http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/793.html
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福島第一原発の大量放射能流出事故の原因の一つが、杜撰でボロボロの電気設備だと考えている。
事故後、原発事故対策として電源車の配備が義務づけられたが、70台近くの電源車が事故発生後12時間で福島第一に到着していながらまったく効力を発揮しなかった事実を考えれば、そのような対策は、割れ目からの水漏れにビニールテープで対応する策より劣るものであるとわかる。
電気設備がおかしくなっていれば、外から電力を供給しても、プラントはまともに動かない。だましだまし動かしたとしても、そのうち障害を引き起こし止まってしまう。
最近の事故検証番組(NHK)で1号機のIC(非常用復水器)の動作が問題になっているが、津波来襲以前に(交流電源供給可能状況で)、操業開始以来何度もあった原子炉緊急停止時に40年間一度も使われたことがないICが使われたワケが説明されていない。
外部電源喪失状況となり非常用ディーゼル発電機が自動起動したが、津波来襲まで50分ほどあったにもかかわらず、交流電源を利用する工学的安全設備とりわけ停止時にまず使用される残留熱除去系が動いた形跡がないという重大な事実を無視している。
(政府及び東電さらに事故検証組織は、運転員の操作手順が適切かどうかを説明する前に、なぜICを作動させなければならなかったのかを説明しなければならない)
外部電源供給問題も、東北電力「東電原子力線」がなぜ最後の“安全弁”にならなかったのかきちんと説明されていない。洞道に敷設された1号機の常用高圧配電盤につながるケーブルに不具合があり受電されなかったと説明されているが、敷設現場が確認できないから不具合の内容や原因が今もってわからないと説明したままで、私が知る限り、東北電力「東電原子力線」から受電できなかった理由が明らかにされていない。
政府は、わかっていることさえきちんと説明せず、事故原因も曖昧なまま、あれこれ理屈にならない説明をするだけで、原発の再稼働と継続的な利用に向け動いているのである。
※ 参照関連投稿
「[外部電源喪失のウソ]津波でディーゼル発電機が水没しても「全交流電源喪失」を回避できたはずの福島第一」
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/577.html
「今回でもやっぱりあった「所内電源切替不能」事故:3号機で昨年6月と同じ事故が発生:地震さえ無関係で外部電源喪失か」
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/834.html
※ 昨年6月に起きた1F2号機の「外部電源喪失」事故に関するある技術者の分析やコメントが写真付きで大変役に立つので紹介します。(反原発のひとではありません)
Plein Conte:だから言ったじゃないの
http://sasayanpcy.cocolog-nifty.com/plein_conte/2010/07/post-0df9.html
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福島第1原発の冷却装置が一時停止、全て復旧
AFP=時事 3月20日(水)15時31分配信
【AFP=時事】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の使用済み核燃料貯蔵プールの冷却装置などが停電で停止した問題で、東京電力は20日、停電発生からおよそ30時間後の同日午前0時12分までに全ての冷却装置が復旧したと発表した。
18日午後7時ごろ、事故収束作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が派生し、1、3、4号機のプールと共用プールの冷却装置が停止した。配電盤に問題があったとみられている。
東電によると、19日夜までに1、3、4号機のプールの冷却装置を復旧させ、20日午前0時12分に共用プールの冷却装置の運転を再開させたという。
政府は原子炉が「冷温停止」しており、高レベルの放射線を放出してないと主張しているものの、今回の問題は、津波から2年が過ぎた今もなお、福島原発が不安定な状態にあることを再確認させた。
【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-00000027-jij_afp-int
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福島第一原発、仮設配電盤に焦げ痕…東電発表
読売新聞 3月20日(水)15時20分配信
東京電力福島第一原子力発電所で停電が起き、使用済み核燃料プールの冷却装置などが停止したトラブルで、東電は20日、3、4号機のプール冷却装置などに電気を供給していた仮設の配電盤でこげ痕が見つかったと発表した。
配電盤の接触不良などがトラブルの原因とみて、調査を進めている。
東電は、20日朝から本格的な原因調査を開始。屋外のトラックに積まれた仮設配電盤の端子や、荷台の壁の一部が、焦げたように黒くなっているのを発見した。
同原発では18日夜に停電が起き、1、3、4号機のプールと共用プールの冷却装置や、汚染水処理用のセシウム吸着装置など9設備が一斉に停止。安全確認と復旧作業を進めて順次運転を再開し、20日午前0時過ぎ、停止から約29時間ぶりに全面復旧した。
最終更新:3月20日(水)15時20分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-00000472-yom-sci
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