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原発短信 WHOの被曝評価
http://takedanet.com/2013/03/post_eda4.html
平成25年3月1日 武田邦彦(中部大学)
WHOが福島の被曝による健康被害はないと発表したことで、多くの人がどのように考えたら良いかと迷っています。そこで短くこのニュースに関する評価をします。
1) WHOは日本で考えられているような「世界の人の健康を考える中立的な機関」ではなく、政治的なもので、原発推進政策を採っている(IPCCなども含め、日本以外には「中立的な機関」というのは一般的にあり得ない)、
2) チェルノブイリ事故の時にWHOは2年目に「小児甲状腺ガンは出ない」と発表したが、その後、4年目から急激に出だして6000人以上に達し、現在(27年目)に至っても健康障害、寿命の低下などが起こっている、
3) WHOはみずからの判断ミスに対して、解析も反省もしていない。
私は常に発言しているのですが、日本人は
「日本の法令に基づき(もちろん科学的根拠がある)、1年1ミリ以上の原発からの被曝を避けることがよい。「安全か危険か」には二つの異なった考えがあることを知り、「ロシアンルーレット」の罠に入らないように、2015年までは慎重にしなければならない。特に子どもは守ってあげる必要がある。」
と考えています。
WHOが間違ったように低線量被曝に関する私たち人類の知恵はまだ全く不十分なのです。この「不十分」を知る謙虚さが必要です。
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