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表題のとおり東京都の東村山市、東大和市などを流れる「空堀川(からぼりがわ)」についての汚染状況調査を行った。
調査日時:平成25年4月29日
使用機器:
@空間線量等→Polimaster PM-1703MA 他
Aベクレル数→Polimaster PM-1406 (測定値はセシウム合算数値。なお、本機器は土壌測定などにおいて高めの数値を出すという販売店等による説明があるため、測定値−許容誤差=推定値としている。)
結果概要は冒頭マップ画像の通りである。
今回の調査において明らかになったことは、空堀川付近の地域の雨水などが通過・集約する河川擁壁排水口付近(以下写真参考)において高い線量が確認され、私たちの簡易ベクレルモニター(Polimaster PM-1406)によれば、採取土壌はkgあたり1,500〜3,000Bq以上の放射能濃度が確認された。しかし、空堀川南岸のわくわく広場(芝生部分)においてはベクレル数は不検出であった。
これは、一般家屋における「雨樋」の下において高い線量が確認される現象と同じであり、それが大規模化しているものと考えられる。
このような特定の場所の汚染(マイクロスポット)が確認されている場合は、通常の感覚で考えれば、
@ 汚染が確認された場所の表土を除去するなどの「除染」作業を行う。
A @が不可能であれば、せめて、立て札やバリケードなどを設置し、幼児・児童が近づかないような方策を採る。
と考える。
実際のところ空堀川の汚染は一般市民による空間線量測定などによってある程度知られている状況であり、市役所に通報した市民もいる。しかし、管理者は東京都であるため、東村山市は管理権限者である東京都に掛け合った。
しかし、東京都担当者の回答は以下のようなものであったという。
「高さ1メートルの空間線量が周辺地域のものより1マイクロシーベルト/時を超えない場合については対処しない。」
東村山市としては、地上1mの空間線量が0.23マイクロシーベルト/時を超える地点は除染作業を行うとする基準を独自に設けている。しかし、当該市内を通る河川の管理者が東京都であるため、手を出すことが出来ない状態である。
このような状態のまま、空堀川には、こどもの日が近づいたので、「こいのぼり」がはためいている。
しかし、この「こいのぼり」がはためく飛び石の向こうには、いわゆる「雨樋効果」によって濃縮された放射性の土壌が存在している。そのことを示す表示物は何もない。
この程度の汚染は問題ないというのが東京都担当者の認識だと思われる。
しかし、その反証となる可能性のある事実はある。それは、浄水橋上流南岸(冒頭地図中の赤のポイント)地点において、タンポポが群生しているが、その付近で、帯化現象(植物の奇形の一種)を示すタンポポの個体が複数確認されていることである。
以下にその写真を掲載する。
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