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5月13日の参議院予算委員会で石原環境大臣が北海道えりも町でサケ漁に被害を及ぼしているゼニガタアザラシの殺処分について、今まで検討していたが、結局、殺処分はしないことを言明した。
これは英断だと思う。ただ、単に絶滅危惧種だから殺処分はしないということではないはずだと感じている。北海道のゼニガタアザラシは一時期かなり数が減って、そのため絶滅危惧種に指定され、保護された結果かなり今は個体数が増えてきている。そして、それに伴って漁業被害が目立ってきたのだ。
しかし、福島第一原発事故で、海への放射性物質の漏れはほぼ確実に大規模に起こったし、今でも継続しているはずだと思う。
少なくとも事故発生の2011年3月11日からかなり長い間原子炉へ注水した水がどこへ行っているのかについては全く言及がなかった。つまり、言及するわけにいかなかったということで、海へただ漏れしていたのは確実だ。そして、現在でもそれは変わっていないと思う。
福島第一原発事故で原子炉のどこが壊れて水漏れが起こっているのかはどの炉も確認できていない。だから循環注水と言うことも厳密には実現できていず、注水した水が原子炉のどこかから漏れてきて建屋に溜まった水をろ過してそれをもう一回冷却に使おうとしているだけだ。そして、同時に地下水が一日に400トンも侵入してきていると言っているのだから、このことからだけ判断しても地下水との行き来はあることがはっきりしている。
福島第一原発の1号炉の建屋に付けたカバーを取り去って、核燃料の取り出しを年末から始めると言うが、なぜ急にこんなことを言い出したのか、大いに疑問だ。地下への核燃料の沈み込みがかなり進んでしまっていて、地下水、そして太平洋への放射性物質の移行が大規模に進みだしているから、何とかしてそれを食い止めなければということではないだろうか。
そして、当然、それは既に太平洋へかなりの放射性物質が放出されていることを意味している。今後、太平洋の生き物は食物連鎖の上に位置するものからどんどん生息数を減らしていくのではないだろうか。つまり、ゼニガタアザラシも数が減少するということではないだろうか。そして、だからこそ、個体捕獲をして処分をすることはしないとなったのではないだろうか。
何か疑問ばかりだが、未だに地震で壊れたかどうかの検討がきちんとされていないことに失望を禁じ得ない。そして、監視カメラの映像を検討すれば地震で壊れたかどうかは多分すぐに分かる。IAEAも監視カメラを設置していて、オンラインで本部へ送信されていたはずだから、アメリカ当局も地震でどんな影響があったかを事故直後から理解していたはずだ。彼らはその上で、日本の原発再稼働をさせようとしている。太平洋は放棄してもいいとさえアメリカ当局は考えているのかもしれない。
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