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http://sokutei-machida.jimdo.com/ (町田市の放射線量を測定等する有志の会)
平成25年6月19日に原子力規制委員会は、新規制基準を決定し、20日に大飯評価会議で大飯原発に対して稼働継続の合格内定通知を出しました。
ちなみに、この新規制基準は、福島第1原発の事故を受けて、全面的に作成され直されているはずであるものなのに、内容を総括する限り、従来のものに比べて曖昧となっている部分すらあるものであり、原子力規制委員会が作成に関して社会的責任を果たしたとは到底言えないものになっていると当会としては、評価せざるを得ないものです。
当会はかねてより、この新規制基準に関しては、すべての原子力発電所に対して、最低限、欧州では、過去15年以上前から、欧州内のすべての原子力発電所に設置が義務付けられていると言って良いシビア・アクシデント用のフィルター施設の設置の義務付こそが再稼働のための安全対策のマスト・ハブであるということを昨年初期の段階から、強く主張してきたわけでありますが(平成24年5月23日付本トピックス欄掲載記事http://sokutei-machida.jimdo.com/ニュース/スウェーデンから学ぶこと/及び平成25年1月15日付本トピックス欄掲載記事http://sokutei-machida.jimdo.com/ニュース/フィルタの義務付け/をご参照ください)、結局この問題に対しても、格納容器が大きいという点で、爆発の危険が相対的に低いので加圧水型(PWR)のものについては、フィルターの設置に5年間の猶予を持たせる(沸騰水型(BWR)については、猶予期間を置かない)という内容となっており、加圧水型(PWR)の原子炉の多い西日本の原子力発電所を早期に再稼働しやすくしたとする予定調和的な結論という見解をも持たざるを得ない新規制基準と言えます(ちなみに今回稼働の継続を内定した大飯原子力発電所はPWRです)。
こういった状況に関して、当会とは、本年3月に開催した当会主催の講演会のメインスピーカーをつとめていただいた関係にもある元駐スイス大使の村田光平先生より、下記のような書簡が当会事務局宛送付されてまいりましたので、その内容の社会的重要性に鑑み、村田光平先生の了解の下、当該書簡の内容を公表させていただきます。
村田光平先生は、今回の福島第1原発事故においては、いち早く4号機の使用済み燃料貯蔵プールの崩壊の危険性を指摘し、それを世界に発信したことにより、東京電力側もこれを放置出来なくなり、その対応に優先的に取り組まざるを得なくなったという実績をお持ちな方であるだけではなく、著作物においては、10年以上前より現在の福島の悲惨な状況を予想し、このまま日本で原子力発電所の稼働を継続した場合、起こり得るリスクを指摘し、的確に的中をさせておられる方です。
当会としても、そのような先見の明のある方の文章の中に今回の新規制基準と大飯原発の稼働の継続の内定につき、「破局の接近を感じざるを得ません」とまで書かれていることに関しては、極めて重大な社会へのメッセ―ジであると捉えましたので、是非皆様にお読みいただき、この危機感の共有化を図っていただくとともに、このメッセージを受けて一人でも多くの国民が、出来得る限りの行動を破局を避けるために起こす必要があるのではないかという提起を行いたく思う次第です。
なお、村田光平先生からは、下記の書簡の他に別添として、池田原子力規制庁長官宛メッセージ及び村田光平先生が2004年に起草された「日本の命運を左右する電力会社」の書簡も届けられておりますので、これらも、本トピックス中別添として掲載させていただきました。
また、池田原子力規制庁長官宛メッセージ中にある小沢一郎氏・小出裕章氏会談に関する要旨も村田光平先生からは提供を受けましたが、本内容の重大性に関しては、村田光平先生からも、日本国民が真実を知るためにも積極的にその要旨の公開、開示をお願いしたいとのさらなる要請を受けておりますので、あわせて別添として、本トピックス欄に掲載させていただく次第であります。
(平成25年6月23日 事務局記)
村田光平先生からのご連絡 と別添資料
記
町田市の放射線量を測定等する有志の会 事務局殿
発信を続けております。
一つの大きな山場が来たような感じがします。
現状では破局の接近を感じざるを得ません。
あらゆる立場の相違を乗り越えてその到来を未然に防ぐことが求められております。
全方位に発信を続ける所以です。
大島原子力規制委員宛メッセージ及び池田原子力規制庁長官(前警視総監)宛メッセージ をお届けいたします。
別添の9年前の私の警鐘「日本の命運を左右する電力会社」を是非ご一読願います。
福島第一第1号機に関する地震事故原因説の取り扱いに同委員会の信頼がかかっております。
世界は安全保障問題として日本の原発の耐震基準の見直しを求め出しております。
事故処理国策化の第一歩となり得ます。
大飯原発再稼働は日本の恥です。
15日報じられた現地調査担当の原子力規制委員による「決定的欠陥はない」との発言が嘆かれます。 田中俊一委員長の「灰色は黒とみなす」との初志は今いずこの感があります 。
内外でもはや疑われていない第1号機に関する地震事故原因説の取り扱いに同委員会の信頼がかかっております。
世界は安全保障問題として日本の原発の耐震基準の見直しを求め出しております。
ご参考になればと存じます。
村田光平
大島原子力規制委員殿
池田原子力規制庁長官(前警視総監)宛メッセージをお届けいたします。
大飯原発の現地調査で担当規制委員が[決定的問題はない」趣旨の発言
が昨15日報じられましたが、「疑わしきは罰する」とは程遠い姿勢です。
嘆かれます。添付の9年前の警鐘をご一読願います。
1号機の事故地震説については国会事故調の元委員すら疑いはないとしており、
耐震基準の改定をこれ以上引き延ばすことは安全保障問題そのものとして
世界は許さないと思われます。
田中俊一委員長によろしくお伝え願います。
村田光平
別添資料
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20130613_池田長官宛メッセージ.pdf
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20040909_日本の命運を左右する電力会社.pdf
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20130530_小沢氏小出氏会談要旨.pdf
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