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汚染水セシウム137専用港へ漏れ 試算1日80億〜930億ベクレル
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65847155.html
2013年03月15日15:35 ざまあみやがれい!
福島第一原発から、専用港へ、1日80億〜930億ベクレルのセシウム137が漏れているという試算結果が出ています。
専用港のアイナメからセシウム51万ベクレルが検出され、未だに外洋に出る環境が続いていたことが記憶に新しいですね。
報道を細かく見ていくと、調査によって「わかっていないこと」は何なのかがわかってきます。
専用港へ、汚染水が流出していたという試算結果
▼原発汚染水 専用港に流出し続けていた可能性 NHKニュース
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130315/k10013213841000.html
『東京電力福島第一原子力発電所の専用港で、海水の放射性セシウムの濃度がほとんど下がらなくなっていることについて、東京海洋大学の研究グループが試算したところ、汚染水の流出が止まったとされるおととし6月以降も、1年間で事故前の排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが専用港に流れ出た可能性があることが分かりました。
研究グループは、詳細な調査を実施すべきだ、としています。』
専用港に流れでた、と言うことは、専用港から、外洋にも流れ出ている、ということになります。
だって、専用港と外洋は繋がってますからね。
■福島第一原発と専用港と外洋の位置関係
▼[PDF]福島第一原子力発電所港湾内魚類対策の概略工程(案)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130118_09-j.pdf
地図の下側が、福島第一原発ですね。
ワクに囲まれているところが「専用港」ですね。
上部のやや右辺りで、外洋とつながっています。
■直接「外洋」へ流出していることは調査されていない。
今回の調査は
•「福島第一原発から専用港へのセシウム137流出について」
ですね。
•福島第一原発から「外洋への」セシウム137流出について
ではありません。
福島第一原発から直接外洋へ漏れている放射性物質については、全く調査されていないということを、念頭に置くと良いですね。
で報道に戻して。
■昨年の春以降からほとんど汚染は下がっていない
『東京海洋大学の研究グループは、福島第一原発の専用港で海水に含まれるセシウム137の濃度が、去年春以降、高いところで、国の基準を上回る1リットル当たり100ベクレル前後からほとんど下がらなくなっていることから、原因の究明に役立てるため独自に試算を行いました。』
ほとんど下がらなくなっているのですね。
これまでも、多くの専門家が、汚染水が海に当然漏れている、と主張して来ましたが、今回、「専用港」に限って、試算されたわけです。
で報道に戻して。
■1日当たり80億〜930億ベクレルが福島第一原発から専用港へ漏れ、海水の半分が入れ替わる
『試算では、専用港の海水は、海流や潮の満ち干で1日に44%が入れ替わると推定され、セシウム137が公表されている濃度になるには1日当たり80億から930億ベクレルが流れ込んでいる計算になる、としています。』
ここが重要ですね。
•1日に44%が入れ替わる
と言うことは、専用港から、44%の海水に含まれる放射性物質が外洋に流出しているということになるわけですね。
おおよそ半分の水が入れ替わっているのですね。
で、それを逆算すると、
•専用港に1日あたり80億から930億ベクレルのセシウム137を含んだ汚染水が漏れている
ということになるわけです。
数値のバラつきがすごいですね。10倍以上です。
で報道に戻して。
『その結果、汚染水の流出が止まったとされるおととし6月以降の1年間では、事故前の保安規定で定められた排出限度の73倍に当たる16兆1000億ベクレルが専用港に流れ出た可能性がある、ということです。』
おk。
で報道に戻して。
『専門家によりますと、1年間に排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが流出したとしても、外洋の生物にはほとんど影響はありませんが、港の中に生息する魚介類が体内に取り込むおそれがあるということです。』
これもまた難解な日本語ですね。
■報道から「わかる」こと「わからない」こと
ざっと因数分解するとこうなります。
•専用港内の魚介類の中で生体濃縮される可能性がある。
•アイナメ51万ベクレルがその例
•外洋に漏れた汚染水によって、生物には「ほとんど影響がない」と主張
さらに因数分解するとこうなります。
•外洋の生物には「ほとんど影響がない」が影響はある。
•専用港内でセシウム137を濃縮した魚が、外洋に出る可能性がある。
•外洋へ直接漏れていることについては、わからないまま。
大事なのは、最後の「専用港以外、つまり外洋へ直接漏れている件」です。
これは今回の調査では、調査対象になっていないようです。
で報道に戻して。
『東京海洋大学の神田穣太教授は「海水の測定データから、原発の敷地内の土が雨で流れ込んだ影響とは考えにくく、地下水や壊れた配管などを通じて汚染水が漏れ出している可能性がある。詳細な調査を実施し、原因を特定すべきだ」としています。』
こんなことは、これまでもずっと警告されていたことですね。今更感がすごい。
で、福島第一原発から、外洋へ直接流れている汚染水については、一切言及されていないのですね。
■海に流出してるとは「考えていない」という対応の東電にはペナルティーを
『これに対し東京電力は「さまざまな調査の結果から、発電所の敷地から放射性物質が海に流出しているとは考えていない。ただ、専用港の海水で放射性セシウムの濃度が下がらない原因は分かっていないので調査を続けたい」と話しています。』
「考えていない」という一言に、東京電力らしさが現れていますね。
思考停止というやつです。考えていないのですから。
これまでもずっと「考えていない」という理由で、リスクを軽く見てきたわけですね。
今度から「考えていない」という発言をしたら、「考えろ!」と一発ビンタをされればいいと思いますね。ケガをしない程度に、みんなの前で。いやこれは半分冗談ですが。
それか、汚染物質を漏洩した量に反映して、罰金などのペナルティーを課せばよいですね。
ちゃんと罰ゲームがなければ、東京電力は思考停止し続けるわけですからね。
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