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2013/2/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆作業員80人が逃げる
なぜか日本の新聞は報じていないが、フランスの新聞「ルモンド」が衝撃的なニュースを伝えている。「チェルノブイリ原発」で、再び大事故の危険が迫っているというのだ。すでに80人の作業員が現場から逃げ出したという。
ルモンドによると、12日午後、事故を起こした4号機の屋根と壁の一部が倒壊。建物の屋根が約600平方メートルにわたって崩れ落ちたという。ウクライナ共和国の原子力規制当局は、4号機の屋根が雪の重さに耐え切れなかったことが原因とみている。ヤバイことに、内部にたまっていた放射性物質のちりが外に漏れ出す危険性が高まっているというのだ。
「27年前に事故を起こしたチェルノブイリ原発は、事故直後、コンクリートで覆われ、核燃料は『石棺』の中に閉じ込められましたが、近年は老朽化した壁のあちこちに亀裂が見つかり、倒壊を懸念する声が強まっていました。そこで昨年春から、耐用年数100年の新たな鉄製シェルターの建設が始まったのですが、今回の陥没事故で80人の作業員が避難を余儀なくされたようです。内部には200トン近い使用済み核燃料が残っているだけに、倒壊が連鎖的に進めば大変な事態になります」(科学ジャーナリスト)
チェルノブイリ原発は、廃炉まで100年以上かかるとみられている。たった1基の事故でさえ、この状況なのだから、3基もメルトダウンした福島原発の廃炉作業は一体いつまでかかるのか。
「福島原発では、4号機の燃料プールから、未使用燃料棒の取り出し作業がやっと始まったばかり。1〜3号機は線量が高いために作業員が近付けず、原子炉内の様子が分からない。状況判断するための計器類も壊れていて、まさにお手上げの状態です。この調子だと、廃炉まで途方もない時間と手間が掛かるのは間違いない」(前出のジャーナリスト)
廃炉まで100年もかかったら、また大地震に直撃される恐れもあるのではないか。
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