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冷却水の循環使用はできない!?
東電のサイトに載っている「3.中長期ロードマップについて」http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/f12np-gaiyou_3.pdf の7ページの下部にある冷却水・汚染水の循環図を見れば分かるように、原子炉下部は少なくとも壊れていて、そこから冷却水が漏れ出し、地下水と混ざってしまっている。そして、そのような状態の水をくみ上げて汚染水タンクへため込んでいるのが現状だ。実際、4月5日の衆議院予算委員会でも広瀬東電社長が格納容器の破損個所がどこにあるかはまだ確認できていないと認めている。
現在ある汚染水貯蔵用のタンクや貯水槽は32万5千トン分あると言うが、既に27万トン以上が埋まっているという。
さて、問題点はいろいろある。第一は原子炉格納容器の地下部分がなぜ壊れたかだ。水素爆発で壊れたという可能性がないとは言わないが、かなり可能性は少ない。なぜなら、爆発は原子炉上部で起こったはずで、地下にまで爆発の影響があったとは思えないからだ。つまり、1号炉から3号炉まで地震で原子炉下部が壊れた可能性が高い。
第二の問題点は地下水位がどの程度あるのかだ。これは多分簡単に確認できるはずだが多分確認されていない。確認していないのは多分海水が入り込んでいるからではないだろうか。そして、海水が原子炉建屋やタービン建屋の地下へ入り込んでいるのであれば、海水の塩分があるから濾過とか浄化と言うことはほぼ不可能だ。もともと、原子炉建屋とかタービン建屋の地下には滞留水を海へ排出するための管というか排水設備ができているはずで、それらが地震で壊れて海と原子炉施設の地下がつながってしまっている可能性があるのだ。このことのチェックはごく簡単で汚染水の塩分を調べればいい。
ちなみに、アレバなどへ支払っている汚染水処理費用は公開されていず、経済産業省が公表資料から見積もった単価はトン当たり20万から30万円だという。
多分現状は本来的な意味での地下水もそして海水も原子炉建屋やタービン建屋の地下に入り込んでいて、それらをまとめて冷却水と一緒に汲み上げてセシウム除去をやってその後汚染水としてため込んでいる。しかし、当然、海水が入り込んでいれば汚染水も海へ流れ出ている。
タービン建屋の横にある専用港は防波堤が整備されていて海洋への開口部はそんなに大きくない。だから、その開口部をふさいで、港の中の海水が外へ流れないようにすれば海洋汚染は防げる。やろうと思えばかなり簡単にできるはずだがやろうとしていない。
この理由は多分冷却水がそもそも港へ漏れているからだ。専用港を封鎖しても、冷却水として注ぎ込んだ量のかなりの部分が港へ流出してしまうので簡単に防波堤を超えてあふれてしまうからだろう。
4月5日の衆議院予算委員会で村上誠一郎議員も汚染水が地下を通って港へただ漏れしていると指摘されている。
海水がどの程度混じっているのかは塩分濃度を測ればかなり正確に推測できるはずだ。津波で海水が原子炉建屋の地下などに入ったり、海水で冷却したりしたが、既に2年が経過してかなりの量の真水の冷却水を注ぎこんでいるのだから、塩分濃度は本来ならほとんどない状況でなくてはいけない。ちゃんと第3者を入れて、汚染水の塩分濃度を測るべきだ。もちろん地下水位の計測も一緒にしなければいけない。
浄化装置の故障が続いているが塩分濃度が高ければそう簡単に機能するわけはない。1号機から4号機まで、冷却水を回している回路の正確な図の公開とともに塩分濃度の計測と公開が必要だ。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています<<1409>>TC:38719, BC:22792
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