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2013年2月19日午前7時05分
関西電力は18日、大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を通る「F―6破砕帯(断層)」の調査をめぐり、活動性の有無などを再確認するため新たに掘削する試掘溝(トレンチ)の位置や大きさ、工程を公表した。7月中旬に調査を完了する予定。
F―6破砕帯をめぐっては、敷地北側で見つかった地層のずれについて、活断層か地滑りかで原子力規制委員会の現地調査団内で見解が割れている。破砕帯の位置が当初の想定と異なる可能性も出ており、全体構造を明らかにするため、調査団は敷地南側での追加調査を指示していた。
予備のボーリング調査の結果、大飯3、4号機増設時に掘削した試掘溝の南側で、建設当時の堆積(たいせき)層が残っていることを確認。長さ約70メートル、幅約50メートル、最大深さ約40メートルの試掘溝を掘削すると決めた。規制委の島崎邦彦委員長代理は最大で延長300メートル規模の調査を求めていたが、関電は「ボーリング調査でF―6破砕帯の位置は確認できた」としている。
県から自然公園法の認可を受けた後、周辺の樹木伐採やのり面の切り取りなどを行い、5月中旬から6月末にかけて試掘溝を掘削する。並行して6月中旬から地質観察や試料分析に取りかかる予定。
原子力規制庁には13日までに調査計画を提出し、了承を得たという。県、おおい町にも報告している。
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