http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/484.html
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原子力ムラの連中は、原発が止まると日本の経済が崩壊するようなことを言っているが、
原発の稼働率(時間稼働率)がどのくらいだかご存知だろうか。
ここに2009年(福島事故前)のデータがある。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=12-01-01-31
400日ごとに行なう定期検査、燃料交換、トラブル対策などで、稼働率はせいぜい65%止まりなのだ。
3日に1日は稼動していないことになる。
しかも国と電力会社はなれ合い状態、手抜き・不正やり放題でこの値であるから、厳格に検査を行なえば、
運転停止期間はさらに長くなり、稼働率は50%を切るだろう。
また原子炉が老朽化すれば、当然トラブルも増え、稼働率も悪くなる。
さらに問題を生じた原発の停止だけで済まない場合がある。
原発は非常に危険な代物であるから、技術的な問題が生じたり、地震等でダメージを受けたり、
検査の不正が発覚したりすれば、問題を起こした原子炉だけでなく、同型の原子炉をすべて直ちに停止して
点検しなければならない。
2002年の東電原発トラブル隠し事件で、全17基に停止命令が下されたのは記憶に新しい。
こういったトラブルが起きれば稼働率はさらに悪くなる。
太陽光発電は3日に1日は雨天・曇天だから使いものになりませんよ、などと笑えたものではない。
原子力ムラの連中は、風力発電や太陽光発電のような自然エネルギーは供給が不安定で使いものにならないと言うが、
何のことはない、稼働率が悪く供給が不安定、信頼できないのは原発である。
たとえ稼働率が高く安定していても別の問題がある。
原発は一度運転を始めたら出力調整ができない。
夜間は電力が大量に余って困ってしまうので、水力・火力発電の稼働率を犠牲にし停止して調整しなければならない。
それでも余ってしまうので、揚水発電所を建設し、夜間の余剰電力で下の貯水池から上のそれへと水を汲み上げ、
昼間に落として水力発電をするという非常に効率の悪いバカげたことをしなければならないのだ。
しかも原発の発電効率も1/3と非常に悪い。最新鋭コンバインドサイクル火力発電のたった半分だ。
100万キロワットの発電のために200万キロワットのエネルギーを海へ温排水として捨てている。
地球が温暖化しているとしたら、これが一番の原因だろう。
これだけ効率の悪い発電方式のコストが水力・火力に比べて最小であるわけがない。
電力会社の試算はすべてデタラメである。
放射性廃棄物や汚染の問題は別としても、原発がいかに不便で、非効率かつ不経済なものであることがよくわかるだろう。
まさに原発は20世紀の遺物だ。
こんな不安定で効率が悪く時代遅れの「おバカ」発電方式にエネルギー供給を頼っていることが大間違いなのだ。
原発は一刻も早くすべて永久に廃炉にすべきである。
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