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数か月以内に福島沖で「アウターライズ地震」の可能性　最大10メートル級津波がやってくる

J-CASTニュース2013年04月22日18時17分

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津波でなぎ倒されそうになりながら、かろうじて残った松林の一部（仙台市若林区荒浜、2013年3月23日撮影）
全国で地震が頻発している。兵庫県淡路島で2013年4月13日にマグニチュード（M）6.3の地震が発生して以降、三宅島や伊豆諸島・鳥島沖をはじめ同クラスの地震が続いているのだ。
これだけでも心配になるが、専門家は別の不安要素を指摘した。数か月以内に福島県沖で、「アウターライズ地震」と呼ばれる大津波を伴う地震が起きる可能性があるという。
福島県沖が小康状態「嵐の前の静けさ」
電力土木技術協会によると、アウターライズ（海溝外縁部）の定義は「海溝軸の海寄りにかけて存在する、海洋プレートが地形的に隆起した領域」とある。4月22日放送の「モーニングバード!」（テレビ朝日系）では、アウターライズ地震が起こるメカニズムを解説した。
東北太平洋側にある太平洋プレートは、陸側の北米プレートに対して日本海溝で沈み込んでいるが、急激に滑ってずれると地震となる。プレート境界面の浅いところが滑った場合、太平洋プレートに引っ張られる力がかかって亀裂が入り、海溝の外側が隆起することがある。このときに起きるのがアウターライズ地震だ。比較的まれなケースと考えられているが、断層のずれ方が垂直に近いことから隆起により海面が上昇し、津波発生の危険性が高くなる。
過去の事例として知られるのは、1933年の昭和三陸沖地震だ。これは1896年の明治三陸沖地震が誘発したとみられ、震源は岩手県沖の日本海溝外側だった。実は地震の揺れそのものは激しくなかった。これがアウターライズ地震の特徴で、住民は「揺れが弱かったから津波も大きくないだろう」と勘違いしてしまったようだ。ところが後から津波が押し寄せ、3000人を超える死者・行方不明者を出す大惨事となっている。
番組に出演した東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏は、数か月以内に東北沖をアウターライズ地震が襲う可能性があるとの認識を示した。注目したのは、淡路島や三宅島、石垣島と全国各地で地震が頻発しているのとは対照的に、福島県沖での地震活動が小康状態にある点だ。長尾氏は「大地震の前には『嵐の前の静けさ』で地震が減る」と指摘する。予測では最大10メートルの津波が東北の太平洋沿岸一帯を襲うと述べた。
浸水対策としての防潮堤は設置済み
福島沖でアウターライズ地震、大津波発生となれば当然、今も事故処理が続く東京電力福島第1原発が心配だ。
東電は2012年4月27日付で、福島第1、第2原発におけるアウターライズ地震による津波の対策をまとめている。地震の規模の想定として、M8.4の昭和三陸沖地震より大きかった1611年の慶長三陸沖地震（M8.6）を採用、また福島県沖から茨城県沖にかけて津波が起きうると設定した。これをもとにした数値計算で第1原発の場合、敷地南東部から1〜4号機側へ10メートル級の津波が押し寄せて浸水の可能性があるとした。そのため報告書では「仮設防潮堤の設置を検討する」とある。東電広報に確認したところ、すでに防潮堤はつくられており対策は施されているとの説明だった。一方、第2原発には主要建屋設置エリアの浸水はないとの結論が出されている。
万一、想定を上回る津波となった場合も、第1原発では原子炉への注水手段や燃料プールの冷却機能維持の手段を確保するため、非常用電源や消防車両を高台に配備する、などと説明されている。
とはいえ、第1原発では最近燃料ブールの冷却設備が配電盤の故障でストップしたり、地下貯水槽から放射性物質の汚染水が漏れ出したりするなどトラブル続き。水素爆発で吹き飛んだ原子炉建屋は、補強したとはいえ耐震性への懸念が残る。「モーニングバード!」でも長尾氏は、原発事故の直後に米政府が4号機の燃料プールの補強を要求したのは「アウターライズ地震による津波が心配だったから」と明かした。冷却は続けられているが完全防御されているとは言い切れない燃料プールが、再度巨大な津波に見舞われたら本当に耐えきれるのか、不安がぬぐえない面もある。 　

コメント
01. taked4700 2013年4月25日 01:25:28 : 9XFNe/BiX575U : fUVVliyCJQ 太平洋がこれだけ動くと、アメリカ国内で大地震が起こる可能性も強まると思います。アメリカはちゃんと自分で音頭を取って、世界の原発廃炉を主導したらどうでしょうか。
02. 2013年4月25日 03:56:28 : 7OpGsifAXA 全部丸だしにして散らかしているような現場なのに、10mの津波が来たらどうしようもない。
03. 不乱坊 2013年4月25日 06:14:58 : kbTBOGSw0930o : 509dCMaf6g ＞注目したのは、淡路島や三宅島、石垣島と全国各地で地震が頻発しているのとは対照的に、 四川だって、地球規模でいえば日本列島に近いのでは。 その四川地震に前後して千島、鳥島でM7級の地震が起きている。 「包囲網」が作られつつあるような、いやーな感じがしていたのです。 陸地が大揺れしたのではないから、あまりニュースにもなってませんが。 先月末くらいから、M6級以上の地震がやけに多い。 ＞長尾氏は「大地震の前には『嵐の前の静けさ』で地震が減る」と指摘する。 ことが本丸に及んでから、また情けないドタバタを見ることになりそう。
04. 日高見連邦共和国 2013年4月25日 11:39:39 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A 私は、淡路での地震は“最後の警告”だと思っています。 あれが“若狭湾”を襲っていても何の不思議もない。
05. 2013年4月25日 12:59:17 : NrnWIa4XYo 津波の想定は20〜30ｍに見ておいた方が良いと思いますが・・・。 そうすると汚染水貯蔵タンクは今の位置からもっと内陸か高標高の場所に移すべきではないでしょうか？ どうせ周辺にはもう人など住んでいないのですから。 それと地震の想定も汚染水貯蔵タンクを損壊する震度、衝撃波、キラーパルスなども考慮すべきでしょう。 もっと小型のタンクを量産する方式の方が良いと思います。 放射能を含んだ焼却灰はいずれ増えて行くのですから、汚染水用に使い終わった後は、焼却灰を入れる容器に使えば良いようにしておけば、無駄に用意する事にはならないはずです。
06. 2013年4月25日 14:10:57 : Opj02oQOtM 東電や規制委は当然、アウターライズ地震についての情報は十分に知っているのでしょうね。 津波でタンクをさらってほしい。そうすれば垂れ流しの責任を自然災害のせいにできる。 たまりにたまった高濃度汚染水を一掃できるぞ。 これが悲しいかな、東電の発想でしょう。規制委が同じ穴のムジナでないことを願うばかりです。
07. 2013年4月25日 18:59:42 : niiL5nr8dQ 余震は小さいことが大部分なので、10m級である確率はかなり小さいだろう ただし電源対策が、ある程度機能していれば、大したことはないし いずれにせよ停止しているので拡散レベルとしては大したことにはならない 最悪、多少、内陸への汚染が進むが、フクイチ近くでは流れ去る量が多いので大分線量が下がり、今後の廃炉は楽になるだろう
08. taked4700 2013年4月26日 00:20:11 : 9XFNe/BiX575U : hbnI07Dz6E >>07 ＞余震は小さいことが大部分なので、10m級である確率はかなり小さいだろう そうでもなさそうなのです。アウターライズ地震は、多少起こり方が独特であり、鉛直方向の変動が大きいため、津波も高いのが発生しやすいということのようです。 アウターライズ地震は、海洋プレートがもぐりこむそのもぐりこむところで発生するそうです。実際には、カーブの前半部分と後半部分で起こる、2種類があるそうです。前半部分で起こるものを例にとると、水平に移動してきた海洋プレートが地下へ潜りこむために曲がりかかる部分が割れるわけで、割れた結果、海洋プレートのもとの方は上方へ跳ね上がるため、鉛直方向へ海水が跳ね上げられ、それが大きな津波になるということです。
09. 函館の犬。 2013年4月26日 14:55:55 : bhbAK3m6MJQx2 : JX6jxxcmeU 次は三重県松坂市周辺です、年内です。　前後して石川県金沢市周囲。　富士山は５月下旬、２０日以降危険領域になります。それと私の中では九州はすでに消滅してます。
10. 2013年4月26日 23:54:37 : UC8c4iia9M 大地震なぞ今起こしてたまるか。 全国の純粋な魂よ呼応せよ。 純粋な祈りのパワーを起こせ！！ 力あるもの宇宙規模で祈れ！！！ 天武よ守れ、仏の慈悲よ諭せ。 死を覚悟し、心穏やかなる本当の武士とは。

11. 2013年4月27日 08:51:46 : bHrzMg6C7n どうにも処理できない貯蔵タンクの放射能汚染水が 津波できれいさっぱり流されてしまうことを密かに期待。
12. 2013年4月27日 21:23:27 : XvT3GrFVtE これだけ、地震が来ると大騒ぎしているのに、福島第一原発の廃炉処理はまったくやる気配がない。 安倍晋三は、地震が来るとわかっているのに、ふくいちはほったらかしにして、必死になって原発再稼働するのか？ 安倍晋三自民党は、世界を転覆させるつもりなのか？
13. 矢島(前ネーム=茶魔じゃないよ茶丸だよ〜=です) 2013年4月27日 22:16:22 : 2xdDWEGUsP0tM : MDqa09flUw M8〜M9超の地震による津波は05.さんも書いておられる通り30mクラスですね。 南海トラフによるそれはとうにそのように想定されていますし。 taked4700さんが仰せのとおり、アウターライズ地震が >>07　氏のいう 『10m級である確率はかなり小さいだろう』 そんなものであるならば(津波なので10mクラスでもすさまじい破壊力ですが)もう少し対策もあるかも知れませんが、高層ビルの高さで波ならぬ津波が襲うのですよ。 『ただし電源対策が、ある程度機能していれば、大したことはないし いずれにせよ停止しているので拡散レベルとしては大したことにはならない 最悪、多少、内陸への汚染が進むが、フクイチ近くでは流れ去る量が多いので大分線量が下がり、今後の廃炉は楽になるだろう』 全てが木っ端微塵なのに、何が電源確保か、線量が下がるのか!!!寝ぼけるな!!! です。 根拠のない工作員的な楽観のなかに何もせずにいるよりは、覚悟してそして松田氏がたが世界に向けても訴えられておられるように、これからでも軍隊出動、可能な限りの核燃料をこの地震大国から運び出させるべきでしょう。 何もせずに世界を全ての生命が消え去るほどの汚染へと陥らせては、南半球に子供や孫を逃がしたとしても、「あの国の人間だ」怒りと憎しみを買ってしまいかねない。 恥知らずの政治家や大金持ちたちが、その家族らを国外に脱出させていますが、悲惨ですね・・・。
14. 2013年4月28日 03:43:58 : UXKjQTYwdw あんな土嚢の積み上げた程度では、とても大波を防ぐことはできない。 仮の冷却用設備、配管やポンプはあっという間に全部流されてしまうだろう。 そしてまた恐怖の燃料溶融が始まる。まさに無間地獄だ。
15. 2013年4月29日 19:47:36 : 7wJCqOq2nZ 再度東北大地震が来るとは。。 日本全国と北半球を死の世界にする４号機の倒壊がいよいよ近いのか。。。 国内で今般逃げたがもう日本には居られそうにない。 受け入れ対応や暮らしやすなどの海外逃亡先情報や、逃亡準備の必要事項や注意点を誰か教えてほしい。よろしく。

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