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図1 観測定点K2とS1。同心円は福島第一原子力発電所(FNPP1)からのおおよその距離。このK2とS1には原発事故当時、沈降粒子捕集装置セジメントトラップ(詳細は図2参照)が係留していた。
東電福島事故で海洋流出のセシウム 2000`離れた太平洋深海に蓄積 太平洋全体を長期汚染していく可能性(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=31610
6月 6th, 2013 |Finance GreenWatch
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は5日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムが、事故の1カ月後には日本から約2千キロ離れた北太平洋の水深約4800メートルの深海にまで到達していたと発表した。
同調査は同機構の地球環境変動領域の本多牧生氏らがまとめた。本多チームリーダーは「沈降物に付いて深海に沈んだセシウムの量は、海の表層にあったセシウムの1%以下で、ほとんどは海水に溶けていると考えられる」としている。
図2 時系列式沈降粒子捕集装置(セジメントトラップ)
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20130605/img/image002.jpg
黄色いコーン状の容器上部から沈降してきたマリンスノーを、防腐剤の入った容器下部の捕集カップに捕集。捕集カップは回転板に21個装着されており、あらかじめ設定した期間ごとに回転板が回転する事で交換される。これを海底から浮力材により緊張係留した(張力をかけて直立させた)ワイヤーの様々な深度に装着することで、各深度における期間ごとのマリンスノーを捕集する。これを通常は約1年間係留、1年後に船上から切離装置に音響信号を送信して、シンカーを切り離し、係留系を浮上させる。船上でマリンスノー入りの捕集カップを回収し冷蔵保存。陸上に持ち帰りマリンスノーの放射性物質ほか各種成分を化学分析する。
チームは、海洋を沈降するプランクトンの死骸などを調べるため、事故前から、第1原発の北東約2千キロと南東約千キロの2地点に装置を設置し、定期的に計測していた。料観測地点において、水深500mおよび4,810mについて放射性セシウムを測定したところ、いずれからのマリンスノーからセシウムを検出した。
セシウムの濃度は、平均で1グラム当たり約0.2ベクレルと低かったが、この濃度は2011年4月にそれぞれの定点の表層付近で別途観測された海水や動物プランクトンの濃度に比べて数十倍から数千倍と高い。ただ、水深500m以深に沈降してきた粒子状の放射性セシウムは放射性セシウム-137で1平方メートル当たり0.5〜2ベクレルにとどまっていた。
このため、同機構は、ほとんどのセシウムは海水に溶存しているとしているが、地域によって凝縮箇所があるかどうか、拡散したセシウムが魚類等の水産物にどう影響したかなどの把握が、今後の検証課題となる。機構では今後、西部北太平洋の様々な場所で、海洋試料中の放射性セシウムを測定作業を継続し、セシウムの移動・拡散状況、海水による希釈速度、海底堆積物への堆積・再懸濁状況などを解明していくとしている。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20130605/
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