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規制庁漏えい/元審議官の面会30回/発足4カ月余 電力各社と「あいさつ」
「しんぶん赤旗」 2013年2月10日 日刊紙 1面
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の活断層調査をめぐり、原子力規制庁の名雪哲夫元審議官(54)=更迭=が公表前の報告書案を同社幹部に渡していた問題で、名雪氏が原子力規制委員会の発足から4カ月余りの間に、各電力会社の幹部らと少なくとも30回は一人で面会していたことが9日、電力各社への取材で分かりました。 ⇒関連N面
規制委は職員が電力会社関係者らと単独で面会することを内規で禁じていますが、この問題が発覚するまで「儀礼上のあいさつ」は例外とされ、公表されていませんでした。報告書案は「あいさつ」の場で日本原電幹部に渡っていました。
原発を保有する電力9社と日本原電、大間原発(青森県大間町)を建設中の電源開発、高速増殖炉もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構、使用済み核燃料貯蔵施設(青森県六ヶ所村)などを持つ日本原燃に時事通信が取材しました。このうち中国電力と原子力機構、日本原燃は「回数などは把握していない」として具体的に回答しませんでした。
最も面会が多かったのは日本原電で8回。次いで北陸電力7回、東北電力と九州電力が4回で続きました。
日本原電の敦賀原発について規制委の専門家調査団は昨年12月10日、2号機原子炉建屋直下に活断層がある可能性が高いと判断。日本原電は翌11日から6週間余りで計7回、名雪氏と面会していました。
名雪氏は原発の地震・津波対策で事務方の取りまとめ役を務めており、各社とも副社長や常務、東京支社長といった幹部が多く面会していました。ただ北海道電力と九電、電源開発は面会者を明かしていません。全体でみると、訪問時期は年末年始が多くなっています。
規制委は再発防止策として内規を改定し、あいさつであっても複数の職員で対応するよう義務付けました。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-02-10/2013021001_04_1.html
「しんぶん赤旗」 2013年2月10日(日)
原子力規制庁元審議官/内規違反が常態化/資料漏えい時 「取り扱い厳重に」
原子力規制庁の名雪哲夫元審議官が敦賀原発(福井県敦賀市)敷地内破砕帯調査の評価報告書案を公表前に日本原子力発電に渡していた問題で、日本原電と同席者なしに面会した8回のうち、規制委の内規に2人以上で対応することになっていた面会が5回ありました。原子力規制委員会がホームページに8日掲載した、規制庁が実施した元審議官と日本原電に対する「聞き取り結果」でわかりました。
日本原電の聞き取りによると、面会した昨年12月11日、14日、21日、今年1月11日、22日の5回は、日本原電が、自社の公開質問状への対応などの目的で面会の約束を取り付けています。規制委の内規は被規制者との面会について、「儀礼上のあいさつ」以外は、2人以上で対応するとしており、元審議官が内規違反を常態化していたことを示しています。
他の3回について日本原電は、昨年12月3日が初対面のあいさつ、26日と今年1月4日は、年末年始のあいさつとしています。
また、未公表の報告書案を渡した1月22日の面会で、同月28日に予定された敦賀原発破砕帯調査の専門家チームの会合に「日本原電は出席してもらうことになった」と、元審議官が発言したといいます。しかし、日本原電は同会合に呼ばれていません。
一方、元審議官は、報告書案を渡した経過について、日本原電から「(報告書案を)見せてほしいと強い要望があった」とした上で、日本原電が専門家チームの会合に出席するのなら「議論の流れ・論点等を理解させることが良いのでは」と考えたことや、報告書案を渡す際、日本原電に「厳重に取り扱ってほしい」と言ったと明かしています。
名雪元審議官は、旧科学技術庁原子力安全局に籍を置き、防災環境対策室長として、原子力施設等放射能調査機関連絡協議会(全国地方自治体の放射能監視調査研究機関で構成)の総会で施策の説明にあたるなど、「原子力ムラ」の出身です。
現地調査で初めて会う
日本原子力発電敦賀原発の敷地内破砕帯調査の報告書案を公表前に日本原電に渡した名雪哲夫元原子力規制庁審議官。原子力規制委員会が発足した昨年9月から4カ月の間に電力各社の幹部らと少なくとも30回、単独で面会していました。(別表)
元審議官は地震・津波対策の担当で、規制委の専門家チームが実施した、敦賀原発や関西電力大飯原発、東北電力東通原発の各敷地内破砕帯の調査も担当。日本原電は昨年12月1、2日の敦賀原発の現地調査の際に、元審議官と初めて会ったといいます。
日本原電との面会は執務室で8回。規制委の島崎邦彦委員長代理が「たびび面会があることに対して、おかしいと思った人はいないのか」と疑問を呈するほど頻繁に会っていました。
(*写真や表、一部記述は直接紙面版から転載)
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