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http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927
カナダから、まだ30代前半のウクライナ女性の悲しい話が届きました。その女性と長く話したカナダ在住の日本人が伝えてくれています。海外移住しても、悲しい思いは消えないのです。
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ウクライナからの移住者を紹介されたけど移住理由はやっぱり原発事故でした。彼女は2世で親が海外移住した事をとてもありがたく思ってる。何故って、彼女の幼なじみはもうこの世にいないから。
彼女は1979年に農作業を営む祖父母と公務員の父、専業主婦の母の元3人兄妹の末っ子としてチェルノブイリ近郊で
1979年に生まれました。チェルノブイリ原発事故 後1年、8歳のときにカナダへの移住を政府関係に勤めていた父の
強い希望で祖父母、母親の了解無く実行したそうです。
チェルノブイリ原発事故後すぐにコロステンと言う所にも国内避難していたそうです。
その当時の事として彼女が覚えているのはとにかく学校が楽しくて毎日学校にいくのが嬉しくて仕方なかっ
たそうですが、コロステンにお父さんの関係で一緒に避難したMちゃんとは女兄妹がいない彼女には特別な存在だったらしいです。毎 日一緒に学校へ行き帰るのも一緒で、一日中一緒にいたそうです。いつも一緒に行動し、何でも相談出来いなくてはならない存在だった様です。
そんなある日、父から引っ越すと言われて来た先がカナダだったそうです。だからMちゃんとも十分なお別れが出来なかったそうです。カナダ移住に関してはその当時覚えている事は無いそうでMちゃんとは殆ど会わせてもらえなかった記憶が
残ってるみたいです。
今から考えるとMちゃん家族は海外移住出来る予算が無く関係が決裂したのではと思っているみたいですが、真相は分っていません。
カナダ移住後にお母さんがそっとMちゃんの手紙を渡してくれその後は頻繁に連絡を取っていた様ですが、それも移住後5年を過ぎた頃には徐々に減って行き、年一度Mちゃんから連絡が来るかどうかになっていたそうです。Mちゃんを心配しつつも連絡が取れずやきもきしていた頃、Mちゃんのお母さんから手紙で。Mちゃんが脳腫瘍で亡くなった事を知らされました。そのお母さんも白血病で長くはないと。またMちゃんの弟も白血病だと。このような事実があって、これは父が決断したカナダ移住と何か関係があると思い、自分で放射線物質について調べる様になったと言います。
あのときの父親の強引な決断に憤慨こそすれ理解出来なかった彼女ですが、言葉足らずの父に今では感謝の念を忘れないと言います。
”移住当時の父は祖父母からも母からも徹底的に嫌わ れていた。何故あの時説明してくれなかったのかと。”
これからはせいぜい親孝行しますと笑顔の彼女でした。現在、彼女はカナダ人と結婚し3児の母です。祖父母は数年前になくなった様ですが、ご両親はまだご健在で楽しく暮らしています。
彼女はMちゃんの写真を見せてくれましたが未だに涙を流していました。私も何も言えず週末のランチを約束して帰路につくしかありませんでした。
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この話は、幼馴染は、ウクライナで、チェルノブイリから放射線管理区域ではある避難先で過ごし、その後、脳腫瘍⇒死亡していて、その母弟は白血病にかかったという話です。一時、その同じ避難先でいて、1年後に更に海外避難した女性たちの一家と、余りにも違う結果となっています。
避難先だったコロステンは放射線管理区域です。セシウム137のみの汚染で37,000Bq/平方メートル=569Bq/kg以上で、185,000Bq/平方メートル=2845Bq/kgの未満の汚染ゾーンです。チェルノブイリ場合、セシウム137と134の放出比は概ね、2:1と言われていまして、これを仮にあてはめて、合算して考えると850Bq/kg〜4268Bq/kgの汚染が、コロステンにはあったことになります。
この位の汚染は東京23区東部や東葛地域の汚染とほぼ匹敵する汚染と思います。
参考までに放射能防御プロジェクトで出している東京23区全体の汚染は、セシウム合算で、平均すると52,000Bq/平方メートル=800Bq/kgです。東側が高く、西側が低いです。
ウクライナの首都キエフはセシウム137のみでおよそ29600Bq/平方メートル=455Bq/kgです。セシウム137:134=2:1の放出比を仮にあてはめると、セシウム合算で44400Bq/平方メートル=683Bq/kgの汚染程度と考えられます。
コロステンはこれらよりやや高いエリアです。しかし、江戸川区や東葛エリアと汚染は変りません。
例えば、「福島から、避難した先が、東京23区東部や東葛地域に避難して、1年後さらに国外まで出た家族と、その避難先のエリアに留まった家族の間で、おきている実状の違い」と頭で変換してもよいかもしれません(精密な話ではありませんが)。
もちろん、同じエリアで初期被曝している時の、被曝も差も当然にあるでしょうが、慢性的に長期被曝を続けることが、人体にもたらす影響は軽視できないと思います。
僕は、汚染のひどい場所から、避難する場合は、ほとんど汚染のないエリアまで汚染するべきだと思います。東京23区は避難場所ではなく、そこから避難すべき場所です。
コロステンに、避難しても、脳腫瘍という幼馴染の死、その母親と弟の白血病は、リアルにその実感を伝えていると僕には思えます。
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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
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