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6月22日 一番始めから平和利用と標榜しながら実はプルトニウムを持ちたかったというのが自民党の狙い/小出裕章 
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/269.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 6 月 23 日 00:50:00: igsppGRN/E9PQ
 

6月22日 一番始めから平和利用と標榜しながら実はプルトニウムを持ちたかったというのが自民党の狙い/ラジオフォーラム「小出裕章ジャーナル」文字起こし
http://hiroakikoide.wordpress.com/2013/06/22/radioforum-2013june22/
6/22 22:00 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ



2013年6月22日に放送された「ラジオフォーラム第24回」番組での「小出裕章ジャーナル」の内容を文字起こし致しました。


【主なお話】
「プルサーマル計画とMOX燃料について。」


【パーソナリティー】
西谷文和(ジャーナリスト)


【電話出演】
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)


▼ラジオフォーラム
http://www.rafjp.org


▼文字起こしは以下。


◆西谷
はい、それでは今日もこのコーナーから始めたいと思います。
え〜、小出さんと電話がつながっています。
小出さ〜ん。


◆小出
はい。


◆西谷
こんにちは、今日もよろしくお願い致します。


◆小出
はい、こちらこそよろしくお願いします。


◆西谷
え〜、小出さん、今日はですね〜、あのプルサーマル計画とMOX燃料、この〜特集をしたいと思うんですが〜、関西電力がですねぇ、高浜原発3号機で導入されてるプルサーマル向けのですねぇ、いわゆるMOX燃料、プルトニウム・ウラン混合酸化物ですね、これをフランスから海上輸送していてですねぇ、え〜、6月下旬にですねぇ、日本に到着すると発表しているんですよねぇ。


◆小出
そうですね、はい。


◆西谷
もしかすると、この放送がオンエアされてるときにはもう日本に着いてるかもしれないわけですがぁ、ここでちょっとリスナーから質問が来ております。
48歳女性からの質問ですがぁ、現在日本に運ばれているMOX燃料やプルサーマル計画について、もう一度詳しく教えてくださいということなんですがぁ、先生どうでしょうか、これ。


◆小出
はい、え〜と、プルサーマルという名前ですけれども、プルというのはプルトニウムのことです。
サーマルというのは、いわゆる熱という日本語。


◆西谷
サーマルは熱ですね。


◆小出
はい、つまり、プルトニウムを現在使っている普通の原子力発電所で燃やしてしまおうという計画のことです。


◆西谷
あの普通の原子炉は、え〜、ウランを燃やすということで設計されているけれども。


◆小出
そうです。


◆西谷
その普通の原子炉で、プルトニウムを混ぜたもの、つまりMOX燃料を燃やすと。


◆小出
もちろん危険は増加します。


◆西谷
ただでさえ危険な原子炉に、更に危険度をアップさせて、この〜〜〜無理矢理プルサーマルをするというのは、やはり、プルトニウムを燃やさないと都合が悪いということでしょうか。


◆小出
そうです。
プルトニウムというのは原爆の材料だった物質なのです。
え〜、それをこの日本という国は、原子炉で燃やすということをずっと言ってきました。
ただし、その原子炉と言っても、普通の原子力発電所でプルトニウムを燃やすというのは今聞いていただいたように危険なことなのであって、日本というこの国が言ってきたのは高速増殖炉という。


◆西谷
もんじゅですね。


◆小出
そうです。
日本ではもんじゅというまあ実験炉というかちいちゃなものを作ろうとして未だに動いてもいないのですけれども、そういう形の原子炉で燃やすための燃料だとして、イギリスとフランスに頼んで、日本の原子力発電所で生まれたプルトニウムを分離して取り出してもらってきたのです。
しかし、もんじゅはもちろん動いていませんし、ほかの高速増殖炉も1台もありませんので、分離してしまったプルトニウムを燃やす手段が日本では無い、のです。
え〜、それなのにプルトニウムは原爆の材料なわけですから、日本というこの国が使い途のないプルトニウムを取り出してしまって懐に入れてしまったという状態になっているのです。


◆西谷
ということは、国際社会は、これはあなたのとこ核兵器を作るつもりなのかと疑われないためにも、燃やさざるを得ないということですか。


◆小出
そうです、そうです。
え〜。


◆西谷
やっかいなものが。


◆小出
リスナーの皆さんは、この日本という国がいわゆる世界のほかの国々からどのように見られているかということを、どうお考えになっているかなと私は思いますけれども、世界の国々は日本というこの国がそんなに立派な国だとは思っていないのですね。
何十年か前までアジアの国々に侵略をして、たくさんの人々に苦難を味合わせた国だったわけですし、今現在も平和利用だと言いながら、原爆材料になるプルトニウムを着々と懐に入れてきて。


◆西谷
確か40トンぐらいあるとか。


◆小出
はい、現在45トンあって。


◆西谷
45トンもある。


◆小出
はい、それで長崎の原爆を作ろうとすれば、4000発も出来てしまうというほどの。


◆西谷
4000発ですか。


◆小出
はい、既に懐に入れてしまっている。


◆西谷
だから、自民党の石破さんがね、プルトニウムは持ってるだけで、あの潜在的なあの抑止力になるとおっしゃってたもの。


◆小出
そうです、はい。


◆西谷
いみじくも。


◆小出
はい、あの〜石破さんもそうですし、まあ自民党というその政党が日本の原子力をずっと進めてきたわけですけれども、一番始めから平和利用と標榜しながら実はプルトニウムを持ちたかったというのが彼らの狙いだった、のです。
え、そんなことをでも世界の国々が許してくれるわけはないわけで、日本の国は使い途のないプルトニウムは持たないという国際公約をさせられた。


◆西谷
ということは、無理矢理でもプルサーマルやっとかないといけない。


◆小出
そうです。
もうどうにもならなくなって、危険なことは承知だし、やればやるだけ経済的に損をするというのも分かっているのですが、もうどうしようもなくなって燃やすしかない、危険を承知で普通の原子力発電所で燃やしてしまおうというところに追い込まれてしまったのです。


◆西谷
あのね、先生ね、このMOX燃料を本来なら日本で作れると僕は思っていたんですが、フランス・イギリスに頼んでいるということは、日本の技術では作れないということですか。


◆小出
もちろんそうです。
元々使用済みの燃料というものが原子力発電所から出てくるのですけれども、その使用済みの燃料の中からプルトニウムを取り出すという作業を私たちは再処理と呼んでいます。
え〜、その仕事というのは、原爆材料になるプルトニウムを取り出すために、どうしてもやらざるを得なかったから開発された技術、です。
で〜、核兵器保有国はもちろん皆再処理ということをやったのですが、再処理工場の周辺では猛烈な環境汚染をどこの国でも起こしています。
たいへん危険な技術で、日本という国でも六ヶ所村でやろうと今しているのですけれども、え〜、日本というこの国の手には負えないということで、なかなか動くこともできないのが現在なのです。


◆西谷
困ったことになってますねぇ。
あともう一つですねぇ、使用済み核燃料棒が非常にあの〜処理がね、ガラス固化体にしてとかいうことなんですけど、普通の原子炉から出てくる使用済み核燃料棒と、プルサーマルから出てくる使用済み核燃料棒は、やっぱり違うんですか。


◆小出
違います、はい。


◆西谷
やっぱりやっかいですか。


◆小出
はい、一度プルサーマルということをやってプルトニウムの燃料を燃やしてしまいますと、私たちが超ウラン元素と呼んでいる特別に寿命の長い放射性物質が。


◆西谷
超ウラン元素。


◆小出
超ウラン元素というのですが、ウランを超えるというようなヤツですね、はい。
あのウランというのは自然界にある一番重たい元素なのですけれども。


◆西谷
そうか、プルトニウムは超ウランですよね。


◆小出
そうです。
プルトニウムも超ウランですし、プルトニウムよりもっと重たいキュリウムとかそういうような原子核がたくさんその〜使用済み燃料の中に貯まってきてしまうのです。
それ、取り扱いがたいへん厄介ですし、寿命が長いので、再処理をするにしても、ガラス固化にするにしても、今までやってきたような時間の長さでは到底できないで、何十年もまずは原子力発電所の中で冷やしておかなければいけない。


◆西谷
またこれ、子々孫々までツケを後回しにするということですね。


◆小出
そうです。
日本にある、あるというか作ろうとしている六ヶ所の再処理工場ではプルサーマルの燃料を再処理することすらができませんので、え〜どうしていいかまったく分からないものをまた生み出してしまうということになります。


◆西谷
先生、すみません、聞いてたらアタマが痛くなってどうしたらいいのか分からないという、そのどうしたらいいのか分からないということが分かりました。


◆小出
はい。


◆西谷
ちょっとお時間になりました。
え〜、この問題はまた引き続き追求していきたいと思います。
小出先生、どうもありがとうございました。


◆小出
ありがとうございました。


 

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コメント
 
01. 2013年6月23日 01:31:38 : lOdm3crjtY
核実験もしずらい国なんだから
原爆の製造ができるわけないじゃない!
そんなのわからない国なんか自民党以外
にないと思う
当然、抑止力などにもならない
あえていえば、他国に制圧されそうに
なったら、原発を爆破してトンズラする
ぐらいの考えしか持ち合わせていない
連中なんじゃないの


02. 2013年6月23日 06:18:38 : RtA0Gubgv2
終戦から10年目の1955年11月14日、占領軍である米国は濃縮ウランを貸与するための『日米原子力研究協定』を敢えて敗戦国である日本と結んでいる。何故か? 
 その当時の我が国の政界、財界、メディアの動きを調べてみると、米国が敗戦国日本をどうしようとしていたのかが透けて見える。
 戦後、A級戦犯容疑で東京の巣鴨拘置所に収監されていた人物の中で、東條ら7名が処刑された翌日の1948年12月24日に不起訴処分となり、晴れて釈放された人物らの動きを調べて観ることもヒントになる。特に、岸信介の周辺は興味深い。
 
1956年我が国で初めて原子力工学専攻を設置した大学が東海大学であり、その後東大、京大、大阪大などが続いた。
 更に、1988年7月17日、2018年まで30年間続くことになる現行の日米原子力協定を締結している。その当時の総理大臣をチェックしてみるとよい。
 わが国最初の原子力担当国務大臣は読売新聞のあの正力松太郎だり、彼の動きをその周辺を調べてみると、米国が日本に何を要望し、どんな役割を日本に強要しているかが明確になるであろう。と同時に、この2013年現在、日本と米国の関係がどんな状況にあるのかが理解できるようになるだろう。
 検索機能を大いに活用されたい。
 

03. 2013年6月23日 18:10:03 : dYgbnOpmqU
>>02. 2013年6月23日 06:18:38 : RtA0Gubgv2 様

まだちゃんと検索してませんが、またはめられたってことですかね?

さも日本も核を持ちたいように振舞わせて(爆弾なんかつ作れるはずないのに、へっ)、世界に警戒感と不快感を持たせ、評判を落としめ、指図し仕組んだほうが「プルトニウムなんて聞いてないぞ〜。」って、寝返って、一緒になって指差してダチョウの上島さんみたいに、一気に熱湯に入れさせられるはめにおちいる、みたいな。

ってことは、お前らプルトニウムごと墓場にいけ〜、核のゴミ捨て場になれ〜なんてクソキチガイどもは、最初から狙ってたって事も考えられますな。

そうはいかんざき(うえ〜っ気持ち悪。思い出したアホジジイ)

先手必勝です、ね。


04. 2013年6月23日 20:56:55 : FfzzRIbxkp
1万年、10万年というのは、人間の時間ではなく星の時間だと思います。

地球上では毒性が強い放射性物質も、
他の惑星では核融合によって大気に漂っていた有害物質を逆に沈静化していくような作用をもたらすことは、考えられないのでしょうか。

木星や土星に、ここ100年のうちに核の作用をもたらせば、1万年後には人間が暮らせる惑星になるかもしれない・・とか。


05. 恵也 2013年6月24日 18:42:45 : cdRlA.6W79UEw : DOwtg7JNeQ
>>01 原爆の製造ができるわけないじゃない!

作ろうと思えば小沢一郎氏によれば90日で完成します。
原爆の製造技術で秘密の部分はほとんど存在しない。
政治状況が許さないだけだ。

世界各国が作れない根本的な理由は、プルトニウムや濃縮したウランを持って
ないからで、日本にはすでに核技術も全部を持ってる。
でも原発を通常兵器で攻撃されたり、テロ攻撃されたら全土が住めなくなる。

>>04 木星や土星に、ここ100年のうちに核の作用をもたらせば、1万年後には

人間は1万年後にいるのかいないのか・・・・
むしろ今の世界を見ると、100年もしないうちに遺伝子組み換えによる新型エイズ
や新型インフルエンザや核戦争、毒ガス戦争などで全滅してる可能性が大きいよ。

本当の意味で人間の役に立つ科学が存在しなくなってるため。
臓器移植なんて人体の売買までが成り立ってしまいそうだ。
金儲けのための科学の全盛時代。

木星や土星で実験しようとしたら、ロケットで持って行くだけでも1年くらい
かかって実験にはならん。観測技術さえあまりに幼稚。

それにこれらの星は重力が大きすぎて、人間が降り立ったらその時点でペチャ
ンコに潰れて死んでしまうぞ。


06. 2013年6月26日 17:22:39 : 2W9BaXsQLc
☮2013/06/23 〖福島〗CRMS 2周年 放射能ワークショップ Vol.2 小出裕章パネルディスカッション 「30年後の未来」

2013年6月23日(日)13時より、福島市の福島学院大学において「CRMS 2周年 放射能ワークショップ Vol.2 小出裕章パネルディスカッション『30年後の未来』」が行われた。

□内容(予定)

13:00〜 CRMS活動報告
13:30〜 講演 小出裕章氏(京都大学原子炉実験所 助教)
14:30〜 パネルディスカッション
黒部信一氏(小児科医、未来の福島こども基金 代表)/山田真氏(小児科医、こどもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク 代表)/後藤忍氏(福島大学 准教授)/石井秀樹氏(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター産業復興支援部門 特任准教授)/長谷川浩氏(市民放射能測定所)/岩田渉氏(市民放射能測定所)
□主催 市民放射能測定所 (CRMS)
□詳細 http://crms-fukushima.blogspot.jp/2013/05/30.html(市民放射能測定所 福島)

※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。


※配信状況により、パネルディスカッション途中で録画が中断しております。何卒ご了承ください。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86513


07. 2013年6月27日 23:27:02 : HwpeJ4z5V2
http://hiroakikoide.wordpress.com/
☮小出裕章さんにきく。-2「原発の確率論的安全評価について。」2013.05.01
http://www.youtube.com/watch?v=MFZ1z9r9dp0&feature=player_embedded
http://hiroakikoide.wordpress.com/2013/06/27/poponsmemo-2013may1-3/#more-6132

08. 2013年6月29日 04:53:22 : 7MiMq5rtv6
http://hiroakikoide.wordpress.com/
☮小出裕章さんにきく。-4「原子炉物理学について。」2013.05.01
http://hiroakikoide.wordpress.com/2013/06/28/poponsmemo-2013may1-4/#more-6138

09. 2013年6月29日 04:58:39 : 7MiMq5rtv6
(08 supplement of link)
http://www.youtube.com/watch?v=zYJkoyU3Wbo&feature=player_embedded

10. 2013年6月29日 18:37:50 : ky7HVDYw1w
・20130629 R/F #025「小出裕章ジャーナル」
http://www.youtube.com/watch?v=-KZZCS80o3g

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