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【書評】
非原発 「福島」から「ゼロ」へ 東京新聞「こちら特報部」 編著(一葉社・3990円)
こちらとくほうぶ 東京新聞(中日新聞東京本社)の特別報道部が担当する見開き2ページ編集の紙面。
◆続けることの大切さ
[評者] 川村 湊 文芸評論家・法政大教授。著書に『福島原発人災記』ほか。
朝起きて、お茶を淹(い)れながら、東京新聞を開くのがこの二年間の私の朝の日課だった。「こちら特報部」(以下「こち特」)を読む。感心したり、憤ったり、一日の初めの読み物としてはあまり心穏やかでなく、大飯の再稼働の記事などを読んだ日は、一日中、不快だった。それでも毎朝「こち特」を読み続ける。私の中で、それは原発の趨勢(すうせい)を見るバロメーターだからだ。つまり「非原発」という国民のマジョリティーの声をきちんと反映した紙面だと思うからだ。
これほど広く、原発の問題を掘り下げた記事はなかったし、今もない。「こち特」が、読者の支持を受け、数多くの賞を受賞したのは当然だった。しかし「ヨイショ」をするのが、この稿の目的ではない。注文すべきことがある。一つは、記事全体にユーモア感覚が足りないことだ。福島原発や放射能汚染の惨状を見ればユーモアも何もないところだが、現状が深刻であるだけ、まず、心の余裕、そして柔軟さが必要なのだ。(私たちは某大阪市長のように、「再稼働」に負けて終わりというわけにはいかないのだ)。
もう一つは、持続してほしいということだ。自民党は原発推進を唱え、民主党は原発ゼロの旗を降ろした。現代の危機に目覚めた市民と共に、今こそ真価が問われるべき時だ。頑ばっぺ、こち特!
東京新聞(2013年3月10日付)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2013031002000190.html
◎関連記事
『非原発〜「福島」から「ゼロ」へ』を読んで
http://www.janjanblog.com/archives/90603
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