甲状腺検査に向かう子供たち＝福島市の県立医大病院で２０１１年１０月１０日、安高晋撮影

甲状腺検査:市町村別の結果を開示…福島県、請求拒めず
http://mainichi.jp/select/news/20130422k0000m040095000c.html
毎日新聞　2013年04月22日　02時31分

　東京電力福島第１原発事故を受けて福島県が実施している子供の甲状腺検査で、市町村別の判定結果一覧表が、情報公開請求していたＮＰＯ法人に開示された。県側は「プライバシー保護」を理由に公表を拒み続けていたが、県の情報公開条例上は非開示にする理由がなく、開示を余儀なくされた。識者からは「一覧表で個人が特定される恐れはなく、情報を出そうとしない県の姿勢は疑問だ」と批判が出ている。

　県の甲状腺検査（１次検査）では、しこりの有無などを超音波で調べ、４段階で判定している。開示されたのは、２０１１年度に検査した子供３万８１１４人の判定結果を市町村ごとにまとめた一覧表。検査を委託されている県立医大が昨年４月に作成した。ＮＰＯ法人「情報公開クリアリングハウス」（東京都）の三木由希子理事長が同１２月に請求し、今年１月下旬に開示された。

　２次検査が必要な「Ｂ」と判定された人の割合は０〜１．７％、５ミリ以下のしこりなどがある「Ａ２」は２５．２〜４１．６％と、自治体間でややばらつきがあった。公害調査に詳しい津田敏秀・岡山大学教授（疫学）は「１回の数値だけで明確なことは言えないが、放射性物質（ヨウ素１３１）の拡散状況と甲状腺がんの因果関係を調べるのに重要な情報。変化の動向を見るためにも定期的な公表が不可欠だ」と指摘する。

　開示決定について、県の県民健康管理課は「条例の規定を踏まえて判断した」と説明した。条例は個人情報や県民に誤解や混乱を与える情報などが記載された公文書は開示しないと定めているが、一覧表はこれらに該当しない。しかし、検査責任者の鈴木真一・県立医大教授は開示後の２月１３日の記者会見でも「地域が特定されて本人に迷惑がかかる」と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった。【日野行介】

コメント
01. 2013年4月22日 08:09:03 : FVFZlaDGow 長袖のＴ−シャツ　１３０Ｂｑ／ｋｇ ５回洗濯後、１５０ｂｑ／ｋｇ 郡山市の学生の服から、４６０〜４７０ベクレル放射されている。 南相馬市の頭髪を測定したところ、１３０Ｂｑ／ｋｇ検出した。 以上を勘案すると、学生は１人あたり５００ベクレル以上、放射線を出して生活していることになる。これを、シーベルト換算すると０．８μＳｖ／ｈに相当する。 郡山市内での高線量地帯の存在を考えると、年間では２０ｍＳｖを超える恐れがある。 服が放射能汚染されると言うことは、空気が汚染されていることだ。 http://www.youtube.com/watch?v=_6Ymf1xLErk
02. 恵也 2013年4月22日 12:55:40 : cdRlA.6W79UEw : l0zb4qLHog >>　検査責任者の鈴木真一・県立医大教授は開示後の２月１３日の記者会見 >>　でも「地域が特定されて本人に迷惑がかかる」 屁理屈！ 県立医大が情報を独占し、住民のパニックを恐れ世論操作をしたいだけ。 人間の命は地球より重いのに・・・・・
03. 2013年4月22日 21:56:41 : mE1DvpVs8c 事実を知る立場の検査責任者，鈴木真一福島県立医科大学教授の弁明にこそ， この検査の実態を示唆しているいえます。 「地域が特定されて，本人に迷惑がかかる」 と教授が述べるからには，市町村ごとの検査結果は， 「しこりの発生率は地域ごとに違い，頻度の高い地域が特定できてしまう」 さらに， 「ある地域では，患者本人を特定できる可能性がある」 ような情報なのです。 重要なのは，甲状腺腫瘍の発生頻度が，地域的に一様ではなく，偏在していることです。 すると，これまで主張されていた「超音波検査の精度が向上したから，しこりが見つかりやすくなった」という主張は， 疑わしくなります。 検査精度が上がっただけでは，地域的な偏在は起こりようがなく，どこでも同様に， しこりが見つかりやすくなるはずだからです。 もともと地域的な偏在がないのなら，（つまりどの市町村も同じ発生率ならば）， このデータは，最初から大学がすすんで公表した情報のはずです。 福島県内どの地域でも，発生率が同じなら，県民を安心させられるはずですから。 そうしなかったことと，この弁明が，しこりの存在が，地域的に偏っていることの実証なのでしょう。
04. 2013年4月22日 23:13:37 : FwACvALn4E 公開された文書を見ると、中通り、会津地方の市町村はなく、明らかに高線量地域である浜通りの市町村から、子どもの甲状腺検査が始まったことが分かる。 これは、放射能の影響は見られないとする県民健康管理調査検討委員の見解とは矛盾する。 明らかに健康被害を想定した検査であることが分かる。 http://clearinghouse.main.jp/web/fukushima_041.pdf ＞甲状腺がんは、主に年少、年長の女子が罹る、普通ではない子どもの悪性腫瘍である。それは放射線被曝や遺伝子の先天的な傾向に関係するのかもしれない。遺伝子の変化、ＲＥＴ遺伝子変異や、或いはＲＥＴ／ＰＴＣ遺伝子再配列は、普通に起こる。 初期の診断が遅れることは通常であるけれど、早期の積極的な処置と長期にわたるフォローアップによって、これら患者は一般的に良好な結果を得られている。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22248969 甲状腺乳頭がんと違って、子どもの甲状腺髄様がんの場合、超音波診断は、適切にがんを発見できない。 http://lib.bioinfo.pl/paper:22890595
05. 不乱坊 2013年4月23日 06:05:22 : kbTBOGSw0930o : 2bXveykaXI ＞02　人間の命は地球より重いのに・・・・・ これ、前に調べてみたら、ハイジャック事件の時に福田赳夫総理（当時）が言ったんだって出てきた。 自民党の国会議員の皆さんは、ご存知なんでしょうかね。 安倍晋太郎は福田派だったんじゃないかな？　その●■息子は？ 自民党なんかに興味ないから、よう知らんが。
06. p4rhfeEDdk 2013年4月23日 12:10:42 : lZxUxsLBAj1i. : QXkIvr99ZI >東日本大震災:福島第１原発事故　県民健康管理調査を主導していた山下・県立医大副学長に聞く　／福島 http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20130423ddlk07040035000c.html >−−調査目的に「不安の解消」と掲げ、「被ばくの影響なし」という結論ありきではないかと批判されている。見直すべきではないのか。 >　◆さまざまな意見があったが、当初は不安が強かった。今は段階が変わっている。目的も含めて見直されてしかるべきだろう。 自分が正しいという前提で、不安の解消を目指したのが、そもそもの間違い。 また、当初は原子力村の御用学者を信じて原発事故を軽く見すぎていたのではないか。 おそらく、県民健康管理調査の結果が、自分が想定していたものとは、大きく違っていたものと思われる。 だから、結果の発表も遅いし、オープンにできないものが多々あるのだと思う。 結局、県民健康管理調査は不安の解消にはならなかった。 一日でも早く、現在の調査方法・オープンの仕方を修正してもらいたい。

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