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日本列島のことを<花綵(かさい)列島>とも呼ぶそうだ。先ごろ本紙の「日曜文芸」欄に載った玉村文伯さん(士別)の詩「天塩平野」に教わった
▼冒頭で、<ユーラシア大陸の東端沿いに/花綵列島がある>と書く。選者の藤田民子さんが「花綵は花を編んで作った綱、弓なりに並ぶ列島の形を花綵(はなづな)にたとえた美しい呼称」と解説していた。地図を開くと、琉球から千島へ、島々の連なりは花の首飾りにも見える
▼詩はその列島が<体を反らせて傲慢(ごうまん)に腹を突き出す形で/六十八年前/膝と足を閃光(せんこう)に焼かれた痛苦を省みず>にいると続く。<膝と足>は「広島」と「長崎」。付け加えるなら、2年前に胸部が襲われ、溶融・爆発した部位で、“出血”が続く
▼いままさに、<痛苦>のさなかにあるというのに―。原子力規制委は、原発再稼働に向けた新規制基準案をまとめた。従来の「安全基準」との表記は改めたという。当然だ。原発の「安全」など誰にも確約できないことを、誰もが知ったのだから
▼併せて示した防災指針案では、甲状腺被ばくを防ぐヨウ素剤の事前配布を原発5キロ圏外にも広げる必要性にも触れた。そうまでして、花綵の浦々で眠る不安の種(泊を含む原発)を再び発芽(稼働)させようというのか
▼玉村さんの詩は、列島<後頭部>の<穿孔(せんこう)>に核のごみを埋めるなと訴える。花の首飾りはこれ以上汚せない。
2013・4・12
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/457122.html
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