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2013-05-14 11:46:00 | 福島第一原発
海外にいる日本人で懸念している方は、ずっと懸念している思いがあります。海外在住者は、その懸念がずっと伝わらない悩みを抱え続けています。その思いを、どのように感じていけばよいのかという問いかけは、僕の人生でこれからも、つづくことになると思います。
そうした声を届けてくれている米国在住で、アメリカ人の旦那様が一度東京転勤の話もあったという日本人女性から、「恐ろしい話」が届きました。まず、お読みください。
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ダンナから恐ろしい話をききましたので、メールします。
もう、既にわかっている事ですが、やはり、リアルな人の声は、ちがうなと実感したので。
ダンナは今はダウンタウンのある公的機関のビルに勤務なのですが。。。昨日、昼休みにエレベーターでなんかアクセントがある人と一緒になったんだけど、
イマイチどこの国かはわからなかったので、話の合間に、出身はどちら?ってきいたそうなんです。
そうしたら、ロシアだという。(アメリカではヨーロッパの歴史とか知らない人多いからもう、メンドクサイからもう、ロシアって言ってるんでしょう、隣だし、通じやすいし。ベラルーシがその前は白ロシアでベラルーシ共和国になったのは90年代のはじめのほうだなんて知ってる人はおそらくアメリカでは知ってる人の方がすくないんじゃないかな。。。。。
それか、もしかして自分はロシア人って意味でいったのかもしれませんが。まぁ、ここは重要な部分ではないのでスルーしていただいて結構です。)
ダンナは、へー、オレはロシア4回いったことあるよーっていってそこから会話がはずんでながいこと話したそうなんです。
彼は、初めてだ、ロシアに行った事あるって人にあったの。アメリカではあまりロシアに行く人はあまりいないみたいだね、特に自分の出身地はさ。っていうから
どこなの?ってきたら、ベラルーシ。って。
だから、ダンナはああ、それなら、僕の奥さんよくベラルーシの話してる。っていったら、え?!奥さんロシア人なの?ってきかれたから
ううん、日本人。でも、彼女はいっつもチェルノブイリの文献とか資料とか読んでるからって。ああ、チェルノブイリね、オレの父さんはエンジニアで、事故当時、チェルノブイリにも勤務してたよ。
で、むこうも、ああ、福島の話ね、大変だよねってすぐにわかって。彼の自身の話をしてくれたそうです。
彼のお父さんはエンジニアでチェルノブイリが爆発したとき、たまたま出張でモスクワにいたそうです。
爆発後、すぐにモスクワのお父さんからベラルーシのお母さんに電話があり、
引っ越しは考えなくていい、とにかく、カバンに入るだけ必要なものを詰め込んで、
今すぐモスクワに来い!と。
でも、政府は大丈夫って言っている。お母さんは親戚も家族もベラルーシ。お母さんはお父さんのいうことを聞かず、彼は子供だったので、お母さんと一緒にいるしかなくて、その時はベラルーシにとどまった。そして2ヶ月後、2ヶ月間かかってやっとお父さんがお母さんを説得して家族でモスクワに引っ越しそうです。
以下、彼の言葉です。
「でも、その2ヶ月間のおかげでね、今までずっと、そしてこれからもオレは毎月甲状腺のチェックをうけなくちゃならいんだ。ベラルーシにいた親戚は皆、甲状腺とガンで死んだ。全滅だ。
でもね、これでもオレはまだラッキーな方なんだ。父さんがトップクラスのエンジニアだったから、仕事をベラルーシからモスクワに移す事が許された。家族でベラルーシを離れることができたんだから、だから今、生きているんだ。」と。
私が、その人、子供はいるの?ってきいたら、いるよ、3、4歳の女の子の写真を見せてくれた。とダンナ。
その子はさ、その、健康の問題とかないの?ってきいたら、おれも気になるから、ちらっと聞いてみたんだけどね、彼の答えは
「今のところはね。でも、この先はわかんないよね。」
お互いの奥さんの話で、この子供の話になったらしいんですけど、彼はとても陽気な人の様で
「オレはねー、アメリカに来てアトランタ出身女の子と結婚したんだ〜。ユダヤ系なんだ〜って。」
その後に、
「でももしね、高校時代の同級生とか同じベラルーシ出身の人と結婚したらね、子供は作らなかったな。だって、普通の子供が生まれてくる確率はほとんどないと思うからね。」と続けたそうだ。
その後に、ダンナが実は東京転勤の話もあったんだって言ったら、彼はこういったそうです。
「絶対に行っちゃダメだ、オレからみたら、最低でも東京から北はダメだ。チェルノブイリの前例があるのに、日本の政府も同じ事をしてる。政府はウソを言ってるよ。
最初は大丈夫だって。その後、甲状腺の癌が爆発的に増えて、他の癌も病気も増えて、あっちでもこっちでも手がつけられないほどに本当にヤバくなって。
それからだよ、チェルノブイリの件で政府が動き出したのは。これから日本では3−4年で沢山の人が甲状腺の病気になり、癌になるよ。政府の言う事きいていたら死ぬよって。生き残っているのは自分の様に自衛した人だから。だから、絶対に行っちゃダメだ。」
その人は別に普通に話をするようにこの話をダンナにしたんでしょう。だからウチのダンナも普通に私に話します。でも私はもう怖くてたまらなくなりました。
だってね、普通に考えたら、今エレベーターであった人の人生なんてどうでもいいじゃないですか。行くな!なんて言いませんよ。ましてや個人主義の国なんだし。
でもね、目の前で橋から飛び降りようとしている人がいたり、ビルのふちに腰掛けている人がいたら、知らない人でも、とりあえず、飛び込まない様に、飛び降りない様にすぐに行動しますよね。きっと多分、きっとチェルノブイリを知ってる人の目から見れば、東京に行くってことはそういうレベルの話なんだと思います。
経験した人の話なんです。どんなに信じたくないと思っても信じないわけにはいきません。
私はダンナに、その人何歳なの?ってきいたら、年は聞かなかったけど、顔つきとか話し方からして絶対50以下だと思う。っていうんですよ。
だから、私はチェルノブイリは今年で27年だよ。その時、子供でお母さんといるしかなかったんだから、当時18歳とか20歳とかってことはないでしょう。
いろいろなことがわかる年齢、そして記憶がものすごいはっきりしてる事を踏まえて大きく見積もって例え最大限に推測したとして高校生くらいじゃない?じゃ、
間をとって15歳としたって、今42だよ、そしたらあんたと一緒くらいじゃん。でも、すごい見た目が老けてるんでしょ?って私が聞いたら、
うん、髪は真っ白、しわも結構多かったな。とダンナ。私は言ってしまいました。それはきっと放射能のせいだよ。って。
医学につかう放射線だってあれだけ見た目が変るんですから、間違ってもれちゃった放射能がもっと酷いのは想像に難しくはないと思います。
私は言いました。また、その人にきっとどこかであうと思う。そしたら年を聞いてきて。って。
その人の年齢がわかったら、またメールします。
信じたくないけど、間違いなくこういうことがこれから日本に起こる事なんだと思います。
生き証人が言っているんですから。こういう本当に有益な情報を活用しない日本という国に本当に腹が立ちます。
国民よりも自分のポケットに入るお金の金額の方が大事な政治家にも、そこに群がる暴力団とかにも。
政治家も、暴力団も放射能には勝てないんです。墓場まで金は持って行かれないのに。
とりあえず生活できればそんなにお金がなくても、健康な方がいいに決まってる。っていうかお金も教育も生きてるの前提の話ですよね?
少なくとも、私は将来、誰かに子供は大丈夫なの?ってきかれて、いまのところはね。。。って答えなくちゃいけないような
状況にできるなら自分のこどもを置きたくはない。。。。。。
東京にいる人に避難してほしいと願ってやみません。
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僕が、避難をしてほしいと呼び掛けていることは、いろんな意味で、無理だということを言われます。しかし、本質的に、人間は生命体で、その生命体を維持する判断よりも勝るものはありません。このベラルーシ人の男性の話は、全てのベラルーシ人に当てはまらないですが、汚染地の一定レベルのベラルーシ人に共通する感覚なのでしょう。日本赴任を言われていたアメリカ人に対して、「最低でも、東京から北へ行くな」という感覚は、僕にはよくわかりますし、僕は東京を、どこかから汚染地として入る場所だと考えて、いつも行動しています。
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