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戦争から10年後のイラク「増加する新生児の先天異常」4/6TBS報道特集(内容書き出し)
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2013-04-10(09:25) みんな楽しくHappy♡がいい♪
イラク戦争の影響をいまの日本と重ね合わせた今回の報道特集。
辛くても、見たくなくても、知っておかなければならない現実がある。
内部被ばくの危険性として放送したことは、
地上波のテレビ放送として、今までにない正しいメディアの姿だと思いました。
なので、書き出しました。
ーーー
高遠:この健康被害の問題で言うと、内部被ばくとの問題としてもどうしても…、
金平:福島とか?
高遠:はい。関連してくる事なので、やはりどうしても見るべきだと思うんですね。
直視すべきことだと思うんです。
ファルージャ総合病院 サミラ・アラーニ医師(小児科):
先天異常の発症率はおよそ14.4%です。
私たちは先天異常の子どもが生まれた25の家族から髪の毛を集めました。
そしてすべてのケースで髪の毛から化学汚染物質が見つかりました。
普通の環境ではあり得ないものです。
それはウラン。
それも濃縮ウラン。濃縮なんです。
新生児の先天異常 イラク戦争から10年
2013年4月6日放送 TBS報道特集
金平:
イラクでは新しく誕生した子どもたちの先天異常が大きな問題になっています。
アメリカ軍が使った武器が原因だとの説が現地では有力です。
これからご覧いただくVTR映像の中には衝撃を受ける映像も含まれていますけれども、
報道特集では今のイラクの状態をお伝えするために必要であると考え、
あえて映像の加工処理などは行わずそのままお伝えします。
これがあの戦争から10年後のイラクです。
戦争から10年 イラクは今ー
ー略ー
少女に寄り添っている日本人女性がいた。
高遠菜穂子さん。
高遠さんは開戦直後からボランティアとしてイラクに入り、
一時武装勢力に拘束されるという体験をしながらも10年に渡ってイラクの支援活動をしてきた。
こんかい高遠さんはファルージャ総合病院に寝泊まりしながら現場の医師達と共にある調査を行っていた。
その調査とは・・・、
生まれつき腸が体外に出てしまっている赤ん坊。
イラクでは戦争後新生児の先天異常が増えている。
特にファルージャではその発症率が高いという。
高遠さんはこうした現状を自分の目で確かめながらデータを集めている。
高遠菜穂子さん:
イラク人じゃない第三者の私が1カ月ここに滞在して毎朝目撃したっていうのをまず。
最初の一歩にもならないかもしれないけど、なにかのきっかけにしたいなと思っています。
イラクの子どもやその親たちに、今、何が起きているのか?
爪痕深く 激戦地の10年
2003年3月20日イラク戦争は始まった。
大量破壊兵器を持つテロ支援国家としてアメリカを中心とした多国籍軍がイラクを攻撃したのだ。
小泉純一郎首相(当時):
米国の武力開始を理解し、支持いたします。
小泉総理は日本政府として武力行使を指示すると表明した。
そして開戦から21日後(2003年4月9日)首都バグダットが陥落。
フセインが政権崩壊した。
だが、開戦から1年が経過しても旧フセイン政権の残存部隊やアルカイダ系武力組織の犯行が続き、
2004年4月、
アメリカ軍は武装勢力の拠点になっていたファルージャで市街地を封鎖しての掃討作戦を展開。
さらに11月にも大規模な攻撃を行い、多くの一般市民が巻き添えになって傷つき命を落とした。
翌2005年、アメリカのブッシュ大統領は演説でこう述べた。
アメリカブッシュ大統領(当時)2005年12月14日:
(大量破壊兵器などの情報の多くは)結果的に間違っていました。
イラク攻撃を決断した事には大統領として責任があります。
イラクに大量破壊兵器が存在しなかったことを認めたのだ。
「大義なき戦争」はその後もイラクに暗い影を落とし続ける。
シーア派とスンニ派によるイスラム教の宗派間抗争に発展し、
イラク人同士が血で血を洗う内戦状態に陥っていく。
そして現在も爆破テロが各地で頻発し反政府デモによる混乱が続いているのだ。
激戦の傷跡が今も色濃く残っているファルージャ。
高遠:
ほとんどの儀税者はアメリカ軍の攻撃で亡くなった人達です。
先週の金曜日の亡くなった方の墓地もあるそうです。
その中には犠牲となった子どもの墓も多い。
この墓地は元々サッカー場だった場所だ。
高遠:
あー。思い出したぁ。
ファルージャ滞在中、高遠さんはある場所を訪ねた。
高遠:お久しぶり、元気ですか?
ここでは多くの避難民が暮らしている。
バグダットのスンニ派の人達が迫害を恐れてこの地に流れ着き、
その多くはアメリカ軍やアルカイダの攻撃で親を亡くした子どもたちだという。
廃墟となった学校に彼らは住み付き、今では194人で共同生活を送りそのうち7割が子どもだ。
世話役のサルワさん:
病気や障害を持つ子どもたちも多いわね。
見てのとおり雨漏りもするし、衛生状態はとても悪いの。
高遠さんはこの日、人形やお手玉を子どもたちにプレゼントした。
ファルージャ総合病院
高遠さんが今特に力を入れているのが医療支援だ。
滞在中毎日、新生児病棟や分娩室をまわっていた。
高遠:なまえは?
医師:オマール
中には深刻な状態で生まれてくる新生児もいる。
高遠:この子のママは?
ーー:まだ会わせていません。
※衝撃的な画像が多いので、ここから先は続きを読むに書く事にします。
高遠:ファルージャに住んでいたの?
ーー:そうです。
この後、この子が息を引き取ったという知らせが入った。
イラク戦争以降ファルージャ周辺ではこうした先天異常の新生児が増えているという。
肛門のない鎖肛(さこう)
足が外側に反ってしまう外反足(がいはんそく)
頭に大きなこぶが出来る脳瘤(のうりゅう)
心臓が体内から出た状態の子どもも生まれていた。
高遠さんが滞在中に一緒に調査していたのはファルージャ総合病院の小児科、サミラ・アラーニ医師だ。
この病院では2009年からのデータを集計していて、
3年間で1000人を超える先天異常の子ども(新生児)が生まれたという。
もともと先天異常は一定の割合で見られるが、
ここ数年の発症率の高さは異常だとサミラ医師は分析している。
サミラ・アラーニ医師 ファルージャ総合病院(小児科):
発症率はおよそ14.4%です。
私たちは先天異常の子どもが生まれた25の家族から髪の毛を集めました。
そしてすべてのケースで髪の毛から化学汚染物質が見つかりました。
普通の環境ではあり得ないものです。
それはウラン。
それも濃縮ウラン。濃縮なんです。
アメリカ軍は認めていないが、
ファルージャでウランに関係する何らかの化学兵器が使われたのではないかと疑う研究者もいる。
だが、それを裏付ける客観的なデータが十分ではない。
WHO世界保健機関は「実態を調べる必要がある」として、
去年からイラク保険証と合同で調査に乗り出している。
日本人医師に託された病
ファルージャから西へおよそ50km。
同じく激戦の舞台となったラマディ。
今回高遠さんの呼びかけに答え、日本から一人の医師が現地に入った。
森岡大地さん、形成外科の専門医だ。
「日本から医師が来た」と聞き、患者が集まってくる。
森岡大地医師 昭和大学形成外科 :これは口蓋裂。
診察を受けるのは生まれつき唇や口の中に裂け目がある口唇裂・口蓋裂の患者だ。
ここには治療できる形成外科医がいない。
耳鼻科医が手術することもあるが、術後の経過は必ずしも良くないという。
希望する患者達がファルージャ総合病院で手術を受けることになった。
手術を望む5歳の少女がいた。
口唇・口蓋裂を持って生まれたマラックちゃん(5)。
彼女を含め4人の手術が決まった。
手術当日。
必要な器具は日本から持ち込んだ。
ーー:自分で持ってきたの?
森岡:はい、手術道具とか、
ーー:ヘッドライト?
森岡:ヘドライトじゃなくて…
ーー:ルーペ?
森岡:これはルーペ。
もともとイラクは医療水準が低い国ではない。
しかし最新の器具や包帯などの消耗品の調達が難しくなっていると森岡医師は見ている。
これも長引く戦争の影響だ。
手術室の前でマラックちゃんが準備をしていた。
口唇裂・口蓋裂は日本でも500分の1の確率で発症する。
治療しないままだと、物が食べにくい摂食障害や言葉がうまく話せないなどの支障が出るという。
4件の手術を一日で行う。
患者は子どもばかりではない。
カフィさんは20歳だ。
日本ではほとんどの場合子どものうちに手術を受ける。
しかし、形成外科医が不足するイラクでは、患者は満足な治療を受けられないままだ。
手術は無事に終わった。
あのマラックちゃんも麻酔から目覚めていた。
“子どもが欲しい”しかしー
高遠:赤ちゃんを見せてもらってもいいですか?寝てます?
ーー:寝てます。
高遠さんは、先天異常が生まれた親たちから聞き取り調査を行っていた。
そこに切実な思いを持った夫婦が訪れた。
妻は4回出産したが、4人の子どもは全て生後30分以内に亡くなってしまった。
妻はこれまで4回妊娠したが、全て8カ月の早産だった。
生まれた赤ちゃんはみな生後30分以内に亡くなってしまったという。
3回からは毎回SRPS短肋骨・多指症候群だったと言われたという。
レントゲンに写る手足は極端に短く、骨が出来上がっていない部分もあった。
高遠:産婦人科の先生は何と言いましたか?解決法は?
夫:放射能やDNAなど詳しい検査をしない限り正常な赤ちゃんは無理だと言われました。
高遠:また妊娠するのは怖いですか?
妻:怖いです。治療しないと。
夫:妊娠すると同じ問題が起きると言われました。
高遠:赤ちゃんは欲しいですか?
妻:もちろんです。
今、日本に帰国中の高遠さんは、全国を回りながら戦争から10年後のイラクの現状を報告している。
高遠さんが日本で伝えたい事とは。
高遠:
この健康被害の問題で言うと、内部被ばくとの問題としてもどうしても、
金平茂樹:福島とか?
高遠:
はい。
関連してくる事なので、やはりどうしても見るべきだと思うんですね。
直視すべきことだと思うんです。
イラク戦争がそれこそ、無かったというか終わってしまった事にされちゃっていくのが、
私はものすごく危機感を感じますね。
激戦の街 ファルージャの悲劇
日下部正樹:
ファルージャの先頭については、
当時私は国際ニュースのデスクをやっていたので鮮明に覚えているんですけれども、
とにかく街を完全に包囲しての、いわば殲滅戦(せんめつせん)だったんですね。
メディアもシャットアウトされていたから、
「実際にそこで何が起きていたのか?」というのが良く分からないものがある。
現段階では戦闘と赤ちゃんの先天異常の関係ははっきりしていないんですけれども、
ファルージャの先天異常の発生率は14.4%!。
これに対して日本の発生率ですけれども、2.3%という数字もあるんですね。
とにかく国際的、かつ徹底的な原因究明が必要だと思います。
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