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富山震災がれき 対住民告訴に抗議
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集会で組合による告訴に憤る出席者ら=3日、富山市
湊入船町で
市民ら集会 中止要請へ 「広域処理は不要」
震災がれきの試験焼却で出た灰の搬入を妨害したとして富山地区広域圏事務組合(富山市など五市町村)が住民を告訴した問題で、ジャーナリストや住民ら百八十人が三日、富山市内で抗議集会を開いた。住民側は四日、岩手県との間でがれき処理の契約を結ぶ富山県と、地元の富山市に対し、広域処理の中止を求める住民監査請求をする。
フリージャーナリストの木下黄太さんや、俳優の山本太郎さんらが出席。木下さんは「現場の警察官が現行犯逮捕をしていない。告訴権の乱用だ」と語気を強め、山本さんは「告訴は精神的な打撃が大きい」と訴えた。
告訴された可能性がある住民グループ代表の中山郁子さん(44)は「最終処分場のある富山市の池多地区全体への説明を求めただけ。告訴されるようなことはしていない」と話した。
集会には、昨年十二月に大阪市内の駅でがれきの受け入れに反対するビラをまいた際に威力業務妨害容疑で逮捕された阪南大の下地真樹准教授も出席。「広域処理の安全性や必要性に根拠がない。告訴は反対運動を萎縮(いしゅく)させるためだ」と主張した。
住民監査請求では、被災地でがれきの処理が進んだため、広域処理の必要はなく、復興資金の無駄遣いになるなどと訴える方針。
この問題では、組合が昨年十二月、富山県立山町の焼却施設で岩手県山田町のがれき二十五トンを試験焼却。同月十八日に灰を積んだトラックが最終処分場に向かった際、住民十数人が道を約十時間ふさいで搬入を止めた。複数の警察官が出動し「これ以上やると威力業務妨害になる」と警告。最終的に住民が道を空け、トラックは処分場に入った。
組合は二月七日、住民の行為が威力業務妨害にあたるとして十数人を県警に告訴した。
転写終了
原発・フッ素30
阿修羅
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