107. 2013年5月28日 16:25:37
: eXhitY8A7s
105さんへ感情的な状態で書いてしまった文章をお読みいただきありがとうございます。でもほめすぎ(笑 障がい者もいろいろです。 そして、その中には「なるべくして」重い障がい者に生まれついた人もいます。 一例として、知人は国立病院併設の施設で重度心身障がい者の介護をする看護師として働いていました。文字通り精神も知能も身体にも多岐にまたがる深刻な障がいを負った人たちが、一生を過ごすところです。とても自宅で介護などできないほどの虚弱な体を持ち、大勢の医者と看護師、その他職員が24時間つきっきりで細かく目を光らせて面倒を見ていても、気づいたらあっという間に高熱を出し(何せ自分から伝えるということもできないから)、今日も危うかったと冷や冷やするような状態に極めて短時間で陥るという全く気が抜けない大変な職場だったとのこと。知人は最後はあまりの仕事の大変さに体を壊して辞めてしまいました。 で、その重度心身障がい者たちの背景がカルテに記されており、「これはこういう障がいが出てもおかしくないな」と深いため息が出るほど、妊娠期間に全く注意をしてもらえていなかったケースが結構多いのだそうです。妊娠期間中に、これはダメ、あれは飲むな、それはするなというような注意事項がいっぱいもありますが、そのうちのいくつもが当たり前のように破られていたとのこと。もちろん全員が全員そうではありません。 ですが、その施設に面会に来る親と来ない親というのははっきりと分かれていて、面会に来ない親≒妊娠期間に胎内の子供に何の注意もしてこなかった親とぴったりと重なるそうで、そういう親は子供を国の施設に預けっぱなし、というよりも知らん顔で無責任にほぼ見捨てている状態。なのに月約8万円障害年金はしっかりと受け取っているという卑怯さに知人は心を痛めていました。 こういう障がいは防ごうとすれば防げた、あるいは軽減できたものだったのではないかと自分は考えます。 誰も悪気がなかったのに運悪く障がいを持ってしまった人もいれば、そうではない人もいる。 親として深い愛情を注いで最善を尽くしたつもりでも、障がいを持って生まれてきてしまったのならば、別に気に病む必要はありませんが、実はそうではない悲しいケースも実在する。 こういう親たちは障がいとなった原因を、他人が考えてみようとすることですら阻もうとします。自分の過ちをさらされるのが相当に怖いのでしょう。必死に逃げ回っていますよ、それこそ他人を過度に攻撃したりしてね(ともすると自分の子供すらもその攻撃対象に・・・) しかし、それこそが大きな間違いだと自分は考えます。いろいろな面から原因を探り、一人でも障がいや重い病気を持つ人が少なくなる方がいいに決まっていますから。 多くの人は障がいなんて自分とは一切関係がないと考えていると思いますが、それがいつ自分の身に降りかかるかは誰にもわかりません。自分には降りかからなくても、子供や孫には降りかかるかもしれません。だからこそ障がいや病気となるような原因は一つでも多くが解明されて人々の知るところとなり、皆が積極的にそれを避けたり取り除いたりするべく、健やかに生きるために情報収集したり考えたりできるようになって欲しいのです。因果関係が解明されている原因など、まだまだ氷山の一角でしょうから。 障がい者を無駄に甘やかす必要はありません。健常者と同じで、変に甘やかす必要も、変に厳しく当たる必要もないってことです。犯罪などを起こして他人にひどく迷惑をかけても「障がい者だから」の一言で逃げようとする輩もいますが、そんなのは間違いだときっちり指摘してやればいいんです。こんなのは差別でもなんでもありません。 それは言論の場においても全く同じことで、変に「配慮」というタブーを作る必要なんてどこにもなく、みんなでオープンに好きに話せばいいんですよ。もし自分の知識が足りなくて間違った発言をしても、単なる感情論になってしまっても、それはそれでいいんです。悪いことをしたと思ったら、ごめんなさい気を付けますと謝っちゃえば終わりです。だって誰だって間違えますよね。専門家や学者連中だって間違えまくっています。我々は神様じゃありません。健常者の世界でも障がい者の世界でもそれは変わりません。障がい者だけにしか障がいについての発言が許されないというのなら、それこそ許さざる歪んだ特権であり、大変な逆差別です。もし「何も知らないくせに」とか言われたら、「だったらわかるようにきちんと説明して」と切り返せばいいのです。そうやって議論を深めていくことによって、互いの幸せに少しずつつながっていくのですから。 多くの障がい者は「自分が普通とは違う」ということをしっかりと受け止めて生きています。わざわざ国から正式に「健常者とは違うところがある」というお墨付き認定をしてもらった上で、福祉を受け、特殊な施設を利用し、税金面で優遇してもらい、障害年金を受給したり、障がい者枠で働いたりしているのですから当然です。逆に敢えて障がい認定を受けずに自力で頑張る人もいます。「障がい者」とならず、健常者でいたいという人の気持ちも、それはありだと自分は大いに尊重します。 障がいに限らず、タブーのあるところには古今東西ろくなもんがありません。原発関連のタブーも結局は同じことではないでしょうか。下手に隠せば隠すほど、取り返しのつかない不幸が無限に広がるだけです。自分はそれを大変危惧しています。 |