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[シング・ジェイ・ロイ]
1974年、福井市生まれ。レゲエ歌手。90年代に音楽活動を始める。2008年、福井弁で歌った「ほやほや」が福井でヒット。昨年10月、原発問題に揺れるふるさとへの思いを込めた「SAISEI〜サイセイ〜」をリリース。
毎週金曜日の夕方6時、福井市の県庁と関西電力地域共生本部前に、脱原発依存を求めて50人ほどが集まる。集会は昨年7月から30回を超えた。呼びかけ人の一人でレゲエ歌手のシング・ジェイ・ロイさん(38)に、思いを聞いた。
──集会は、参加者が歌ったり、談笑したり、食べ物を分け合ったり。「抗議行動」という雰囲気ではありませんね。
毎回「今日のネタ」を決めて、参加者にラップをしてもらいます。突然「活断層!」とか題を出して。昨年、全国の脱原発デモや集会を回りましたが、参加者が楽しめないと続かないと感じました。原発はとても重い問題だからです。
レゲエの故郷ジャマイカでは「明日食べるものに困る」 「寝る場所がない」なんて陽気に歌います。厳しい現実だからこそ、笑って乗り越えるのです。
──集会以外の行動は。
先日、県庁に「(西川一誠)知事に直接会って、原発について話を聞きたい」と要請してきました。もし福島第一原発のような事故が福井で起きたら、どう逃げたらいいのか。原発事故の影響は原爆とどう違うのかなど、素朴に聞いてみたいことがたくさんある。知事が開いている『座ぶとん集会』を、僕らにも開いて欲しいと頼んでいますが、実現していません。
──音楽活動で全国を回っていますね。
県外のイベントに参加する時は、必ず福井の酒やコメを土産に持って行きます。皆、「おいしい!」とすごく喜ぶんですよ。でもね、「原発で何かあったら、これが食べられなくなっちゃうんだね…」とか、「福井って良いところだよね。原発以外は」なんて声を聞くんですよ。
この今の状況を、どう良い方向に持って行くか、世界的な原発の密集地が、いち早く原発から脱したら、福井の大きなPRになるんじゃないかな。
──金曜日の集会は、いつまで続けるつもりですか。
強調しておきますが、集会は「抗議デモ」ではなく、自分の伝えたいことを表現する「アピール行動」です。僕はね、原子力事業者の方が参加して、原発の必要性をアピールするのもアリだと思います。来てくれたら、リスペクト(尊敬)ですよ。僕は彼らの意見も聞きたい。逆に、ヤジや批判を飛ばす人には集会に来て欲しくない。
集会は、誰かが集う限り続きます。市民運動で家族を犠牲にしてきた人を多く見たけど、そうはして欲しくない。組織化もせず、個人が好きな時に参加する。「行きたい」という気持ちだけでも、歓迎ですよ。(聞き手・山田理恵)
2013年 2月6日 朝日新聞 [この人に聞く]
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