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<捨てられた幼稚園の広場を歩く/雑草に踏み入れる/雑草に付着していた核種が舞いあがったにちがいない/肺は核種のまじった空気をとりこんだにちがいない/神隠しの街は地上にいっそうふえるにちがいない>
▼福島県南相馬市の詩人若松丈太郎さんの「神隠しされた街」。1994年8月に発表されていた詩は、「2011年3月11日後の『フクシマ』を予言していた」と、驚きをもって再発見された
▼<チョウが草花に羽をやすめている(中略)/街路樹の葉が風に身をゆだねている/それなのに/人声のしない都市/(中略)45、000の人びとがかくれんぼしている都市>
▼作詩した当時、詩人の前には原発事故から8年後のチェルノブイリ周辺の街があった。が、その目に映じたのは「安全」を偽り、故郷に居座る福島第1原発がもたらす「未来の光景」だった。それは震災から2年たったいま、私たちの眼前に禍々(まがまが)しくもあり続ける
▼詩人ランボーが語った<ヴォワイヤン>という言葉を思う。「見者(けんじゃ)」とも「見る人」とも訳される。真実と未来を見通す目を持つ人。若松さんもその系譜に連なる詩人だろう
▼事故原発の周りで野鳥の森が伐採され、際限なく増殖する汚染水タンクに何を感じるか。詩人ではなくても「見る人」でありたい。冒頭の詩句はこう続く。<私たちの神隠しはきょうかもしれない>。2013・3・11
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/448118.html
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