http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/40888.html

2013年3月9日午前7時10分

　日本原電敦賀原発（福井県敦賀市）の敷地内破砕帯（断層）を調べた原子力規制委員会の調査団は８日、「２号機直下に活断層がある可能性が高い」とした報告書案について、現地調査に参加していない専門家から意見を聞いた。大きな異論は出ず、調査団は近く開く評価会合で報告書をまとめる予定となり、「活断層」の評価は確定的となった。

　原電は「提出したデータが考慮されていない」などと反発し、断層の追加調査を続行する構えだが、報告書を受けて規制委が活断層との評価を覆すことは考えにくく、原電が２号機の廃炉を迫られる可能性はより高まった。

　８日の会合には、座長を務める日本地質学会の石渡明会長（東北大教授）と、敦賀原発を担当しない調査団メンバーの計７人が参加。学術論文を専門家同士が相互評価する「ピアレビュー（査読）」にならい、科学的な妥当性を点検した。

　会合では、断層のつながり方の解釈や、用語の使い方、報告書の構成に対し意見が出たが、結論の方向性を否定する意見は出なかった。専門家からは、どういう状況に基づき安全側に判断したのかを報告書に明記すべきだとの指摘も出た。

　報告書案は、２号機直下の「Ｄ―１破砕帯」と浦底断層が重なる付近で見つかった「Ｋ断層」が、１３万〜１２万年前以降に活動した可能性が否定できないと指摘。この断層の傾斜や位置からＤ―１とつながっているとみられ、安全側の判断としてＤ―１は活断層だとしている。

　この会合に先だって開かれた評価会合で原電は、Ｄ―１とつながるのは活動性が認められない別の「Ｇ断層」であるなどとして、Ｄ―１の活動性を否定。Ｋ断層は過去に活動を繰り返しているが時期が古く、考慮する必要はないとした。

　これに対し調査団は、原電の主張は根拠となるデータが不十分で、活断層の可能性が高いとする従来の見解を変える必要はないと判断した。 　

コメント
01. taked4700 2013年3月09日 12:35:53 : 9XFNe/BiX575U : zqi4WLuBaM まともな判断ですね。しかし、再稼働しないとなっても問題は解決していません。稼働中に事故が起こるよりも停止中の事故のほうが普通は被害が小規模ですが、核燃料がある限り事故は起こります。 一刻も早く、乾式キャスクに詰め替えて、地震の可能性の少ない場所に地上保管するべきです。そして、残念ながら、地上保管する場所の選定は5年では終わらず、10年とか20年かかってしまいそうです。そうなれば、その間に地震で原発震災になる可能性はかなり高いと思います。
02. 恵也 2013年3月09日 17:01:32 : cdRlA.6W79UEw : VwaPhu9hVA >>　断層の追加調査を続行する構えだが、 腹が立つのは追加調査を電気代から払うこと。 管理職の給料の半分くらいは調査費用として没収したい。 電気をまったく作らないで、独占電力会社から電気代を貰う乞食根性。 どうしてこんな原電というトンチンカンな原発会社が存在するのだろう。
03. 2013年3月09日 21:12:36 : HE0utZS9EA ある時点で安倍総理が突然スーパーサイヤ人化、再稼働を強行しそうで怖いな
04. 2013年3月10日 09:30:26 : dv675eaaKE 廃炉になる原発地元を手当てしなくてはならない。原発というお荷物を抱えている のだから。 その地域に適合する自然エネルギーがあればそれを設置すればいいし、そうでなければ ガスコンバインド発電を進めればいい。この設置、維持には福島第一で被曝量が 一定になって、そこで仕事できなくなった作業員を優先的に雇用するとしてほしい。 国が一定額の援助をせざるを得ないとおもう。

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