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福島第1原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散(毎日新聞1面)
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/398.html
投稿者 ジャック・どんどん 日時 2013 年 2 月 22 日 05:53:40: V/iHBd5bUIubc
 

NHK ETVでもやっていたような気がしましたが、
ああ、やっぱり〜。脱力感しかありません。
けさの毎日1面です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
福島第1原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散(毎日新聞)

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で、11年3月12日に1号機格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性物質が約10キロ圏に拡散していたことがわかった。福島県の放射線モニタリングポストに蓄積されていた観測データの解析で判明した。放射線量が通常の700倍超に達していた地点もあり、避難前の住民が高線量にさらされていた実態が初めて裏づけられた。

 県が原発周辺に設置していたモニタリングポストは25基。5基が津波で流され、20基は地震による電源喪失でデータ送信できず、事故当時、住民の避難に活用することはできなかった。県は昨年9月下旬までに20基の蓄積データを回収し解析。県のホームページに解析結果を掲載し、関係自治体に連絡した。しかし、ベント前に放射性物質が拡散していたことは周知されておらず、国会と政府の原発事故調査委員会も把握していなかった。

 最初のベントは3月12日午前10時17分に試みられ、4回目の同日午後2時半ごろに「成功した」とされる。しかし、観測データによると、主に双葉町の▽郡山地区▽山田地区▽上羽鳥地区▽新山地区−−の4地点でベント前に放射線量が上昇していた。震災前の線量は毎時0.04〜0.05マイクロシーベルトだったが、原発の北2.5キロの郡山地区では3月12日午前5時に0.48マイクロシーベルト、同6時に2.94マイクロシーベルトと上昇。さらにベント開始約1時間前の同9時には7.8マイクロシーベルトになった。西5.5キロの山田地区ではベント直前の同10時に32.47マイクロシーベルトと通常の約720倍を記録した。

 国の平時の被ばく許容線量は毎時に換算すると0.23マイクロシーベルトで、各地で瞬間的に上回ったことになる。数値の変動は風向きの変化によるとみられる。国会事故調の最終報告書などによると、1号機では11日夜から12日未明にかけて、全電源喪失を原因として炉心溶融(メルトダウン)が発生。圧力容器などが損傷し、放射性物質が外部に漏出したと推定されている。

原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
毎日新聞 2013年02月22日 02時30分(最終更新 02月22日 02時35分)


2011年3月12日の福島第1原発周辺で観測された空間放射線量推移
拡大写真
 当時、住民への避難指示は、県が11日午後8時50分に2キロ圏▽国が同9時23分に3キロ圏▽ベントを前提に国が12日午前5時44分に10キロ圏−−に拡大。だが10キロ圏内の住民(約5万人)の多くが圏外へ避難を始めたのは12日午前8時ごろとされ、放射性物質が広範囲に拡散し始めたのは、4回目のベントとその後の同日午後3時36分の原子炉建屋の水素爆発によるものとみられていた。4回目のベントの約30分後には、原発の北西6キロの上羽鳥地区で線量が1591マイクロシーベルトに急上昇している。

 ベント前に観測された線量は、1時間浴びたとしても胸部X線検診1回分を下回る。放射線防護に詳しい野口邦和・日大歯学部准教授は「ただちに健康に影響する線量ではない」としながらも、「どのように放射性物質が拡散し、住民がどのくらいの線量を浴びたのかは検証されなければならない」と指摘した。【神保圭作、栗田慎一】

 ◇避難指示が出る前に放射性物質の拡散が始まる

 東京電力福島第1原発事故で、国の10キロ圏避難指示が出る前に放射性物質の拡散が始まっていたことが県の解析データで判明したが、当時、周辺で暮らしていた住民はその事実を知らず、避難もしていなかった。東日本大震災で福島第1原発周辺のモニタリングポストが電源を失い、機能不全に陥っていたためだ。これは住民放射線防護の根幹に関わる重大な問題だ。

 福島第1原発事故ではモニタリングポストのほか、事故対応に当たるオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)やSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)も活用できなかった。これらの事実は、従来の備えでは深刻な原発事故に対処できないことを示している。

 モニタリングに関しては、国の原子力規制委員会で事業者や自治体を交えた議論が進む。その会議に参加した福島県の担当者は積極的な発言はせず、司会者から促されて、事故時にモニタリングポストが使えなかったことなどを伝えるだけだった。

 だが、観測データを住民避難に生かせなかった失敗を福島県が重く受け止めているのであれば、モニタリングポストの電源や通信手段の多重化を図るよう、原発のある他の自治体に提言することもできるはずだ。

「同じ事故を二度と起こしてはならない」と主張する福島県は、自らの事故対応を再検証し、国が新たに作る「原子力災害対策指針」策定の中心となり改善を求めていくべきだ。【神保圭作】

 ★放射線モニタリングポスト 空気中の放射性物質の濃度を自動観測する装置。全国の原発周辺地域に設置されている。1時間ごとの平均線量を監視施設などにリアルタイムでデータ送信し、避難指示などに活用する。電源喪失で送信できなくなっても、非常用バッテリーで観測データを機器内に蓄積し続けることができる。

元記事)
http://mainichi.jp/select/news/m20130222k0000m040136000c.html

http://mainichi.jp/select/news/20130222k0000m040136000c.html
 

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コメント
 
01. 2013年2月22日 06:37:11 : A4GQ7o9O02
この毎日新聞のスクープ、今朝のNHK,朝ズバ、す・またんでも全く触れられず。
どうなってんのん?フクイチねたも、もう放置か。

02. taked4700 2013年2月22日 07:30:14 : 9XFNe/BiX575U : 7qiMnIjOGI
風向きの問題があるとは思いますが、地震直後ではないことが疑問です。

風向きの問題とは関係なく地震後20時間程度経ってから放射能漏れが始まったと言うことであれば、どこから放射能漏れがあったのかと言うことになります。

モニタリングポストは核種の分析もできると思うのですが、どんな核種が観測されたのかが出ていません。

燃料棒の破損がいつごろ始まったかの問題もあるので、ある程度地震から時間差があるとは思いますが、それにしても11日の午後8時ぐらいには大規模な放射能漏れが起こっていたはずと感じているので、「原発の北2.5キロの郡山地区では3月12日午前5時に0.48マイクロシーベルト、同6時に2.94マイクロシーベルトと上昇」はやはり疑問です。


03. taked4700 2013年2月22日 07:51:32 : 9XFNe/BiX575U : 7qiMnIjOGI
以下に引用する事故当初の報道から考えると、この時点で既に放射能漏れが起こっていたと感じるのです。つまり、このあと、電源車との接続ができなかったということになるからです。接続できなかった理由として挙げられたのがソケットの規格の違いでした。しかし、そんなもの、現場ではんだ付けなどいくらでも細工ができ、接続はできます。つまり、電源車とは関係なく既に手が付けれない状態にこの時点でなっていたはずなのです。

*********************
http://www.fnn-news.com/disaster/dis03.html
東北地方太平洋沖地震 福島第1原発2号機で水位が燃料より340cm上回っていることを確認(2011/03/12 01:15)
原子力保安院によると、バッテリー切れで冷却用の注水機能が停止した福島第1原発の2号機では、11日午後10時時点で、水位が燃料より340cm上回っていることが確認できたという。
水位は燃料より530cm上回っているのが通常だが、保安院では、今のところ水位が安定していて、燃料は十分冷やされているとの見方を示しているほか、電力供給用の電源車もすでに到着して、接続作業が行われている。
一方、同じ第1原発の3号機についても、2号機と同様に、バッテリーが切れる可能性が高まっていて、注水機能が停止するおそれが高くなっている。
ただ、こちらも水位が燃料を450cm上回っており、3号機用の電源車もまもなく到着する見込みだという。
経済産業省では、池田副大臣が保安院の担当とともに現地に向かった。
保安院は、現時点で放射能漏れのおそれはないとして、引き続き情報確認をすることにしている。


04. taked4700 2013年2月22日 08:07:12 : 9XFNe/BiX575U : 7qiMnIjOGI
03ですが、以下の報道が事故当初にあり、これに合わせた形で情報操作されている可能性がありますね。


http://www.fnn-news.com/disaster/dis03.html
東京電力・福島第1原発の正門付近で通常のおよそ70倍の放射性物質を確認(2011/03/12 10:16)
原子力保安院によると、東京電力の福島第1原発の正門付近で、午前7時55分時点で、通常のおよそ70倍の放射性物質が確認されたという。


05. 恵也 2013年2月22日 11:40:24 : cdRlA.6W79UEw : cmmhfDW8MU
>> 3月12日午前5時に0.48マイクロシーベルト

官邸にいた福山哲郎氏の証言によると、3月12日午前3時にはベントを
実行予定だったから、失敗したその行為でごく一部の高圧ガスが漏れ
たのでしょう。

格納容器の圧力全体は下がらなかったので、ガスは抜けてないと東電
は判断したようですが、実際にはいろんなところに存在してたガスが
もれてしまったもの。

しかし福島県当局というのは、有害無益な公務員の巣みたいだね。
こんなデータは一番最初に報道すべきで、3月12日のお昼には公表すべき。
こいつらは給料泥棒だ!


06. 2013年2月22日 12:29:42 : RLZH64rq2Y
福一周辺でベント前に高い放射線量が観測されたことを示すグラフは震災当時もネット上に出回って、それをネットゲリラが「菅が視察で被曝w」なんて纏めてたな。それでもパフォーマンスだとか叩かれまくってたけど。

07. 2013年2月22日 12:59:21 : hfYLtcpBFE
この内容は昨年9月に配信された共同通信記事の焼き直し
福島・双葉町で放射線量最大
2012年9月21日(金)21時48分配信 共同通信
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2012092101001930/1.htm
↑このリンクは古くて切れている
【転載開始】
東京電力福島第1原発事故が起きた昨年3月11日から3月31日までの空間放射線量の最大値は
原発から北西に約5.6キロの双葉町上羽鳥で、
12日午後3時に毎時1590マイクロシーベルトを記録した。
福島県が21日公表した、放射性物質の飛散状況モニタリングポスト観測結果で判明した。
県によると、原発の敷地外ではこれまでで最も高い。
一般の人の年間被ばく線量限度を1時間で超える数値。
【転載終了】

事故当初から、地震直後に原発施設外で高線量が記録されていると出ていたが
新聞・TV等主要メディアでは重要項目として取り上げていない。
この記事自体も曖昧な表現で、あえてぼかしている。
地元の福島民友の記事でもベントと関連があるような書き方をしていたが
時系列をちゃんと検証したら
ベント前から高線量が記録されているのがハッキリとわかる。

*福島第一原発事故の東電資料
「福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所
  における対応状況について(平成24 年6 月版)」から
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu12_j/images/120620j0305.pdf
3月11日14時46分に発生した東日本大震災によって津波や外部電源喪失
3月11日19時30分に圧力容器内の水位が下がり燃料露出が始まった。
3月12日06時頃メルトダウンに至った。
3月12日10時17分、10時23分、10時24分 中央制御室からベント弁の小弁操作
3月12日14時頃コンプレッサーを使ってベント大弁を操作。
3月12日14時30分格納容器圧力低下でベント確認できた。
3月12日15時36分1号機水素爆発

*福島県庁発表のデータ
各地点の空間線量率の変動グラフ
http://www.pref.fukushima.jp/j/post4-20120921.pdf
17双葉町郡山(拡大図)19/34ページから
3月12日06時00分に2.95μSv/hを記録

最大線量1.59mSv/hとして出ていたのは
19双葉町上羽鳥(拡大図)21/34ページから
3月12日10時00分で既に6.9μSv/hを記録している。


08. Haguregumo 2013年2月22日 13:15:49 : PiKXIf2DjqrLQ : M1AuA4Rth6
毎回毎回、何故このような大事な情報が後から発表されるのか理解出来ない。
生命に関わる事なのだから、リアルタイムで国民に知らせるべきことでしょう。
まだまだ隠している事が沢山あるだろう、実実態全て発表しろ。
中国の大気汚染情報は国民の関心を逸らすのが狙いか?
いの一番に報道すべきは福島第一原発の放射線情報ではないのか!

09. 2013年2月22日 13:54:40 : RLZH64rq2Y
>>06ですが06は正確ではないので訂正。

ネットゲリラの記事は、最初のベントは12日14:30との事だがモニタリングポストの線量は12日午前4時40分から上昇しており、その原因はベントによるものだと結論づけている。野次馬氏(ゲリラ)ではないい別の人が検証して、それを援用したかたち。

午前4時40分からの線量上昇を記録したアレバの資料
http://www.seyth.com/ressources/quake/AREVA-Document.pdf

上記記事に引用された件の一部
>この圧力低下のグラフを見ると、もう3月12日午前4時にベントが行なわれているとしか思えない。
>危機的な内圧が都合良く下がっている。 QT @toofuya 1号機格納容器圧力のグラフ http://bit.ly/iKLFZN
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/12753.png
(1号機格納容器圧力のグラフ。当時スクリーンショットを撮ったもの)

つまり最初のベントは午前10時17分でも午後14時30分でもなく、もっと前に行われていた?


10. 2013年2月22日 13:58:46 : RLZH64rq2Y
なお、>>06>>09の記事は過去ログが閲覧不可になったため見られません。

2011/05/03 放射能で殺されるところだった菅直人
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2011/05/post_08eb.html#more


11. 2013年2月22日 18:15:05 : 6MNXFLlHOg
たったの半径10キロ、100キロの間違いではないのか。

それでも読売、産経あたりの数字なら半径1キロぐらいか。


12. 2013年2月23日 00:38:51 : FfzzRIbxkp
津波の後に、宮城沖で不発弾処理を自衛隊が実施してる。
放射性物質は、原発から出たものだけではないかもよ。
地震の際に、爆発した爆弾から出たのかもよ。
核爆弾なら放射性物質が出るでしょ。
地震の前に爆発してたら、地震を誘発するかもしれないが。北朝鮮の実験みたいに。

福島浜通りを震源にした地震は、311前から頻繁だった。
福島浜通りがフクイチ近くを示しているとは思わなかったし、福島浜通りを震源とする地震の時は、NHKでも震源を表示してなかったし!

福島中通りのときは、地図でも示してた。
私は福島に旅行するのが好きだった。
温泉天国だから、地震のたびにどこの温泉の近くなのか、チェックしてた。


13. 2013年2月23日 08:12:41 : h9fgbwHGDQ
>>08
>毎回毎回、何故このような大事な情報が後から発表されるのか理解出来ない。

後からも何も、事故から2年もたっている。そもそも事故直後から放射線量はモニターされ
てなくてはならないし、また拡散予測(スピーディを使う)もされていなければならなかっ
た。旧ソ連ではやったことだ。

無能な官僚が何もやらなかったということだ。野蛮国なのだよ。日本は。


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