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放医研福医大に研究拠点 外部で初27年度にも 専門家や医師駐在
独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)=千葉市=の研究拠点が、福島医大の「ふくしま国際医療科学センター」内に早ければ平成27年度にも開設される。
放医研は高度な放射線量分析や除染、診療を担う3次被ばく医療機関で、研究所以外の拠点は初めて。同センター内の専用施設に放医研の専門家や医師が常駐する。
同大は放射線に関する第一線の人材が常駐することで、長期間にわたる県民の健康管理態勢の強化や各種調査の迅速化、東京電力福島第一原発の廃炉作業への対応など県民の安全・安心の確保につながるとみている。
研究拠点には放射線に関する幅広い知識、高度な分析力を持つ放医研の専門家や医師ら数人が常駐する。放射性セシウムやストロンチウム、プルトニウムなど多様な放射性物質を精密に分析する設備も導入する。専用施設は福島医大が27年度中に建設し、同年度中に稼働させたい方針だ。
ふくしま国際医療科学センターの基本構想では、「先端臨床研究センター」の一環として同大と放医研が連携し、長期的な低線量被ばく調査、生態系における放射性物質の動きと人体への影響などを調べる環境動態調査を実施する計画になっている。ただ、放医研が同大を研究拠点としてスタッフを常駐させるかは未定だった。
同大関係者は「スタッフが現地に常駐すれば情報収集や分析が速まり、環境動態調査などが迅速化されるほか、国内で前例のない低線量被ばく調査の状況などについて県民に説明しやすい環境が整う」と期待している。
さらに、廃炉作業への対応などに伴い、同大が目指す3次被ばく医療機関相当の機能確保にも貢献する。同大は中程度の外部被ばく、軽度の内部被ばくの患者の診療を担う2次被ばく医療機関で、重篤な外部・内部被ばく患者に対応する3次被ばく医療機関は国内に放医研と広島大しかない。同大は放医研の拠点を活用することで、3次被ばく医療機関相当の機能を発揮することが可能になるとしている。
具体的には、廃炉作業などの過程で高線量被ばくの傷病者が発生した場合に備えた診療態勢を構築し、被ばく全般の調査・研究に取り組むことを想定している。
研究に当たっては、今後10年の事業費として国の予算で約20億円を既に確保している。専用施設は2階建てで、延べ床面積約900平方メートル。建設費は約4億円となる見通し。
放医研の外部拠点については、いわき市の「放医研をいわき市に誘致する会」も誘致に向けた要望活動を行っている。
※放射線医学総合研究所(放医研)
昭和32年に千葉市に国立研究所として開設された放射線医学に関する総合研究所。現在は独立行政法人。放射線の人体への影響に関する研究、放射線障害の診療などを行っている。国が指定する国内2カ所の3次被ばく医療機関の一つで、重篤な被ばく患者の診療、さまざまな放射性物質の核種分析などに対応する。放射線の研究者、物理学者、医師らがいる。放射線防護研究センター、緊急被ばく医療研究センターなどを備える。
(2013/02/11 12:32)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/02/post_6218.html
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