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浜岡原発停止から2年。再稼働へ向けて準備が進むが東海地震を甘く見てはいないか。
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投稿者 taked4700 日時 2013 年 5 月 15 日 00:33:50: 9XFNe/BiX575U
で自分は次のように書いた。
>自分は、浜岡の場合、もし、マグニチュード8以上の東海地震が浜岡原発の直下を震源域として起こったら、確実に浜岡原発の原子炉建屋などは基礎ごと空中へ跳ね上げられて落下時に大破し、とんでもない事故に至ると考えている。
どうも多くの方がこのことについて、本気にしていない様子なので、数式は使わずに、しかし物理学的に、十分にあり得ることなのだという根拠を述べておきたい。
まず、2008年の岩手・宮城内陸地震である「観測地点では上下方向に3866ガルが記録」されたのに、なぜ、観測地点にあったいろいろなものが跳ね上げられていないのかということだ。
これはある意味単純な話で、地震計が非常に高性能になっていて、短時間の高速な揺れを計測できているからだ。
例えば、普通のテニスボールを普通のテニスラケットで勢いよく叩けば、ボールは勢いよく飛んでいく。この時重要なのはラケットの質量がボールの質量よりも大きくて、かつこの二つが接している時間が十分に長いことだ。もしあなたが直径1mの鉄製のボールを普通のテニスラケットでいくら勢いよく叩いてもその鉄製のボールは動かないだろう。しかし、ラケットで叩くのではなくて、ラケットをその鉄製のボールに押し当てて体重をかけて、ある程度の時間、懸命に押せば、そして、地面が平らで滑らかなら多分そのボールをゆっくりではあるが動かすことができるはずだ。
このことは、「物体のもつ運動量の変化はその間に物体が受けた力積に等しい」と表すことができる。運動量とは質量と速さをかけたものだ。力積とは力に時間をかけたものであり、力とは質量に加速度をかけたものだ。
鉄製のボールが動くとは運動量が変化することであり、その変化は、力積、つまり、力×時間=質量×加速度×時間の量に等しいことになる。
ここで、普通のラケットで直径1mの鉄球を叩く例が、質量が極端に少なくて運動量が変化しないことにあたる。
また、ラケットをその鉄製のボールに押し当てて体重をかけて、ある程度の時間、懸命に押す例が、「質量×加速度×時間」の時間を大きくして全体の力積を増加させることだ。
地震計が4000ガルとかいう数値を示すのは普通非常に短時間なので、上の「ラケットをその鉄製のボールに押し当てて体重をかけて、ある程度の時間、懸命に押す例」の反対のことが起こっていて、いくら加速度が大きくても作用する時間が短いため、全体として力積が小さく、運動量の変化が起こらないのだ。
もっと実際に即して地震計の計測値と原子炉建屋がはね跳ぶ現象を考えてみよう。
現実の地面の揺れは、かなり狭い範囲でいろいろ変化する。あるところの揺れが激しくてもそこから数十メートル離れた場所はほとんど揺れていないということもある。また、揺れの時間も様々であり人間が感じるのは十分の1秒程度の周期の揺れだという。4000ガルを計測した地震計は、まず、設置された場所が震源に近く、強い揺れが伝わったのだろう。次に、地震計の性能そのものがかなり短周期の揺れを感知できるものであったはずだ。だから、反対に言えば、多少でも震源から離れ、かりに地盤がやわらかでふわふわしたようなものであったりすると、ほとんどこういった大きな値は観測できないことになる。
では、原子炉建屋がはね跳ぶような揺れはどんなものである必要があるのか。
まず、質量×加速度×時間のどれもが大きくなくてはいけない。まず質量に注目すると、建屋の敷地全体がほぼ同時に同じように揺れる必要がある。これは原発が普通岩盤の上に建設されているのだから、十分に条件が整っている。
次に時間だ。プレート境界型の逆断層型地震だから、跳ね上がるプレートの大きさは大変に大きく、少なくとも一辺50キロメートル程度にはなる。プレートの厚さは10キロ程度にはなるだろうから非常に大きな質量のものが動くことになり、それなりに時間がかかるはずだ。
つまり、イメージとしては原子炉建屋というテニスボールを東海地震の震源域と言う巨大なラケットでひっぱたくということだ。東海地震の場合、1m程度は陸域のプレートが跳ね上がる様子なので、少なくとも数十センチメートル原子炉建屋が跳ね上がることは十分にあり得ると思う。
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