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「誰が、放射能のゴミ捨て場の上で、麦を育てたり家を買ったりしたいと思うでしょうか?」ブール村住民ら、放射性廃棄物の貯蔵施設建設にかかる公開討論会をボイコット―政府は会議中止を受け入れ/ルモンド紙(5月24・26日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/52426-3867.html
2013年5月27日 フランスねこのNews Watching
44の市民団体による会議中止の要求は聞き入れられた。
フランス北東部のロレーヌ地方に位置する人口94人の寒村、ブール村。その地下500メートルに建設が予定されている巨大な放射性廃棄物貯蔵施設の建設に反対する地元住民及び環境市民団体らは、この事業についての初めての公開討論会の開催を阻止した。施設に反対する関係者らは政府に対し、現在進行中のエネルギー政策転換にかかる政策論議に結論が出た後で施設についての討論会を開くよう求めている。
過去20年にわたり放射性廃棄物貯蔵施設の建設に反対してきた地元住民組織「ブール・ストップ」には、500人余りの地域住民が登録している。しかし反対の声はこれまでことごとく無視されて来た。コリーヌ・フランソワは述べる。
「数年前、この地域に住む4万5千人の有権者が住民投票を求めましたが拒否されました。他方で、政府は施設受け入れへの見返りに3千万ユーロ(約40億円)の補助金を地元自治体に与えました。学校、体育館、老人ホーム―様々なものが建てられました。議員達の良心をお金で買ったのです。」
「経済発展と言いますが、施設の建設を強行すれば地域は『砂漠』になってしまうでしょう。誰が、放射性廃棄物のゴミ捨て場の上で麦を育てたり新しい家を買いたいと思うでしょうか。」
近隣の古い家屋を修理するためにブールを訪れている28歳のセドリックと地理学を専攻する21歳の学生ベノワもまた、施設の建設がこの地域に悪い影響を与えると強く確信している。
「施設ができたらこの地域はだめになってしまいます。」
「政府は既に土地や森林を買いあさっています。土地の値段が高騰してしまい、若い農業関係者たちはここに住むことすら難しくなっています。」
公開討論会は開かれる見込みすら立っていない。しかし2018年には施設建設の承認にかかる事前調査の実施が、そして2025年には施設自体の稼働が予定されている。そしてその後は、何千年もの間、放射性廃棄物を貯蔵し続けることが予定されているのである。
(抜粋、一部編集)
二つの記事を元に掲載しています。
<元の記事>
●「放射性廃棄物:公開討論会、突然中断」/ルモンド紙(5月24)
« Déchets radioactifs : le débat public tourne court », Le Monde, 2013.05.24
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/05/24/dechets-radioactifs-le-debat-public-tourne-court_3416860_3244.html
●「ロレーヌ地方で放射性廃棄物の『墓場』への抵抗者ら、公開討論会のボイコットを呼びかけ」 « En Lorraine, les résistants au « cimetière » radioactif appellent au boycottage du débat public », Le Monde, 2013.05.26
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/05/23/en-lorraine-les-resistants-au-cimetiere-radioactif-appellent-au-boycottage-du-debat-public_3415813_3244.html
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