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「成長戦略スピーチ第三弾」と題した講演を行った安倍晋三首相=5日、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪(大橋純人撮影)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130605/trd13060520070012-n1.htm
2013.6.5 20:06
成長戦略の第3弾は、石炭火力発電所の活用などによって、エネルギー分野の投資拡大を目指す。規制改革で石炭火力や風力・地熱発電の国内利用を進めるとともに、そこで培った技術を新興国などに輸出。エネルギーを成長分野に位置づけ、電力関係の投資を過去10年間の1.5倍に当たる30兆円規模にする計画だ。
安倍首相はこの日、「ありとあらゆるエネルギー技術を国内投資することで伸ばし、世界に展開する。資源小国・日本の唯一の生きる道だ」と強調した。
その中で、「世界最高水準の発電技術」と評したのが石炭火力発電だ。燃料費は安いが、二酸化炭素(CO2)排出量の多さが難点だったが、日本企業の最新設備では、従来よりも排出量を2割近く抑えている。
政府は、石炭火力発電に関する環境影響評価(アセスメント)の新基準を4月に決定し、石炭火力の新増設を支援している。稼働停止が続く原子力発電所の代替電源として活用し、インフラ輸出の柱として海外にも売り込む。
同時に進めるのが、電力システム改革だ。家庭が電力会社を自由に選べる「電力小売り参入の全面自由化」などの改革で、電力事業への新規参入を促す。国会で審議中の電気事業法改正案について、安倍首相は「この法案は是が非でも成立させたい」と訴えた。
ただ、第3弾では原発の再稼働に関する言及がなく、電力の安定供給の道筋をどう示すかなど、課題を残したままだ。
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「成長戦略スピーチ第三弾」と題した講演を行う安倍晋三首相=5日、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪(大橋純人撮影)
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