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2013年5月15日午前7時22分
福井県美浜町の山口治太郎町長は13日夜、原発で過酷事故が起きた場合の住民避難に関し、避難先はあくまで県内を求める考えを示した。県が県外避難の調整を進める中、同町の避難先となっているおおい町に加え、県内の東側でもう1カ所確保したいとした。
同町丹生で行われた住民との対話で述べた。
東京電力福島第1原発事故を踏まえ、県内の原発で重大事故が起きた場合の避難先として県は原発から30キロ圏に入らない関西などの複数県と独自に調整している。嶺南の市町からは県外避難が現実的との声もあるが、山口町長は「県外」に難色を示しており、この日も「西側はおおい町で決まっているが、東への避難先を県内でもう1カ所決めたい」と説明した。
終了後、県内避難先を求める理由として、福島の教訓を踏まえ▽県内の情報を得やすい▽コミュニティー維持▽長期化した場合に帰還に向けた自宅との往来がしやすい―などの点を挙げた。
6月16日に美浜原発で行われる県原子力防災総合訓練は、県が策定した5キロ圏の住民避難計画に基づき車やバス、船などでおおい町に避難する。地域防災計画の見直しは、国の原子力災害対策指針改定や訓練の検証などを踏まえ、県と連携して進めるとした。
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