプルトニウムを生み出す高速増殖原型炉「もんじゅ」がサイクル政策の主柱だったが、1995年のナトリウム漏れ事故の影響のほか、昨年11月以降に1万件超の機器点検漏れ問題が発覚し、運転再開の見通しは立っていない。
【中西拓司】
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