http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/494.html
Tweet |
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63941690.html
★孫崎享氏の視点ー(2013/05/07)★ :本音言いまっせー!
福島原発は依然極度に危険な状況にある。
一号機、2号機、3号機はいずれもあまりに放射線量が大きく、
中に入って調査を行うことすら出来ない。
4月30日の共同通信は「【福島第1原発の現状】格納容器調査、
進まず 第1原発2号機」との標題の下、「東京電力福島第1原発事故で、
炉心溶融した2号機の格納容器内の調査が、なかなか進まない。
東電は小型カメラを入れてみたものの、思うように動かすことが
できなかった上、引き抜くこともできなくなって失敗。
いつになったら溶けた核燃料の状態を把握できるのか、めどは立っていない」
「1号機でも格納容器内部の調査が進められているが、溶けた燃料の確認には
至っていない」「さらに3号機では内部調査開始時期の見通しすらない状況だ」
と報じている。
つまり、どうして事故が起こったか、現場で確認できない状況だ。
平成25年平成25年4月24日付村田光平元スイス大使は
経団連会長宛書簡にて次のように記述している。
「4月19日、東電に照会したところ、1号機、2号機及び3号機の最高線量は、
1号機は800ミリシーベルト、2号機は880ミリシーベルト、
3号機は1510シーベルトです。専門家によれば10ミリシーベルトの
ところに1時間いると致死量に達するとのことですので、決死隊も作業が
できないのは2号機のみならず、1号機も3号機も同様であることが
判明いたしました。
最悪の事態が発生すれば打つ手のないこのような福島第一の現状は
国家的危機です。東電によれば福島第一からは毎時1000万ベクレルの
放社線量の放出が今なお続いております」
一号機に関しては、東電関係者以外として唯一内部に入った川内議員は、
再稼働の判断には
@再稼働を行うか否かの判断には、事故が津波だけか、
地震も影響しているとみるかの判断が不可欠である、
A現時点では外部の人が一号機に入れる状況でなく、判断が出来ない、
B自分の検証では地震の影響を示す写真があると述べている。
大変に危険な状況にある。
事故の処理は全く終わっていない。
こうした中、日本の首相は、自ら率先して原発のセールスマン役を
演じている。4日毎日新聞は次のように報じている。
「安倍晋三首相は3日午後(日本10+件時間3日夜)、
トルコ10+件のエルドアン首相とアンカラの首相府で会談し、
日本10+件の原発を輸出するためトルコとの間で原子力協定に署名する
ことで合意した。同国黒海沿岸のシノップ原発建設事業を巡り、
三菱重工業と仏アレバの企業連合に優先的な交渉権を与えることなどを
盛り込んだ共同宣言にも署名」。
トルコは地震大国である。このトルコに原発を首相が先頭にたって
輸出しようとする神経はどうなっているのか。
米国のスリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原子力発電所事故
{1986年}以降、明確に先進国での原発建設に歯止めがかかった。
しかし日本はあいかわらず建設を続けた。
そして福島原発の事故を起こし、原因の解明もできず、事故処理も
できない国が首相が先頭にたって原発のセールスをする。
武器商人よりひどい。モラルが全く欠如している。
そしてそれを輸出振興ともてはやす日本のマスコミ。
考えてみて欲しい。
チェルノブイリ原子力発電所事故を起こした、ロシアが原発輸出に必死に
なってる姿を。
どんなにグロテスクに見えるか。
それが今の日本だ。
日本は全くモラルのない国になった。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素31掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。