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「このトリチウムによって汚染された海産物というのは、当然口に入れてはならない」平智之氏5/13【ペイフォワード環境情報教室】
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2013-05-14(08:41) みんな楽しくHappy♡がいい♪
平智之先生 2013年5月13日
<本日のテーマ>
福島第一原発からの海洋汚染への政府がすべき対応と、復興予算配分への国会議員の責務
Sawada:
前回に続いて物理系の政治家が語る原子力という事でお話しいただくんですけれども、
今回お話しいただく件としては海洋汚染というところでお話しいただきたいんですけれども、
これをちょっとお話しいただけますか?
平:
つい先日、汚染水の地下貯水槽から汚染水が漏れたという事故がありましたね。
これは多くのみなさんもニュースでご存じだと思いますが、
実はその汚染水、漏れた水がどこへ行ったのか?について、その報道が一切ないんですね。
で、これもつい先日ですが、実は海側に掘った建坑、縦穴の中に地下水が上がってきますけれども、
海側に掘った縦穴の地下水を調べたら、なんと通常の海水の、
トリチウムという放射性の水があるんですが、
そのトリチウムの水の濃度が5000倍になっていたという調査結果が出ていました。
この事は、5000倍だという報道も一切無かったんですけれども、
実は海側の縦穴を掘った時に、
そこから出てくる地下水が5000倍のトリチウムの濃度になっているという事は、
それだけのトリチウムが炉の方からずーーっと流れてきているということなんですね。
東電はこれについてなんて言ってるか?というと、
このトリチウムという放射化した水、
これはセシウムやストロンチウムのような金属ではなくて水が放射化しているんです。
水そのものが放射能を持ってしまっている状態なもんなんですが、
「これはつい先日の地下貯水槽の汚染水漏れの水なんだ」と主張していますが、
それは誰にも証明できないです。
私が一番怖いと思っているのは、原子炉側から地下水がずーっと、
あるいは土壌に浸潤した水が海の方へ漏れだしたきているんじゃないかという事を非常に懸念しますね。
毎日400トン〜500トンの水を流していますから、
その水が全部汚染水として外へ出てきていますのでね、
この水が炉から、あの地下貯水槽からじゃなくて、炉の中からずーっと流れてきているとすれば、
トリチウムだけじゃなくて、ストロンチウムもセシウムも、
場合によってはプルトニウムも、全部流れだしてくる訳なんです。
この事を一切調査していないという事は、大変危険であるし、
放射能の汚染が地下水が海に漏れているという事に対して、
私は政府がハッキリ言わないから、国民全体が鈍感に慣らされてしまっているんじゃないかということを、
大変強く危惧しているという事なんです。
Sawada:
そうですね、私たちはこういうニュースを見ても、
「ああ、原発は収束していないんだな」程度にしか感じませんけれども、
具体的にトリチウムが出てくると、水と同じ成分というところになってきますと、
海洋汚染に繋がってくると。
で、私も海の幸を満喫している私どもの日本食、和食を考えた時にもなかなか厳しい状況が考えられますよね。
平:
厳しいと思いますね。
多各種除去装置といって、今まではセシウムとヨウ素だけでしたが、
ストロンチウムやその他のアメリシウム、キリウム等
さまざまな放射性核物質の法にのばしていってるんですけれども、
これは金属の粒子であれば掴むことができるんですが、
多各種除去装置は水は掴めませんので、水ですからね。
つまりトリチウムというのは絶対に掴めないんです。
除去装置ではつかめないので必ず流れだしてくる。
このトリチウムによって汚染された海産物というのは、当然口に入れてはならないと。
それからもうひとつ、私がさっき申し上げたように
炉から流れてきている結果トリチウムと一緒に金属元素も流れてきているのであれば、
これらは当然体内に蓄積をいたしますから、海産物を含め、
その全ての植物にですね、あるいは水生物に影響を与えますから、
この事に対してはやっぱり相当国はしっかりと公表をして、国民に知らしめる義務があるんですけれどもね。
一切その事を報道しないですね。
私は大変危険だと思っていますね。
Sawada:
そうですね、等番組によく出ていただいています小出先生もよくこういうお話をされるんですけれども、
トリチウムもそうですけど、ストロンチウムがですね、計測の方が大変難しいんだと。
セシウム137の方が一番陸地において分かりやすいということもあるんですが、
海洋汚染についてはやっぱりストロンチウムが重要であって、
これが重要であるんだけれども測るものが、
小出先生は専門家であるんですけれどもそれでも大変難しいと。
そうなると一般素人の私たちが測るなんて到底難しいんだというようなお話をよくされるんですけれども、
やっぱりそういった時に国の方針として、
国の食料の安全を守るといった時に、やっぱり素人じゃ難しい事なので国家レベルでやって頂かないと、
もう手が及ばない所にありますよね。
こいうのはまさに政治家が判断して「調べるんだ」と、
「こういう線でいくんだ」というところでぜひいっていただきたいもんでありますよね。
平:
そうですね、ですから私自身も議員在職中にはですね、
特にお子さんの口に入る前にそれをちゃんと検査するという事。
それからお子さんの口に入った後もそれらを保存しておいて、練りものにして測る事、
実は後に測ったって意味は無いんですが、食前と食後にきちんとその食材の検査をする事。
その制度を私自身が委員会で質問をして、出来るような予算措置はしたんです。
しかしながら、その制度自体がどう執行されているか、確認しないままに、
今私は国政にいれませんから、
本当は国会議員はね、福島やその汚染地帯から、非常に危険な食品は外に出さない。
これはルール上そうやっていると言いますが、
その事をもう一回国として、国会としてきちんとチェックするという事。
それでも漏れてきた、出てきたものについても、
特に子どもです、感度が高いですから、
お子さんの口に入る前とそれから入った後とをしっかりチェックするという事を、
これは日本中でやらなければいけないんです。
で、このための精度を、特に児童であれば文科省ですし、
保育園であればこれは厚生労働省になるんです。
ね、文科省と厚労省が一体になって、お子さんの口に入るものをきちんと検査すると、
しかも検出限界値が適当に高いもの、シンチレーション等はダメです。
今おっしゃった様に、非常に検出限界値を低くして、お子さんは感度が高いという前提でね、
その検査の体制をつくるのに、今のような10億20億の予算じゃダメです。
これは子どもたちが私たちの未来なんですから、
大きな除染の費用を削ってでもこの費用にもっとお金をかけなきゃいかんというのは、
今の国会議員がやらなきゃいけない仕事なんですね。
Sawada:
復興予算不正流用と思われるような事実が最近発覚されていますよね。
これについても国会議員さんにしっかりとした目を持って
ちゃんと使ってもらいたいと思うのがあるんですけれども、この点はいかがなんでしょうかね?
平:
まぁ、あのね、これは本当に、言葉を失うほどひどい状況だと思います。
1兆円という単位のお金がね、土を、上と下をひっくり返したり、
それからある場所の土をあちらへ持っていって、あちらへ持っていったのをまた戻してというような、
つまり、移染ですね。汚染を移しているだけというのはみなさんよくご存じだと思いますが、
これは膨大な土木工事なので、しかも広大な面積でやっているので、いくらでもお金がかかっていく訳です。
そこに予算を措置しているわけだから、
もう、除染じゃなくてですね、単に土をひっくり返しているだけと、
移しているだけという事に大量のお金が使われているんだけど、
国会の中にいると、
「除染に予算を措置した」「環境省がやってくれている」「やることをやったんだ」
と国会議員は思ってしまうんですね。
国会議員がやるべきなのは、本当にその専門の議員はきちんと現地に行って、
本当に除染になっているのか、そして必要な除染なのか、
意味の無いところの除染をしても意味は無いですからね。
いくらやったって、山側からね、流れてくる。
そういうものを止めることはできないんですね。
ですから、本当に役にたつ除染。
本当に必要な除染にしっかりとお金が言っているかどうか?
意味の無いものはしっかりと摘発をしてやっていくのは、行政はやりませんから。
行政はお金がきたらそれを使っていく事を考えるので、
国会議員がそれをきちんとチェックしなければ絶対にいかんですね。
Sawada:
そうですね、今度7月に迎える参議院選挙。
昨年の衆議院選挙を経てですね、国民の中で若干がっかりしたというような意見もあるものの、
やはり国政に期待するところというのは大きいと思うんですけれども、
先生のようにこうやって主張をはっきりさせる先生もいれば、
党のカラーだけで特に主張されないで出られる方もいらっしゃいます。
国会議員としてどう伝えて今何をするべきなんでしょうかね?
平:
ですからね、どんなテーマでも同じなんですけれどね、
たとえば原発に反対である、反原発だ脱原発だ、私は禁原発だけれども、
あるいは卒原発についても、そこまで言うのはできるんですよ。
しかし問題はそれをどのようにしますか?と。
そして国会に戻ったら具体的に何をしますか?というところを、
「原発を止める」という議員のみなさんにやっぱりもう少し、
それこそね、エイトビットのみなさんからももっと聞いてもらってね、
「これをやります」と。
具体的にこれをやって止めていくんです。
これをやって後処理をしていくんだという事をもっと聞いてもらった方がいいと思いますね。
Sawada:
先生ほど物理のバックグラウンドがあって分かっている方は
なかなかいらっしゃらないかもしれませんけれども、
せめて主張だけでもしていただかないとというところなんでしょうかね?
平:
私はそう思いますね。
いたずらに、今の国会議員や、私のように国会に戻ろうとする候補予定者が、
「原発が危ないぞ。大変な汚染があるぞ。だからみんなもっと驚きなさい」と。
そして「次の選挙では原発を止めるという事にどうぞ皆さんの力をください」ではダメなんです。
具体的にこう言う事をする。
これをやって止めるとか、これをやって止めた後の処理をしようと、
繰り返しますがその具体的ビジョンが必要で、
だって経済政策はみなさんちゃんとそうやった意見を聞いているでしょ、
国債を大量に買い置きしてその結果円を安くし、そして、デフレを脱却し、
CPI消費者物価指数を上げるんだと、具体的な事をちゃんと聞いているじゃないですか。
アベノミクスですよね。
原発だって同じです。
止めるというだけではダメで、どのように止めるか、止めた後をどうするかを徹底的に、
やっぱりこれは専門の議員として語る責任が国政を目指すもの、国会にいるものにやっぱりありますね。
Sawada:
はい、わかりました。
どうもありがとうございました。
平:はい、ありがとうございました。
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