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2013/6/15 晴耕雨読
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この新聞でも取り上げてるけど、先日発表されたロードマップについてつぶやくね。
福島原発廃炉/炉内の状況把握が先決だ http://t.co/bRQ9yF23JR @kahoku_shimpoから
まずは、これが廃炉対策推進会議で発表されたものでし。 http://t.co/tG6GpuIUSO
今日はちょっと長くなるけど、先日(6/10)廃炉対策推進会議で発表された中長期ロードマップを見た感想を勝手につぶやくでし。
オイラがまず報道見て思ったのは、「なぜ今回、一年半前倒しした工程をマスメディアを使い大々的に発表したのか?」がすごく疑問だったんだよね。
今までも中長期ロードマップは国主体で作成され、毎月出てるけど、民法テレビまで使い大々的に発表したのはあまり記憶ないんだ。
まぁ、燃料デブリ取出しが一年半前倒しになったからかもしれないんだけど…。
それにしても…って思ったんだ。
で、その中身を見ると、まず工程の表題が「…中長期ロードマップ改訂のための検討のたたき台の主要スケジュール」ってものすごくわかりずらいんだよね。
簡単に言うと「工程打合せ用の下書き」つまり超ドラフト版工程なんだよね。
工程なんて施工方法が確定してからちゃんと発表すればいいのに…今までだって中身が不確定なものは一本線だったのに…じゃあ、なぜこんな不確定な工程が出てきたのか?
それは、まず廃炉対策推進会議を作った成果を公に挙げる事が必要だったんだと思うんだ。
もう一つの理由は茂木経産大臣が号機毎のロードマップを6月までに作る事を明言し、指示した為、とにかく工程を出さないとならなかった為に検討工程が発表されたんだと思んだ。
情報公開し経過を国民に知って貰うのは必要な事なんだけど、発表の仕方が…。
報道みると「我々は国が主体で1F収束の事をしっかり考えてやってますよ」ってパフォーマンスに感じたし、マスコミも工程一年半前倒しをクローズアップしちゃうから、工程の前倒しが、さも決定したような印象を国民に与えたんじゃないのかなぁ…。
オイラも報道みてそう感じたもん。
だけどロードマップ資料の中身をよく見るとまだ何も決まってないんだよね。
例えば、1号機の燃料デブリ取出しは三つのプランがあるんだけど、オイラはどう考えてもプランBになると思うんだ。
つまり工程前倒しにはならないって事なんだ。
なぜ他のプランが成立しないかの理由は沢山あって全部は書けないけど、とりあえず簡単に説明するね。
プラン@は既存の建屋カバーを改造して使用済み燃料取出しを実施するって事なんだけど、時間もかかるし、元々そんな計画で造った既存カバーじゃないから…使用済み燃料取出し前のガレキ撤去時に解体したら改造・再使用は困難だという事。
それにプラン@は工程も短縮されてないし…。
ただ、このプランは三つの中で一番コストがかからないから出た案だと思うんだ。
問題は工程前倒ししてるプランAなんだけど…これは既存の1号建屋のオペフロに上部コンテナ(カバー)をのせて造る計画なんだけど、まず1号機の建屋の耐震性の問題があるんだよね。
1号機はまだ耐震評価もしてないし、どこまで詳細な耐震評価が出来るのか疑問なんだ。
これは会議でも言ってるけど…耐震評価するためには基礎柱や壁や床など至る所見なきゃならないんだけど、果たして高線量で行けない場所はどう確認するのか?ガレキ処理や除染しても行けない場所は必ずあると思うんだ。
東電は建屋内の除染計画は出してるけど…その内容は高線量のガレキ撤去と壁や床、機器、配管を様々な工法で除染するのと遮蔽する事。
でも、それだけじゃ高線量エリアの問題は解決しないと思う。
以前つぶやいたけど配管内も系統フラッシングしてきれいな水で配管内を満水にしなきゃ雰囲気線量は下がらないと思うんだ。
だから耐震評価がしっかり出来る可能性は低いと思うんだ。
それに上部コンテナをオペフロ上に造るという事は、上部コンテナ用の基礎柱がスペースとるから、それだけ作業するエリアが狭くなって作業効率が悪くなる。
作業効率ってお偉いさんはあまり考えてくれないんだよね。
ただでさえ1号機は狭いのに…。
あとあとの作業効率を考えると絶対に広く使えた方が工程もスムースに行くはずなんだ。
もう一つの心配は、クレーン設備含め上部コンテナの重量がどれ位になるのかって事。
このコンテナの鋼材重量とクレーンで吊上げるキャスクとかの物の重量が建屋に直接かかるからね。
耐震評価の結果にもよるけど…、元々1号機オペフロの鋼材は他号機に比べ軽いんだ。
カバーかける前の爆発後の写真見るとよくわかると思うけど…1号機のオペフロは他号機みたいに太いコンクリート柱はないんだよね。
40年以上前の初期プラントだからなのかもしれないけど、とにかく軽い鋼材で造られてたんだ。
だから元々の鋼材重量より上部コンテナが重い場合、大丈夫なのかなぁ…って心配なんだ。
以上の理由からこの中では、オイラプランBを選んだんだ。
つまり工程前倒しプランはないってね。
燃料デブリ取出し工法や技術開発も調査や状況判断しながら今後、計画検討していくんだけど内容によってはオペフロ上に遮蔽鋼材などの重量物をかなり使う可能性あるし…あとあとの作業を考えると建屋にかかる負担は少しでも軽い方がいいんだよね。
あと、オペフロのガレキ処理だって今から調査し工法検討するんだろうけど、この工程計画の約1年で完了するかわからないんだ。
3号機みたいに工程延びる懸念は高いと思うんだ。
1号機は爆発で使用済み燃料プール内にプールの水面が見えない位、かなりのガレキが落ちてるから、回収するのは相当大変だと思うんだよね。
とにかく、これからの収束作業は調査し、やってみないとわからない事ばかりだから工程なんてわからないんだ。
だから、このロードマップっていうのは、あくまで目標やプランや希望的なものであって決定や確立したものじゃないって事なんだ。
1年先の工程も確定してないのに、7年先の事なんて決定出来るはずないからね。
1年半前倒し工程だけ一人歩きしなきゃいいんだけど…。
あれだけ報道で工程前倒しをクローズアップされると、現場に色んな形でプレッシャーかかるんだ。
もちろん現場も工法改善、作業効率、人員計画、実働時間、コスト等々を綿密に検討するんだけど1F収束作業は、工程ありきで計画すると必ずしっぺ返しがくるから怖いんだよね。
現場はコツコツ安全に確実に作業する事が結果的に工程短縮につながると思うんだ。
初めからギリギリの余裕ない工程だと、工程に追われ無理する、焦る、怪我する、手を抜く、管理も杜撰になるっていいことないんだ。
とにかく現場は、コツコツ安全に!でし。
今日は、仕事の打合せで2F安定化センターに行ってくるでし。
でわでわ。
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