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(事故発生前からの小児甲状腺がんの増加率)
福島で増え続ける「小児甲状腺ガン」、そしてそれを隠す福島県庁・福島県立医大
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/52004648.html
2013年06月05日 世の中の不思議をHardThinkします
以前、福島県の県民健康管理調査において、甲状腺ガンの発症は最大で10人であるという衝撃の健康被害の実態を紹介しました。
<参考>甲状腺ガンの発症は、本当は最大で10人??記者会見を見なければ分からない健康被害の実態
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51989118.html
今回は、その続報として、非常に残念なニュースを紹介するところから始めたいと思います。
<東京新聞 6/5>甲状腺がん「確定」12人 福島の18歳以下、9人増
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013060502000133.html
<引用>
東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査で、十八歳以下で甲状腺がんの診断が「確定」した人が九人増え十二人に、「がんの疑い」は十五人になった。
これまで一次検査の結果が確定した約十七万四千人の内訳。五日に福島市で開く検討委員会で報告される。検討委の二月までの調査報告では、がん確定は三人、疑いは七人だった。
これまで調査主体の福島県立医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の四〜五年後以降だったとして「放射線の影響は考えられない」と説明している。
甲状腺検査は、震災当時十八歳以下の人約三十六万人が対象。一次検査でしこりの大きさなどを調べ、軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定。BとCが二次検査を受ける。
二〇一一年度は、一次検査が確定した約四万人のうち、二次検査の対象となったのは二百五人。うち甲状腺がんの診断確定は七人、疑いが四人。ほかに一人が手術を受けたが、良性と分かった。
一二年度は、一次検査が確定した約十三万四千人のうち、二次検査の対象となったのは九百三十五人、うち診断確定は五人、疑いが十一人。
このニュースの残念な点は2つ、1つ目はもちろん甲状腺ガンの診断が新たに9人も増加したことですが、もう1つは、東京新聞ですら「チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の四〜五年後以降だった」という利権側のデマゴークをそのまま掲載してしまっている点です。
改めて紹介しておきますが、チェルノブイリ周辺では、決して4〜5年後以降に甲状腺ガンが増加したのでは無く、その前からその兆候は表れておりました。
<書評>武田邦彦 著: 『2015年放射能クライシス』@チェルノブイリの小児甲状腺がんの激増を検証する
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51882115.html
(事故発生前からの小児甲状腺がんの増加率)
http://livedoor.blogimg.jp/hardthink/imgs/5/9/59922fdd.png
http://livedoor.blogimg.jp/hardthink/imgs/4/1/4165d1cf.png
<出典: UNSCREAR 2000 REPORT Vol.U>
このグラフを見て頂ければ、そもそもチェルノブイリ原発事故後4、5年後以降で甲状腺ガンが激増したのでは無く、4年以内から約16倍も増加していたことは明らかです。
「事故後4〜5年後に甲状腺ガンが激増した」というのは、科学的事実では無く、正しくは「事故後4年以内に甲状腺が激増した」というのが正しい認識です。
私は、せめて東京新聞にだけは真実を正しく認識し、正しく報道して頂きたいと考えておりますので、東京新聞の問合せ窓口より、意見具申させて頂いております。
せっかくですので、ここでもう一点、残念な点を指摘しておきたいと思います。
それは、福島県庁のホームページに、最新の甲状腺検査の資料が掲載されていないという点です。
<福島県>県民健康管理課
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24287
これまでは、会議が開催される前に資料が掲載されることもありましたが、5/24に開催された会議の資料すら掲載されておりません。
避難している住民の帰還を促し、放射線による健康被害は起きないとしてきた福島県庁は、現実に目を向けないどころか、更に情報を公開しない方針になってしまったのでしょうか。
残念ながら、日本社会においては、過去の歴史から、情報を隠すことの方が、二次災害を拡大させ、さらに「差別」という最悪の現象を生んできました。
<参考>広島・長崎の原爆被害を改めて検証A「タブー化」こそが「差別」を生み、健康被害を拡大させる!今現在の被曝を減らして「将来の健康被害を最小限に」しましょう!!
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/52003341.html
その負の歴史が福島県で再度繰返されてしまうことを私は強く懸念しております。
大人として当然のことですが、私は福島県庁の「福島県県民健康管理課」に対し、最新の会議資料の掲載を強く打診しております。
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